パソコンとインターネット環境があれば仕事が可能なWeb制作は、働く場所や時間を気にしない魅力があるため学ぶ人が増えています。
しかしこれから勉強を始めようとする方の中には以下のような不安を抱える人も少なくありません。
「Web制作は独学でも習得することはできるの?」
「独学での勉強方法にはどんなものがあるんだろう?」
「Web制作を学んで稼ぐ方法が知りたい」
副業やフリーランスが増えている現代では、稼げるとして人気のWeb制作。
ですが今から独学で学んで稼げるようになるのか不安ですよね。
そこで本記事では大きく以下4つのテーマについて紹介します。
- Web制作スキルを独学で身につけるおすすめな方法
- Web制作を独学で身につけるロードマップ
- 独学で学ぶ際の注意点
- Web制作独学後に稼ぐための方法
Web制作は独学でも十分に習得が可能ですが、学習前にやっておくべきことや学ぶ際の注意点もあります。
Web制作を独学で学ぶ際に気になることから、独学で身につけるためのロードマップまで公開していますので、ぜひ本記事を参考にWeb制作業界にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【結論】Web制作は独学でも習得可能
はじめに結論ですが、Web制作は独学でも十分に習得可能です。
Web制作を学ぶための方法には、スクールやMENTAなどのサービスを利用してプロからの指導を受ける方法もあります。
ですが、Web制作においては高額な出費を払わなくても独学で習得することが可能です。
システム開発を行うプログラミング言語の習得は挫折する確率も高く独学では難しいと言われていますが、Web制作に必要なスキルであるマークアップ言語は初心者でも比較的学びやすいといえます。
以下の記事ではWeb制作において必須の人材であるWebエンジニアに独学でなる方法をご紹介しています。
参考になる部分がきっとありますので、ぜひご一読ください。
関連記事:独学でWebエンジニアになるのは可能なのか?独学での勉強方法からWebエンジニア転職のコツまで大公開
Web制作を学ぶ前にやっておくべきこと
Web制作を学び始める前にぜひやっておくべきことを紹介します。
「Web制作が稼げると聞いたから」という風になんとなくで始めてしまうと学習が続かなかったりするため、しっかりと以下で紹介する内容を実践しておくことをおすすめします。
Web制作を学ぶ目的を明確にする
Web制作を学ぶ前にやっておくべきことの1つ目は、「Web制作を学んでどうしたいのか」といった最終目的を明確にしておくことです。
なんとなく「ホームページを作れるようになりたい」といった曖昧な目的だと、難しい壁にあたった時すぐに挫折してしまいます。
- Web制作を学び何をしたいのか
- 副業・フリーランス・正社員どのような働き方をしたいのか
- どのくらい稼ぎたいのか
こういったことを具体的な数字に落とし込んで言語化できておくと、目的が明確になり学習に集中することができます。
学習に詰まったときは、ここで設定した目的を再確認することでモチベーション維持に繋がるはずです。
Web制作に必要なツールの準備
Web制作の学習を始める前にまずは最低限必要な物を揃えましょう。
必要なツールなどは以下になります。
- パソコン
- インターネット環境
- テキストエディタ(VSCode)
パソコンはWindows、Macどちらで始めても大丈夫ですが、仕事としてWeb制作を行っていくならMacを選んでおくと安心です。
テキストエディタはテキストファイルを編集する際に使用するソフトウェアのことで、コーディングを行う上ではメモ帳などを拡張したものといえます。
コードを書くためには必須となっているため、利用率が高く使いやすいVSCodeを利用してみてはいかがでしょうか。
独学後に稼ぐまでの期間を設定する
あなたがWeb制作を学ぶ目的は何でしょう?
