次々と新しい技術が誕生し、勢いを増すIT業界の中で注目されている職種のひとつにWebエンジニアがあります。
Webエンジニアになりたいとプログラミングスクールへの入会を検討したり、転職活動を始める方は少なくありません。
しかし、中には「Webエンジニアはやめとけ」という声もあります。
あなたも、Webエンジニアに興味を持ちつつも、「やめとけ」という声があることで不安になってしまってはいないでしょうか?
せっかくWebエンジニアに興味を持っても、将来性がなかったり働き方などに不安があれば目指す気持ちはなくなってしまいますよね。
そこで本記事では、「Webエンジニアはやめとけ」と言われる理由と、Webエンジニアという仕事に対する捉え方についてご紹介していきます。
これからWebエンジニアを目指す方にとっては必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】Webエンジニアはやめとけと言われる理由は適性と職場環境
Webエンジニアはやめとけと言われる理由は、人によって向き不向きがあり、働きやすさは職場環境に大きく影響されるからです。
Webエンジニアとして活躍するためには、最新の技術を常に学習し、様々な人とコミュニケーションをとる必要があります。
企業によっては労働環境が悪かったり、単純作業しかできなかったりするので注意しましょう。
では、Webエンジニアを目指すのはやめるべきかというと、そういうわけではありません。
適性と職場環境が影響するということは、適性を持った人が十分に情報を収集したうえで企業を選べば、何の問題もないのです。
Webエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴、やめとけと言われる理由などについては後ほど詳しく解説するので参考にしてください。
Webエンジニアはやめとけと言われる10の理由
そもそも、なぜWebエンジニアはやめとけと言われるのでしょうか。
それには10の理由がありますが、要約すると以下の通りです。
- 学び続ける姿勢や開発のスピード感が求められる
- 高い技術が求められる反面、技術だけではキャリアに限界がある
- 技術力がないと価格競争に陥る
- 給料が上がりづらい職場や労働環境が悪い職場が存在する
- ビジネス設計が学べず、独立が難しい
ここからは、Webエンジニアはやめとけと言われる10の理由をそれぞれ詳しく解説します。
技術の流れが速いため常にスキルを磨く必要がある
IT業界は技術の移り変わりが激しいので、常にあなた自身のスキルを磨き続ける必要があります。数年前の技術が「古い」と言われることも珍しくありません。
そのため、IT業界で活躍する人材でいるためには、常にアンテナを張り巡らせて新しい技術やトレンドを察知し、吸収する必要があります。
それだけでなく、プログラム言語そのものやフレームワークもどんどん新しくなるため、最新情報をキャッチアップする姿勢も重要になってきます。
時にはプライベートの時間を削って勉強したり、自己研磨のために投資したりと、学ぶ姿勢が大事です。
「勉強が苦手な人」「IT業界の変化についていけない人」は、Webエンジニアの仕事が辛く感じるため、「やめとけ」と言われる原因のひとつとなっています。
スピードを求められるためついていけない可能性がある
Web系の開発現場ではスピード感が求められ、アジャイル開発が多く使われます。
アジャイル開発とは、機能単位の小さなサイクルで計画から設計〜開発〜テストの工程を繰り返す開発方法です。
アジャイル開発とは反対に、全工程の計画を立てて順番通りに進めていく開発方法をウォーターフォール開発と呼びます。
アジャイル開発はウォーターフォール開発と比較すると開発スピードが速く、顧客の要望を柔軟に取り入れられるのがメリットです。
言い換えると、開発途中で仕様が変わる場合があるのでWebエンジニアの作業が増え、結果としてスケジュールやタスク管理が難しくなり、残業や精神的負担の増加に繋がります。
スキルが足りずにこのスピード感についていけないと、精神や肉体の疲労に繋がりやすいため、「やめとけ」と言われる理由のひとつとなっています。
仕事が属人化しやすい
Webエンジニアは専門性の高い職種なので、仕事が属人化しやすい傾向にあります。
属人化とは、特定の業務を担当できるメンバーが決まっており、そのメンバーしか対応できない状況のことです。
特にスタートアップやベンチャー企業の場合、各エンジニアでそれぞれ担当領域が決まっており、作業の進捗状況の共有や情報の連携などができていないと、「自分しかその仕事がわからない」という状況になりかねません。
仕事が属人化してしまうと、自分にしか出来ない作業のため「万が一のことを考えると休めない」「早く帰れない」「長期休みが取れない」など、労働環境が悪化しやすく、長時間労働に繋がってしまいます。
また、自分の担当業務でトラブルが発生した場合、一人で対応する場合もあるため、このような負担から「Webエンジニアはやめとけ」と言われてしまう要因となっています。
技術のみのエンジニアだとキャリアに限界がある
Webエンジニアとして、技術だけでIT業界を生き抜いていくのは難しいかもしれません。
アデコが現役エンジニア1000人を対象にした調査によると、約6割のエンジニアが「技術スキルだけでは生き残れない」と考えていることが明らかになりました。
参考:技術スキルだけでは生きられない!?ITエンジニアに今後求められる能力は?
