Webエンジニアのキャリアパスを紹介!自分だけのキャリアパスを見つけて実現する方法

Webエンジニアを目指したくても「Webエンジニアになったらどんなキャリアパスがあるのか?」「自分に合うキャリアパスが分からない」「稼げるキャリアパスが知りたい」といった不安や疑問を抱えている人もいるでしょう。

あなたの将来に関することなので、心配になるのは当然です。

本記事ではWebエンジニアとキャリアパスに関する疑問を持つあなたに、下記の3つのテーマについて主にご紹介します。

最後まで読めば、あなただけのキャリアパスが見つかるでしょう。

Webエンジニアのキャリアパスはかなり幅が広い

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Webエンジニアのキャリアパスは、技術職やマネジメント職、コンサルタント職など多種多様に存在します。

技術職 フルスタックエンジニア / ITアーキテクト / ITスペシャリスト / リードエンジニア / CTO
マネジメント職 VPoE / プロジェクトマネージャー(PM)/ Webディレクター
そのほか ITコンサルタント / IT講師 / フリーランス

今挙げたキャリアだけではなく、WebエンジニアからWebデザイナーやフロントエンドエンジニアにキャリアチェンジも可能ですし、会社員という肩書きにこだわる必要もなく、フリーランスとして独立することもできます。

働き方の選択肢が多いのもWebエンジニアの魅力と言えるでしょう。

35歳定年説を打破するためにはキャリアパスをよく考える必要がある

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IT業界を目指したことがある人なら「35歳定年説」という言葉を、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

30歳を越えると、新しいIT技術についていけなくなったり、体力的にも衰えてくることから、35歳定年説という言葉が生まれました。

もちろん30代以上でWebエンジニアとして活躍している人もいますが、強みがないWebエンジニアの市場価値はどんどん下がっていきます。

Webエンジニアは年齢とともに、仕事の単価が上がる傾向があります。30代以上で技術力の低いWebエンジニアより、技術は無いけれど伸びしろがある、単価の安い20代のWebエンジニアのほうが需要が高いと言えます。

キャリアパスを明確にし、計画的にキャリアを積み重ね、独自の強みを持った人材にならないとIT業界で生き残ることはできません。

Webエンジニアを極めるキャリアパス

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技術のスペシャリストとしてキャリアパスを描きたい人に、5つのキャリアパスをご紹介します。

  • フルスタックエンジニア
  • ITスペシャリスト
  • ITアーキテクト
  • リードエンジニア
  • CTO

IT業界は変化が激しいので、作業をこなすだけのWebエンジニアは淘汰されます。専門性に磨きをかけて、市場価値の高い人材を目指しましょう。

フルスタックエンジニア

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フルスタックエンジニアとは、Web開発やシステム開発などの設計から開発、保守運用までの一連の工程、すべてを担えるエンジニアのことです。

フルスタックエンジニアは定義が曖昧なため、明確な年収データは存在しませんが、Webエンジニアと比較して、何役もの業務をこなすのがフルスタックエンジニアです。ですのでWebエンジニアの平均年収である、579万円より高い額が期待できるでしょう。
参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

ITスペシャリスト

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ITスペシャリストは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が定めるITSS(ITスキル標準)の6つの専門分野のいずれかで、スキルレベルが3以上を取得している人のことです。
参考:ITスキル標準V3 2011

ITスペシャリストの仕事内容は専門分野によって大きく異なります。

✔システム管理
システムの設計から構築、運用保守や管理など、システム全体のサポートをします。

✔セキュリティ
個人情報や企業の機密情報流出を防ぐために、セキュリティ機能の設計や構築、運用を行います。

✔データベース
データ管理する上で欠かせない、データベースの設計や構築を行います。

✔ネットワーク
LANやWANなどのネットワーク構成の検討から行い、設計や構築、運用まで行います。

✔プラットフォーム
システムを動作させるために必要な基盤であるOSやミドルウェアの選定や設計、導入から運用まで行います。

✔アプリケーション基盤
システムに適したフレームワークやソフトウェアの選定から、開発や導入を行います。

ITスペシャリストの平均年収は573万円ですが、スキルレベルによって年収に開きがあります。
スキルレベルに比例して年収も上がるので、スキルと実績次第で高収入が得られます。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

ITアーキテクト

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ITアーキテクトはクライアントのビジネス戦略において、最適なシステムを立案し、設計する人のことを指します。

ITアーキテクトの3つの専門分野をご紹介します。

✔インテグレーション アーキテクチャ
企業内および企業間のシステム連携や統合を実現するための設計を行います。

✔インフラストラクチャ アーキテクチャ
システムのセキュリティやプラットフォームなどのインフラ設計を行います。

✔アプリケーション アーキテクチャ
機能を実装する方法を決めたり、ユーザーが操作しやすいアプリケーションの設計を行います。

ITアーキテクトの平均年収は716万円で、求められるスキルが高いため年収も高くなっています。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