転職のためや独立するためなど様々な目的が考えられますが、最終的な目的はWeb制作スキルを活用してお金を稼ぐことだと思います。
掛けられる時間や理解度などは人それぞれなので習得までにかかる時間は個人差がありますが、学習を終えて3ヶ月・6ヶ月・1年といったスパンで稼ぎたい金額を設定しておくといいです。
いくら独学で習得できるとはいえ、実際に稼ぐのに2年もかかると挫折してしまうので、集中的に学習してモチベーション高く取り組むためにも稼ぐまでの期間と金額を具体的な数字として設定することをおすすめします。
Web制作スキルを独学で身につけるおすすめな方法
Web制作スキルを独学で身につけるためには書籍か学習サイトを利用する方法が挙げられますが、本記事では学習サイトの利用をおすすめします。
なぜなら書籍は難しく書かれており、初心者からすると挫折する確率が高まるからです。
学習サイトなら無料で始められるものもあるため、色々試してから本格的な学習に移ることもできます。
Web制作を行うためにはHTML・CSS・JavaScriptの理解が必要となっており、本記事ではそれらを学べるおすすめ学習サイト3つを紹介します。
プログラミング学習をする上で最も重要なのは実際に手を動かしてコードを書く経験を積むことです。
そのため教材を見て学習するだけではなく、積極的に手を動かすようにしてくださいね。
Progate
Progateは初心者向けのプログラミング学習サイトです。
プログラミング学習初心者の登竜門とも言われており、最も挫折しがちな環境構築を行うことなく、Progateのサイト上でコードを書くことができます。
これにより最初からコードを書くことに集中でき、挫折する確率を減らすことが可能です。
教材はスライド形式になっておりゲーム感覚で学ぶことができるので、プログラミングを学び始めた初心者の方でも比較的学びやすいといえます。
利用する際の注意点は教材を何周もしないことです。
あくまでもコードの書き方の基礎を学ぶつもりで取り組み、完璧に理解しようとせずに次の学習に移ることが大切です。
ドットインストール
ドットインストールは動画形式の学習スタイルで学べるプログラミング学習サービスとなっています。
490レッスン・7402本の動画講座があるため幅広く学習が可能です。(2023/01月現在)
動画時間は1本3分ほどの長さなのでスキマ時間にも学習を進められます。
Progateとは違い開発環境を整える必要があるため、より実践的な内容を学べます。
学習する際は動画講義を見るだけにならないように、都度動画を止めながら自分でコードを書くことを意識してください。
Udemy
UdemyはプログラミングやWebデザインなど多様なスキル習得が可能なオンライン動画学習サイトです。
講座は一括買い切り型となっているので、一度購入すれば何回でも学習でき、購入後に教材がアップデートされても最新のものを見れます。
また現役のプロ講師などが講座を販売しているため動画教材の質が高いことも特徴です。
Udemyでは頻繁にセールを行っているので安価な価格で学ぶことができます。
購入時の注意点としては教材の評価が低くないかと最終更新日が1年以上前になっていないかです。
Web制作業界は技術の移り変わりが早いため日頃から流行には注意しておいてくださいね。
Web制作を身につけるのにおすすめなのはWebプログラミング初心者のための入門講座です。
ぜひセールが行われている日に購入してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、今回ご紹介した3つのサービスの他にもおすすめのプログラミング学習サービスをご紹介しています。
ぜひ、ご自身に合ったサービスを見つけてください。
関連記事:【初心者必見】プログラミング学習を効率的に行う方法!学習後にやるべきことも解説
Web制作を独学で身につけるロードマップ
Web制作独学におすすめの方法を紹介してきましたが、ここからは実際にWeb制作を独学で身につけるためのロードマップを紹介していきます。
必ずしもこの順番で学ばなければならないというわけではないですが、徐々に理解を深めるために参考にしてみてください。
STEP1. Webサイトの仕組みを理解する
まずはWebサイトの仕組みを理解することが重要です。
「Webサイトやホームページの仕組み」や「インターネットがなぜ繋がるのか」といった基礎的な知識を理解しておくことで学習の取り組み方も変わります。
覚える必要はありませんが、学習を通してなるほどと思えるくらいに理解できることが大切です。
Web制作を行うために必要なのか疑問に思われるかもしれませんが、学習を進めていく上で全体像を把握することはとても重要です。
全体像がまったく分かっていないと「これを学んでどこに活かせるの?」や「Webサイト制作におけるどの段階を学んでいるの?」といった疑問が出てきて学習の効率が下がってしまいます。
総務省のホームページにWebサイトの仕組みについて分かりやすくまとめられていますので、初心者の方は一度目を通してみてはいかがでしょうか。
STEP2. HTML/CSSを習得
ここからは実際にWebサイトを表示するために必要な言語について学んでいきます。
まず習得すべきHTML・CSSはマークアップ言語と呼ばれるもので、Webサイトの見た目を作るために必要な言語です。
HTMLはWebサイト上の文字や画像といった要素をコンピュータが理解できるようにタグで記述する言語となっており、Webサイト上のタイトルや見出しなどを記述できます。
HTMLで作成した要素にデザインを加えるために必要なのがCSSです。
赤文字にしたり背景色をつけたりといったデザインを指定することできれいなWebサイトを作ることができるようになります。
STEP3. JavaScriptを習得
HTML・CSSについて学んだ後はJavaScriptを学びましょう。
JavaScriptはHTML・CSSを用いて表示したWebサイトに動きをつけるための言語です。
例えば、カーソルを合わせることで文字色が変わったり、ボタンをクリックすることでメニューが出てくるのもJavaScriptによって実現しています。
JavaScriptは奥が深くスキル習得には時間がかかるかもしれませんが、Web制作においては必須の言語となりますのでしっかりと理解することが大切です。