もちろん、スキルを磨いて高収入を得ているWebエンジニアもいますがほんの一部です。
Webエンジニアはプログラミング言語を扱う専門職である反面、技術的なこと以外の仕事ができにくい状況になってしまいます。
幅広い選択肢の中からキャリアを選びたい場合は、技術だけのエンジニアから脱却しなければなりません。
Webエンジニアとして技術を極めていくこともひとつの選択肢ではありますが、より幅広いキャリアを望むのであれば、マネジメント能力やディレクション能力など、他のスキルを身につけていく必要があります。
高度な技術が身につけられるわけではない
現場にもよりますが、Webエンジニアは必ずしも高度な技術を身につけられるわけではありません。
例えば古いシステムを担当する場合、扱う技術も古いものになります。
しかし、IT業界は技術の進化が早いので、古い技術を身につけても他の現場では通用しないこともあるのです。
また、開発の規模が小さく単純なコードしか書かない現場だと、スキルを磨くのは難しいでしょう。
スキルを磨くためには、自分の頭で考えて試行錯誤する必要があります。
単純作業ばかりで多様性のない開発現場では、成長できないのです。
近年では、プログラミングを自動化するAIの研究が進んでいます。
そのため単にコードを書けるだけの人材では、AIに仕事を奪われてしまうかもしれません。
Webエンジニアとして長く活躍したいなら、配属される現場でどのような業務を行うのかしっかりと確認しておきましょう。
事業に安定性がない場合は給料が上がりづらい
事業に安定性がない場合、Webエンジニアの給料は上がりづらいです。
これは、多くのWeb系企業が薄利多売をビジネスモデルとしていることが原因になっています。
Web系のサービスは数多く存在するため、利益を上げるのは簡単なことではありません。
競争力の低い事業では十分な利益を出せないため、給料は低くなってしまいます。
次々と新しいサービスが誕生するため、ある程度の利益を出せてもシェア拡大のために事業へ投資しなければいけません。
その結果、利益が給料に反映されないこともあります。
給料を上げたいなら、シェアNo.1などの利益が安定した事業を展開している会社を選びましょう。
また、Web業界は中小企業やベンチャー企業が多く、退職金が出ないこともあります。
退職後に困らないためにも、自分で資産形成しておくことが大切です。
労働環境が悪い職場が存在する
残念ながら、IT業界は比較的歴史が浅い業界ではありますので、労働環境が整っていない企業が存在するのも確かです。
転職エージェントGeeklyが発表したデータによると、IT業界における1ヶ月の残業時間は「23.2時間」だと分かりました。
参考:IT業界の「残業」の実態を徹底解説!長時間労働の現状を知ることで転職活動を優位に進めましょう
計算すると1日1時間程度の残業になりますが、職場によって大きく異なります。
現場によっては、「毎日4時間以上残業」「納品1週間前は普段より残業が増える」など労働環境は様々です。
また、急なトラブル対応で休日出勤したり、夜間に対応したりなど勤務時間外に仕事をする場合もあるため、プロジェクトによって大きく左右されることが多いでしょう。
特にスタートアップやベンチャー企業は組織体制が整っていないこともあるため、企業によっては長時間労働や休日出勤も珍しくはないでしょう。
フリーランスとして独立しにくい
エンジニアを目指す方の中には、将来的にフリーランスとして活躍したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、Webエンジニアがフリーランスとして独立するのは難しいでしょう。
なぜなら、フリーランスが案件を獲得するためには以下のスキルが必要だからです。
- コミュニケーション力
- マネジメントスキル
- ヒアリング力
- 問題解決力
Webエンジニアとして現場でただ働いていても、こうしたスキルを身につけることはできません。
実際、「クライアントとコミュニケーションをとるのが苦手」「要望をまとめられない」という理由でうまく営業できない人もいます。