リードエンジニア

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リードエンジニアとは、エンジニアチームのリーダーポジションを担うエンジニアのことで、テックリードと呼ばれる場合もあります。

エンジニアがつくるプログラミングコードの品質をチェックしたり、エンジニアチームの窓口として他組織や他部署と連携をとったりと、幅広く業務をこなします。

リードエンジニアの平均年収は696万円です。
技術面のリーダー的存在であるリードエンジニアは、Webエンジニアよりも高収入が得やすいでしょう。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

CTO

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CTOとは「Chief Technology Officer(チーフ テクノロジー オフィサー)」または「Chief Technical Officer(チーフ テクニカル オフィサー)」の略称で、最高技術責任者のことです。

CTOの役割は会社規模や業界によってさまざまですが、技術面から経営を支え、企業が目指すビジョンを実現します。

求人情報を扱う求人ボックスでCTOの平均年収に関するデータは公開されていませんが、経営戦略の根幹を担うポジションであるCTOの平均年収は、Webエンジニアの平均年収である、579万円より高い額が期待できるでしょう。

Webエンジニアのマネジメントをするキャリアパス

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マネジメント系のキャリアパスを歩みたい人に、3つのキャリアパスをご紹介します。

  • VPoE
  • プロジェクトマネージャー
  • Webディレクター

マネジメント系の職種は他部署やチームメンバー、クライアントとやりとりする機会が多いので、コミュニケーション能力も求められます。

VPoE

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VPoEとは「Vice President of Engineering(バイス プレジデント オブ エンジニアリング)」の略称で、エンジニア部門のマネジメント責任者のことです。

VPoEはエンジニアの採用や評価、チームのメンバー管理や人員配置など、エンジニアが最大限にスキルを発揮できる環境をつくります。

VPoEは欧米では馴染みのある役職ですが、日本ではあまり浸透していないので、明確な平均年収は公開されていません。
しかしCTO同様、経営側ポジションに位置するVPoEは、Webエンジニアの平均年収579万円より高い年収が期待できるでしょう。

プロジェクトマネージャー

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プロジェクトマネージャーは、プロジェクトチームの責任者を指します。スケジュール進捗や予算、納期やチームメンバーの管理、成果物の品質チェックなど、プロジェクト全体の管理を行います。

プロジェクトマネージャーの平均年収は623万円です。プロジェクトマネージャーなどの管理系の職種は、Webエンジニアやプログラマーなどの作業者に比べて、年収が高い傾向にあります。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日 

Webディレクター

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Webディレクターとは、Webサイト制作や運営におけるプロジェクトの管理や進行を行います。WebエンジニアやWebデザイナーといった作業者に、指示や指導をするのもWebディレクターの役目です。

Webディレクターの平均年収は493万円で、平均年収額の幅が301万円〜806万円と広く、経験値や求められるスキルによって年収は大きく変わります。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

Webエンジニアの経験を活かしたキャリアパス

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Webエンジニアとして現場で培った経験を活かせるキャリアパスを2つご紹介します。

  • ITコンサルタント
  • IT講師

IT業界に縛られることなく、興味のある業界で働けるのもWebエンジニアの特権と言えます。

ITコンサルタント

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ITコンサルタントとは、ITを活用して企業の課題を解決する専門家を指します。リサーチや分析、IT戦略の策定、システムの導入や改善など、業務範囲は多岐に渡ります。

ITコンサルタントの平均年収は647万円です。IT技術の知識だけではなく経営や会計、クライアントが関わる業界の理解など、覚えることも多く、高度なスキルを求められるので年収も高くなります。

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参考:求人ボックス 給料ナビ 更新日:2022年3月3日

IT講師

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IT講師とは、IT技術の知識を教える講師のことです。IT講師はさまざまな場面で活躍しています。

  • パソコン教室
  • プログラミングスクール
  • 企業の新入社員研修 など

IT講師は教える内容や場所によって大きく年収が変動します。高収入を得たい場合は世の中のニーズにあったIT技術を取得し、将来性の高い市場に参入しましょう。

フリーランスというキャリアパス

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フリーランスのWebエンジニアに転身するのも1つの手段です。フリーランスとは、企業や団体に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方を指します。

スキルはもちろん、仕事獲得のための営業やスケジュール管理などすべて自分で行う必要があります。大変ですがその反面、自由なキャリアパスを描けるのはフリーランスの魅力です。

例えばWebエンジニアとして働きながら、自分自身の経験をもとに、プログラミングスクールでPhytoh言語を教えたり、知人から紹介されたWebサイト制作に携わったりなど、働き方は十人十色です。

また会社員のようにある程度の年収は決まっていないので、自分次第で年収を増やすことも可能です。

以下の記事でWebエンジニアがフリーランスになることのメリットやデメリット、案件獲得方法まで詳しく解説しています。
将来的にフリーランスを視野に入れているのであればぜひ参考にしてください。