プログラミング言語を勉強する際に共通していえることですが、完璧に覚える必要はないためやっていることや概念が何となく分かったら次に進んで大丈夫です。
実務に入ってからも分からないことはどんどん出てくるので、都度調べながらできることを増やしていく感覚で取り組んでみてくださいね。
STEP4. Webサイトを模写
ここまででWeb制作に必要な最低限のスキルを習得できているため、実際に公開されているWebサイトの模写を行い実践的なコーディング作業を経験しましょう。
Web制作の実務作業ではデザインデータを元にコーディングを行うことになります。
STEP2,3で学んだ技術を自分のものにするためにはアウトプットすることが重要です。
実際に手を動かしながら、わからないことは都度調べて目的のデザインを作成できるようになってください。
STEP5. WordPressの学習
HTML・CSS・JavaScriptを使用すれば簡単なWebサイト制作はできるようになっていますが、ここから更に仕事の幅を広げたいならWordPressの学習をおすすめします。
WordPressとは無料で簡単にホームページやブログを作成できるコンテンツ管理システムの一種です。
世界中のWebサイトで利用されているサービスなので、WordPressのスキルを身につけることでかなり案件の幅が増えます。
転職活動時や案件獲得時のアピール材料にもなりますので、自身でブログやホームページを作成して運用することで需要の高い人材を目指してみてはいかがでしょうか。
Web制作を独学で学ぶ注意点
ここまでWeb制作を独学で学ぶための方法について解説してきましたが、独学ならではの注意しておくべき点があります。
学習に割いた時間を無駄にせず効率的に学ぶためにも、以下で紹介する注意点には気をつけておきましょう。
質問できる環境を準備しておく
Web制作は独学でも習得可能とお伝えしてきましたが、質問や相談のできる環境を準備しておくことは重要です。
独学だからといって誰にも頼らずやりきる必要はなく、適切に人の力を借りることで効率的に学習ができます。
分からないことがあったときに挫折したり、間違った理解をしてしまわないためにも、MENTAなどのサービスを利用して気軽に質問できる環境を整えておいてはいかがでしょうか。
実際に手を動かしてアウトプットを優先する
独学で学ぶ際の注意点の2つ目はアウトプットを意識することです。
学習サイトでの学習ではテキスト教材を読むだけや動画を見るだけで終わってしまう人もいますが、コーディングは実際に手を動かすことで自分のスキルとなります。
学習して覚えたことをTwitterなどで発信したり、Webサービスの模写を行ったりといったように外部にアウトプットすることで理解は深まります。
ぜひインプットだけではなくアウトプットを優先してできるように取り組んでみてはいかがでしょうか。
Web制作独学後に稼ぐための方法
ここからは独学後に稼ぐための方法について解説します。
すぐに稼ぐことは難しいかもしれませんが、以下で紹介することを参考に諦めずに挑戦してみてください。
ポートフォリオを作成する
Web制作独学後に稼ぐためまずやるべきことは、ポートフォリオを作成することです。
ポートフォリオとは自己PRのためにスキルや実績をアピールするための作品集のことをいいます。
転職においてもフリーランスとして仕事を獲得するためにも、自分のスキル・実力の証明になるポートフォリオを作成しておかなければ案件を獲得することが難しいです。
「ポートフォリオを用意するのは大変だし面倒だな…」と思われるかもしれませんが、用意しているかどうかで案件獲得の難易度は変わってきます。
学習中に制作したWebサイトなども利用して企業に自分の価値が伝わるポートフォリオを作成してみてくださいね。
ポートフォリオの作成方法については以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事:Webエンジニアならポートフォリオは必須!ポートフォリオの必要性から作り方まで詳しく解説
クラウドソーシングサイトで実績を作る
ポートフォリオを作成したら次は、クラウドソーシングサイトなどで仕事を獲得することです。
クラウドソーシングサイトを利用することで、知人や知り合いなどのコネクションがなくても仕事を獲得して実績を作ることができます。
未経験で実績のない状態から初案件を受注するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、ポートフォリオを作成して地道に応募すれば未経験からでも案件を受注することは可能です。
始めは実績作りと決めてどんどん応募することが大切です。
有名なサイトとしてはランサーズやクラウドワークスなどがありますので、ぜひ実績作りに利用してみてください。
マーケティングの仕事も巻き取る
ある程度の仕事を請け負いそつなくWeb制作の仕事をこなせるようになった後は、Web制作以外の仕事も巻き取って仕事の幅を広げていきましょう。
Web制作の世界で長く生き残っていくには、関連するスキルや知識を身につけることで付加価値の高い人材になることが大切です。
マーケティングスキルも身につけることで需要のある人材になることができます。
Web制作を行う目的は顧客を獲得して売上アップなどの成果を上げるためなので、マーケティングもできるようになれば仕事に困ることはなくなるはずです。
ぜひ積極的にクライアントの売上アップのためにできる施策を提案してみてはいかがでしょうか。
独学でWeb制作スキルを身に着けよう
本記事ではWeb制作を独学で学ぶおすすめの方法とロードマップを紹介してきました。
Web制作を学ぶには独学やスクールを利用する方法がありますが、高額な料金を支払わなくても独学で十分に習得可能です。
現在は無料でも有益な情報がたくさん入手できますし、ProgateやUdemyなどの学習サイトを利用すれば、少ない自己投資額でWeb制作スキルを学べます。
質問できる環境を整えたり、Web制作を学ぶ目的を明確にしてから学習を始めるなど、自分なりにモチベーションを維持する工夫をすることで挫折することなくWeb制作スキルを身につけることが可能です。
独学後はクラウドソーシングサイトを利用し、まずは簡単な案件を獲得して実績を積み上げてください。
実績を積み重ねて仕事の幅を増やせば大きく稼ぐこともできるWeb制作にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。