フリーランスを目指すならコミュニケーション力を磨き、要件定義に慣れておくなど、今のうちから意識して必要なスキルを身につけておきましょう。
エンジニア人口が増えているため価格競争になりやすい
エンジニア人口が増えているため価格競争になりやすいと言われています。
最近ではプログラミングスクールや学習サイトの登場により、Webエンジニアを目指す人が増えてきました。
経験が浅いWebエンジニアは増えているので、単純なコーディングなどの案件であれば単価は低くなりがちでしょう。
しかし、企画や要件定義などの上流工程を担当できる高度なスキルを持った人材はまだまだ不足している状況です。
そのため、難易度の高い案件は単価も高額になる傾向にあります。
さらにチームをまとめるマネジメント力を身につければ、様々な現場から必要とされるでしょう。
最低限のスキルだけしかない人材は価格競争になってしまいます。
そうならないようにするためには、経験を積んで高いスキルを身につけましょう。
ビジネスの設計までは学べない
Webエンジニアは開発現場の経験やスキルを身につけられますが、前述の通り、その他のスキルや経験を身に付けられずにキャリアが広がらないというパターンが存在します。
そのため、会社員としてしか活躍できず、「起業したいけどプログラミングしかできない」という状況に陥りかねません。
Webエンジニアとして現場で活躍していても、事業を成長させるための市場調査や成長戦略、営業に携わる機会は少ないため、ビジネス部分は自分で身につけていく必要があります。
将来的に独立や起業を考えているのであれば、Webエンジニアからプロジェクト全体の進行管理を行うプロジェクトマネージャーを経て、経営方針や事業戦略に基づいてサービスを成長させるプロダクトマネージャーにキャリアアップするなど、工夫してキャリアを築く必要があるでしょう。
Webエンジニアに向いていない人はどんな人?
Webエンジニアは、人によって向き不向きがあります。
後から自分には向いていないことに気づいて悔しい思いをするのは嫌ですよね。
そうならないためにも、どんな人がWebエンジニアに向いていないのかをあらかじめ理解しておきましょう。
ここからは、Webエンジニアに向いていない人の特徴を3つ解説します。
自分がWebエンジニアとしてやっていけるか不安な方は参考にしてください。
- 自ら学習する意欲がない人
- プライベートが第一な人
- なぜ?を追求できない人
自ら学習する意欲がない人
自ら学習する意欲がない人はWebエンジニアに向いていません。
なぜなら、IT業界では新しい技術が次々と生まれているからです。
現在広く利用されている技術でも、数年後には新しいものに置き換わってほとんど使われなくなることも珍しくありません。
Webエンジニアも常に最新の技術を学習し続けなければ、時代に取り残されてしまいます。
今は仕事をもらえているとしても、5年後、10年後も同じように仕事を続けられる保証はありません。
Webエンジニアは、技術を一度身につけたら終わりではないのです。
まずは1日5分からでもいいので、少しずつ継続して学習する習慣を身につけましょう。
プライベートが第一な人
プライベートを第一に優先したい人にもWebエンジニアは向かないでしょう。
Webエンジニアの仕事は納期を絶対に守らないといけないので、納期の直前はどうしても残業が多くなりがちです。
急なトラブルが発生した場合、徹夜や休日出勤をして対応しなければいけないこともあります。
このように就業時間が不規則になりやすいので、プライベートの予定を立てにくいのです。
もちろん、近年では政府の働き方改革によってIT業界の労働環境は改善されてきています。
ただし、Webエンジニアとして働く以上は自分の予定をすべて優先させるのは難しいことを理解しておくのが大切です。
プライベートの時間を確保するためには、余裕のあるスケジュールを組み、周りと連携しながら計画を立てて業務を進めましょう。
なぜ?を追求できない人