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キャリアパスを考える時に意識するべきこと

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Webエンジニアは働き方の選択肢が多いので、自分の考えや適性を理解した上で、キャリアパスを考える必要があります。キャリアパスを考える時に意識するべきことを3つご紹介します。

  • 自分の目標やゴールを明確にする
  • 自己分析から業務適性をチェックする
  • キャリアパスの将来性を徹底的に調べる

具体的に1つずつ見ていきましょう。

自分の目標やゴールを明確にする

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1年後、3年後、10年後に自分がどうなっていたいのか言語化してみましょう。キャリアパスや年収、働き方など多方面から考えることが大切です。また数字を使って目標を具体化することで、より計画が立てやすくなります。

例えば、プロジェクトマネージャーを目指すと仮定します。

・半年後のプロジェクトマネジャー試験に合格する
・1年間はプロジェクトマネージャーの補佐(PMO)として経験を積む
・3年後はフリーのプロジェクトマネージャーになる
・5年後には年収600万円以上稼ぐ

目標やゴールが明確になることで、モチベーションアップにもつながります。

自己分析から業務適性をチェックする

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今までの実績やスキル、仕事を通して感じたことや経験談、自分の強みや弱みなどを書き出し、自分自身の内面について把握してみましょう。

例として、ITスペシャリストを目指しているWebエンジニアがいると仮定します。自分自身の情報を整理し、分析してみると以下のことが分かりました。

・上司にコミュニケーション能力の高さを評価された
・後輩Webエンジニアの成長を感じられるのが嬉しい
・人に教えることが得意

結果としてITスペシャリストではなく、IT講師のほうが向いているかもしれないという結論に至りました。

自己分析を進めていくと、新たな自分に出会える可能性もあります。
ネット上にも無料でできる自己分析や適職診断があるので、ぜひ活用してみてください。

自分に合ったキャリアパスを探すなら以下のサービスがおすすめです。

上記のサイトは無料で使用することができますが、本当にキャリアに迷ったらプロに相談するのが最も効果的です。
あなたの本当に望む未来を引き出し、言語化してくれますので、キャリアに関する悩みや不安は一気に解消されます。

キャリアパスの将来性を徹底的に調べる

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キャリアパスを考える際、案件数や年収を気にする人も多いと思います。そのためにもキャリアパスの将来性を徹底的に調べる必要があります。

例えば、フルスタックエンジニアは将来性があると予想できます。
なぜならIT業界は慢性的にエンジニアが不足しているので、一人で何役もこなせるフルスタックエンジニアの市場価値は高くなると期待できます。

しかし将来がどうなるかは誰にも分からないので、自分のスキルを磨きながら経験を積み、どんな状況でも対応できる人材になることが大切です。

自分の目指すキャリアパスを実現するためには?

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自分の目指すキャリアパスを実現するには具体的にどうすれば良いのか、3つの方法をお伝えします。

  • 目指すキャリアパスに必要なスキルを取得する
  • 実際にその業務をしている人と繋がる
  • 副業で実務を経験しておく

目指すキャリアパスに必要なスキルを習得する

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目指すキャリアパスに必要なスキルや資格を調べ、習得していきましょう。

例えばデータベースのITスペシャリストを目指す場合、データベース全般の知識は必須です。
さらに日本オラクル社が主催するデータベース認定試験のオラクルマスターや、最高難易度の国家資格であるデータベーススペシャリスト試験合格に向けて勉強するのも、スキルの習得に繋がります。

新しいスキルを習得するならUdemyがおすすめです。
買い切り型で余計な費用がかからず、様々なスキルや知識を手に入れることができます。

実際にその業務をしている人と繋がる

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実際に自分のやりたい業務をしている人と繋がることで、どのような手順でキャリアを積めばいいか、参考にできます。

またあなたが興味のある業務について話が聞けるので、良いところも悪いところも分かります。ネットでは分からない、リアルな声が聞けるのは最大のメリットと言えるでしょう。

副業で実務を経験しておく

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副業として実務経験を積むのもひとつの手段です。
クラウドワークスやITプロパートナーズといった、大手クラウドソーシングサイトで仕事を受注できます。

また、実際に業務を行うことで、イメージしていた仕事内容と違ったなどのミスマッチを防ぐこともできます。

以下の記事でWebエンジニアの副業について詳しく解説しています。
副業の始め方から案件の取り方まで網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

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Webエンジニア_キャリアパス-まとめ

Webエンジニアから目指せるキャリアパスは技術職やマネジメント職、コンサルタント職や講師など幅広く存在します。

Webエンジニアのキャリアパスは多種多様なので、目標やゴールを明確にし、計画的にキャリアを積んでいかないと、なりたい自分から遠ざかってしまいます。

なので今回は、キャリアパスを考えるときに意識するべきことを3つお伝えしました。

  • 自分の目標やゴールを明確にする
  • 自己分析から業務適性をチェックする
  • キャリアパスの将来性を徹底的に調べる

こちらを念頭において、あなたにとって最適だと思えるWebエンジニアのキャリアパスを考えてみましょう。

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