なぜ?を追求できない人もWebエンジニアには向いていません。
Webエンジニアの仕事の本質は、システムの企画・開発を通じてクライアントの課題を解決することです。
ただ言われたことだけをやればいいわけではありません。
「クライアントが課題を抱えているのはなぜか?」「よりよい解決策はないか?」を考える必要があります。
課題の根本的な原因を追求し、それを解消できるのが優秀なWebエンジニアです。
また、システムに問題が発生した際も何が原因なのかを調査する必要があります。
日頃から様々なことに疑問を持って考える習慣を身につけておくことが大切です。
そのため、物事を深く考えることが苦手な人にとってはきついと感じてしまうでしょう。
Webエンジニアに向いている人
ここまでWebエンジニアに向いていない人の特徴を見てきました。
では、反対にどんな人がWebエンジニアに向いているのでしょうか。
もしかしたら、あなたの個性がWebエンジニアの仕事に活かせる強みになるかもしれません。
強みを理解しておけば、それをさらに伸ばしていくことも可能です。
ここからは、Webエンジニアに向いている人の特徴を3つ解説します。
- 論理的思考ができる人
- 技術の勉強を続けられる人
- コミュニケーション力がある人
論理的思考ができる人
まず、論理的思考ができる人はWebエンジニアに向いています。
論理的思考とは、物事に道筋を立てて考えることです。
Webエンジニアとして活躍するためには、論理的思考力が欠かせません。
例えばシステムを設計するとき、どうすればクライアントの要望を満たせるのか順序を立てて考えれば、余計な手間やコストを抑えられます。
システムに障害が発生した際も、論理的に原因を探ることでスムーズな対応が可能です。
Webエンジニアの仕事は、直感的に行き当たりばったりで作業を進めると、どうしてもムダが多くなってしまいます。
それではクライアントに満足してもらえません。
質の高い仕事をするためには、どうするために何をすべきかを論理的に考えて行動することが大切です。
技術の勉強を続けられる人
技術の勉強を続けられる人もWebエンジニアに向いています。
先にもお伝えした通り、IT業界では技術が目まぐるしく進化しているからです。
プログラミング言語や開発に使用されるツールも、次々とトレンドが変わっています。
そのため、トレンドに合わないスキルしか持っていないと、参画できる案件は少なくなってしまうのです。
一方、新しい技術を常に学び続けられる人であれば、Webエンジニアとして長く活躍できるでしょう。
また、最新の技術を身につけた人材は多くの需要があり、単価が高くなる可能性もあります。
こうしたことからWebエンジニアは、現状に満足せずスキルアップを目指して勉強を続けられる人におすすめです。
コミュニケーション力がある人
コミュニケーション力がある人もWebエンジニア向きです。
Webエンジニアと聞くと、パソコンに向かって黙々と作業するイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には人と関わることが多い仕事です。
クライアントから要望を聞いて、認識をすり合わせる際にコミュニケーション力は欠かせません。
仕事を進める際は、営業担当やデザイナーと連携する必要があります。
チームを組んでプロジェクトを進めることもあるので、チーム内での情報共有も必須です。
コミュニケーション力があれば、クライアントやチームの状況をスムーズに把握できます。
また、良好な人間関係を築けるので作業を進めやすくなるでしょう。
Webエンジニアとして働くための企業選びのポイント
Web系の企業はたくさんあるので、どうやって企業を選べばいいのか悩んでしまいますよね。
ただ何となくで企業を選ぶと、入社した後につらい思いをするかもしれません。
そうならないためには、自分に合った企業を選ぶことが大切です。
そこでこの章では、Webエンジニアとして働くための企業選びのポイントを5つ紹介します。
あなたにぴったりの企業を選ぶための参考にしてください。
- 受託開発か自社開発か
- 有給取得率はどれくらいか
- 平均残業時間はどれくらいか
- 評価制度はしっかりとあるか
- 賞与やボーナスはどれくらいか
受託開発か自社開発か
企業を選ぶ際は、受託開発か自社開発かをチェックしましょう。
受託開発とは、クライアントから依頼を受けてシステムを開発することです。
一方、自社開発は自社のサービスを自社内で開発することを指します。
未経験からWebエンジニアを目指すなら、受託開発をしている企業がおすすめです。
受託開発の企業は自社開発の企業と比べて採用されやすく、研修などの教育制度が充実している傾向にあります。
また、幅広い業界の案件に携われるので、様々な技術やプログラミング言語を身につけることも可能です。
クライアントとのやりとりを通してコミュニケーション力や交渉力も高められます。
将来的に自社開発をしたい方も、まずは受託開発で経験を積みましょう。
有給取得率はどれくらいか
有給取得率も大切なポイントです。
厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」によると、情報通信業における有給取得率は平均65.1%でした。
全業種の平均56.6%と比べると、IT業界の有給取得率は高めです。
しかし、世界的に見ると日本は有給を取得しにくいと言われています。
有給の制度があっても、実際には休みをとりづらい雰囲気になっていることもあるので注意が必要です。
有給がどれくらいの日数もらえるかだけではなく、しっかりと取得している実績があるかもチェックしましょう。
急な体調不良の時はもちろん、プライベートの予定に合わせて休みをとりやすいとうれしいですよね。
仕事の生産性を高めるためにも、時には有給を使って羽を伸ばすことも必要です。
平均残業時間はどれくらいか
企業を選ぶうえで平均残業時間も重要です。
dodaの調査によると、Webエンジニアの残業時間は平均24.9時間でした。
プロジェクトの進捗状況によっても月の残業時間は変わってきますが、1つの目安にしてみてください。
仕事をがんばることはもちろん大切ですが、働きすぎはよくありません。
疲れが残ったままになっていると、集中力が落ちて仕事の効率が悪くなってしまいます。
効率が落ちることで、さらに残業が増えるという悪循環に陥るかもしれません。
それだけではなく、残業があまりにも多すぎると体調を崩してしまう可能性もあります。
心身ともに健康で過ごすためにも、メリハリをつけて働ける企業を選びましょう。
評価制度はしっかりとあるか
企業によっては評価制度があいまいなこともあります。
そのため、評価制度がしっかりとあるかも確認しておきましょう。
評価の基準が明確であれば、キャリアアップするためには何をすべきかが分かるので、モチベーションにもつながります。
評価の基準は企業ごとに様々です。
実力を重視する企業であれば、若手のうちから責任あるポジションに就くチャンスがありますが、結果を出せないと昇進できません。
年功序列を重視する企業の場合、勤続年数が長くなれば確実に昇進できますが、若いうちは実力を評価されにくいです。
どのような評価基準が自分に合っているかを考えてみましょう。
企業の採用情報ページで評価制度について詳しく紹介されていることもあるので、確認してみてください。
賞与やボーナスはどれくらいか
賞与やボーナスはどれくらいもらえるのかも気になるポイントですよね。
一般的に、賞与やボーナスの金額は「基本給×◯か月分」という方法で算出されます。
基本給には住宅手当や家族手当などは含まれないので注意が必要です。
賞与やボーナスの支給回数は年に1回の企業もあれば、年に4回の企業もあります。
年に何回支給されるのかも確認しておきましょう。
ただし、賞与やボーナスは必ず満額支給されることが約束されているわけではありません。
企業の業績や景気の変動によっては、減額や支給されない可能性もあります。
求人情報に書いてある賞与やボーナスは、あくまでも参考程度に考えておきましょう。
未経験からでもWebエンジニアになれるのか?
結論からお伝えすると、未経験からでもWebエンジニアになることは可能です。
IT業界は人手が不足しているので、未経験OKの求人も数多く存在します。
ITエンジニアの中でも、Webエンジニアは未経験でも目指しやすい職種です。
ただし、Web開発について何のスキルも持たずにいきなり転職するのは難しいでしょう。
ある程度のスキルをあらかじめ身につけておかなければいけません。
スキルを身につけるためには、プログラミングスクールに通う、独学する方法があります。
プログラミングスクールは分からないことを専任の講師に質問できて、転職のサポートも受けられることがメリットです。
独学だと、あまりお金をかけずに自分のペースで学習できます。
自分に合った学習方法を選んで、未経験からWebエンジニアを目指しましょう。
求める条件の企業に転職するコツ
「Webエンジニアはやめとけ」と言われる理由は、適性や企業の労働環境による部分が大きいことをご紹介してきました。
そのため、「労働環境がいい企業」を見つけることができれば、Webエンジニアとして活躍できる可能性がグッと高まります。
しかし、良い企業を見つけることは簡単ではありません。ここからは、あなたが求める条件の企業を探すコツをご紹介していきます。
具体的には、以下のような手段が考えられるでしょう。
- なりたいエンジニア像を明確にする
- 技術の最新トレンドをキャッチしておく
- 企業研究を欠かさない
- 口コミサイトなどを確認しておく
- 転職エージェントに話を聞く
ひとつずつ詳しく解説していきますので、これからWebエンジニアを目指して転職活動をする際は、ぜひ参考にしてください。
なりたいエンジニア像を明確にする
Webエンジニアといっても担当分野は様々です。Webエンジニアになって何がしたいのかを考え、あなたが目指すエンジニア像を明確にしましょう。
そして、あなたがやりたい仕事が出来る企業を選択してください。
ひとくちにWebエンジニアといってもたくさんの種類があり、企業の業態も様々です。
たとえば、フロントエンドに関する仕事をしたい場合は、WebサイトやWebサービス制作を行なっている企業が合っています。
反対に、AI開発やシステム開発をメインに行なっている企業だと、あなたが思っている仕事が出来ないかもしれません。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、なりたいエンジニア像を明確にし、どんな経験を積んでいきたいかという観点で企業選びをする必要があります。
技術の最新トレンドをキャッチしておく
5GやNFTといったIT技術の最新トレンドをキャッチし、あなたが携わりたいIT技術が明確になれば、最先端の技術に対応している企業を見極められます。
また、Webエンジニアとして何がしたいのかを考えるヒントとして、IT技術の最新トレンドを把握することが大切です。
常に情報をキャッチする姿勢を取ることで、将来性が高い分野や今後の成長が期待できる技術などもつかみやすくなります。
そうするとキャリアが固まりやすいため、情報収集をする手段を持っておくことは非常に大切です。
さらに、転職面接の際に業界に関する質問をされてもスムーズに答えられたり、IT技術を追う姿勢をアピール出来れば、「本当にWebエンジニアとして働きたい人なんだ」といった好印象を面接官に与えられるでしょう。
企業研究を欠かさない
入社後のミスマッチを防ぐために、企業研究は必ず行いましょう。
企業のWebサイトや求人票には仕事内容や企業理念、働き方や社員の声といった企業に関する情報が載っています。
また、事業内容やビジネスモデルまで調査をすることで、面接官にもより意欲の高さを伝えることができます。
企業に関する情報は隅々までリサーチし、積極的に情報収集をすることで入社後のミスマッチの確率を下げることが可能です。
「想像していた仕事内容と違った」「昇給しづらい環境だった」といった早期離職に繋がる原因を減らすためにも、あなたの志望する企業が自分の希望にあっているか見極める必要があります。
早期離職をしてしまうと企業もダメージとなり、あなたのキャリアにも傷がつくため、企業研究は入念に行うことをおすすめします。
口コミサイトなどを確認しておく
oepnworkやライトハウスなどの口コミサイトで、企業に対するリアルな口コミを確認しましょう。
ただし、退職した人が口コミを書いていることが多いので、どうしても悪い評価の方が多いことは認識しておいてください。
単純に良いか悪いかを見るというより、求人に書かれた内容と違いがないかという観点で口コミを見るのがおすすめです。
例えば、求人に「有給をとりやすい」と書かれている場合、「有給を使っている人はほとんどいなかった」などの口コミがないかをチェックします。
求人には良いことばかり書かれていることが多く、あまりネガティブな情報はありません。
求人の内容が実情と本当に合っているのかを確認することが大切です。
転職エージェントに話を聞く
企業の情報収集には、転職エージェントに話を聞くことも効果的です。転職エージェントの担当者は多くの企業情報を持っています。
特に給与面や有給取得率、残業などの労働環境については、実態が気になっていても、企業の面接官には聞きにくいと思っている方も少なくありません。
しかし、転職エージェントであれば、求職者が聞きにくいことも代わりに聞いてくれ、お互いの希望がマッチするような仲介役となってくれます。
少しでも気になる点は転職エージェントを使い、どんどん解決していきましょう。
疑問や不安が残ったまま入社をしても、お互いにとってメリットがないため、転職エージェントを活用して転職活動を進めていくことがおすすめです。
Webエンジニアはやめとけと言われるが気にしなくていい
Webエンジニアに対する適性がないことや、劣悪な労働環境の企業が存在することから、「Webエンジニアはやめとけ」という声がありますが、そこまで気にしなくていいと考えます。
今後のキャリアを明確にし、企業選びを慎重に行うことで、労働環境が劣悪な企業に入社してしまう可能性はグッと抑えることができます。
適性に関しては「自分次第」という部分が大きいですが、努力次第ではWebエンジニアとして活躍できる機会も増えるでしょう。
最終的には「自分がどう捉えるか」という観点が大きいため、少しでも不安があるのであれば、安易にWebエンジニアを目指さず、転職活動前にしっかりと考えることが必要です。
本記事がWebエンジニアを目指す検討材料のひとつとなれば幸いです。
よくある質問
最後に、Webエンジニアに関するよくある質問を2つ見てみましょう。
- Webエンジニアに将来性はありますか?
- Webエンジニアはきついと言われていますが本当ですか?
これからWebエンジニアを目指す方にとって、どちらも気になる内容ですよね。
それぞれ詳しく解説していきます。
Webエンジニアに将来性はありますか?
Webエンジニアは、以下の3つの理由から将来性のある仕事だと言えます。
- 人手が不足している
- デジタル化が進んでいる
- 海外でも活躍できる
IT業界では人手が不足しており、企業にとって人材の確保が深刻な課題となっています。
逆に言えば、これからWebエンジニアを目指す人にとっては大きなチャンスです。
また、デジタル化が加速していることで、Webエンジニアの需要は増加しています。
さらに、プログラミング言語は世界共通で使われているので、海外での活躍を目指すことも可能です。
Webエンジニアの将来性については以下の記事で詳しく解説していますので、職種研究の参考にしてください。
関連記事:Webエンジニアの将来性に迫る!厳しい現実と今後生き残るための方法
Webエンジニアはきついと言われていますが本当ですか?
確かにきついと感じることもありますが、その度合いは企業によって差があります。
そもそもWebエンジニアがきついと言われる理由は、以下の4つです。
- 1人当たりの業務量が多い
- 納期が短い
- 残業が多い
- 技術の進化が激しい
いわゆるブラック企業だとこうした負担が大きく、きついと感じるでしょう。
しかし、労働環境の改善に取り組んでいる企業も多くあります。
企業分析をしっかりと行い、無理なく働ける企業を選ぶことが大切です。
Webエンジニアがきついと言われる理由については以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:Webエンジニアはなぜきついと言われるのか?その理由とWebエンジニアに向いている人やきついと感じたときの対処法を紹介