Webマーケティング職について未経験の方は、転職の際に志望動機を書くのは大変な作業の1つです。
「そもそも志望動機に何を書けばいいのか分からない…」
「未経験だけど、気を付けて書くことってあるの?」
など気になることも多いのではないでしょうか。
本記事ではWebマーケティング職の志望動機で書くべき内容や注意点、転職成功率を上げる方法を紹介します。
Webマーケティング未経験者の方も志望動機を簡単に作成できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
【例文】Webマーケティング職の志望動機
まずは志望動機の例文をご覧ください。
私は営業職として、10年間働いてきました。
Webマーケティング職に関しては未経験ですが、営業職で身につけたコミュニケーション力やデータ分析力が活かせると考えています。
実際に顧客とスムーズなやり取りを行うことができ、顧客の情報を収集し分析して、多くの新規顧客の獲得や売上アップに貢献した実績があります。
営業職をこなしていく中で、次第にWebマーケティングについて強い関心を抱くようになり、以前から興味のあったWeb業界に身を置きたいと考えるようになりました。
そこで貴社の開発から企画・販売・導入・活用に関するコンサルティングまでの全てを行う業務体制に魅力を感じました。
Webマーケティングの経験はありませんが、営業職での経験を活かし貴社の期待に応えられる人材へと成長しつつ、即戦力として活躍できるよう仕事に取り組んでいきたいと考えております。
Webマーケティング職の志望動機に書くこと
志望動機を書く際には、仕事内容についてしっかりと理解しておく必要があります。
Webマーケティングの仕事内容を簡単に説明すると、Web広告やSNSなどを活用して集客を行い、商品やサービスの販売へと促す仕事です。
具体的な仕事内容としては、以下の3つになります。
- Webコンテンツの企画・立案
- SEO対策やSNS運用といった集客施策
- データ分析と改善策立案
また、これらの業務に自分のスキルや経験がどう活かせるかを、記載する必要があります。
Webマーケティング職の志望動機を書く際は、下記4つの内容を取り入れてみてください。
- Webマーケティング職を目指す理由
- 他社ではなくその企業を選んだ理由
- スキルや適正
- 入社後に貢献できること
それでは志望動機に書くべき内容について紹介します。
Webマーケティング職を目指す理由
まずは、なぜWebマーケティング職を目指そうと思ったのかを明確にします。
なぜなら、
- 「Webマーケティング職は楽しそうだから」
- 「今後も需要が高そうだから」
といった理由では、企業側にあなたの熱意を伝えることは難しいからです。
未経験者は実務経験をアピールすることができないので、過去の経験を交えつつ、Webマーケティング職に対する適性をアピールしていきましょう。
またWebマーケティング職の仕事内容についても把握しておくと、Webマーケティング職に対する適性をより具体的に書くことができます。
Webマーケティング職に関する仕事内容については、下記記事で詳しく解説しています。
関連記事:イマイチよくわからないWebマーケティングの仕事内容を徹底解剖!施策例から将来性まで詳しく解説します
例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
私は営業職として、10年間働いてきました。
Webマーケティング職に関しては未経験ですが、営業職で身につけたコミュニケーション力やデータ分析力が活かせると考えています。
実際に顧客とスムーズなやり取りを行うことができ、顧客の情報を収集し分析して、多くの新規顧客の獲得や売上アップに貢献した実績があります。
営業職をこなしていく中で、次第にWebマーケティングについて強い関心を抱くようになり、以前から興味のあったWeb業界に身を置きたいと考えるようになりました。
今までの経験をWebマーケティングの要素と絡めたうえで、Webマーケティング職を目指す理由を書くのがおすすめです。
他社ではなくその企業を選んだ理由
志望動機を書く際には、他の企業にも当てはまるような内容を書くのではなく、応募する企業を選んだ理由について明確にしておく必要があります。
他社にでも当てはまりそうな理由を志望動機に書いた際に企業の人事担当者は、すぐに他の企業へ転職する可能性も有り得ると判断する場合があるからです。
応募する企業の事業内容や社風などの特徴を掴み、企業独自の部分について理解しておくことが重要です。
それでは、例文を紹介します。
営業職をこなしていく中で、次第にWebマーケティングについて強い関心を抱くようになり、以前から興味のあったWeb業界に身を置きたいと考えるようになりました。
そこで貴社の開発から企画・販売・導入・活用に関するコンサルティングまでの全てを行う業務体制に魅力を感じました。
企業の特徴に合った人材ならば、企業側も採用した場合のイメージが掴みやすくなります。
そのため志望動機には、企業の特徴についてピックアップした内容についても書くようにしましょう。
スキルや適性をアピール
Webマーケティング職として働く上で必要なスキルや、適正についてアピールをした内容を書くようにしましょう。
Webマーケターとして働いていくためには、情報収集力やデータ分析力・コミュニケーション力などさまざまなスキルが必要になります。
過去の経歴を振り返り、Webマーケティング職で活かせそうな知識や経験などを具体的に書くのがポイントです。
それでは、例文を紹介します。
Webマーケティング職に関しては未経験ですが、営業職で身につけたコミュニケーション力やデータ分析力が活かせると考えています。
実際に顧客とスムーズなやり取りを行うことができ、顧客の情報を収集し分析して、多くの新規顧客の獲得や売上アップに貢献した実績があります。
Webマーケティングではコミュニケーション力が必要不可欠のため、コミュニケーション力に自信がある方はその旨を書けば、転職の際には必ず役に立ちます。
Webマーケティング職でも活かせそうなスキルや経歴を書けば、企業において適正があると判断される可能性も上がります。
ですので自身のスキルや適正についても積極的にアピールするようにしましょう。
入社後に貢献できること
企業が採用するかを判断する際は、入社後にどんなメリットがあり、貢献できることがあるのかといった部分を見ています。
そのため志望動機には必ず、入社後にどのようなことで貢献することができるのか書く必要があります。
なぜなら人事担当者からしたら、「現在の仕事を辞めてまでWebマーケティング職をなぜ選んだのか。」という部分が気になるからです。
自分がこれからWebマーケターとしてどうなりたいか、といった将来についての内容を書くようにしましょう。
例文を紹介します。
Webマーケティングの経験はありませんが、営業職での経験を活かし貴社の期待に応えられる人材へと成長しつつ、即戦力として活躍できるよう仕事に取り組んでいきたいと考えております。
そうすれば企業もあなたに将来性を感じて、採用した際のイメージも湧きやすくなります。
企業にメリットを感じさせるためにも、入社後に貢献できることについて書くことは非常に重要です。
自己PRすることがない未経験者はどうする?
Webマーケティング職へ転職しようと思っても、未経験者は自己PRすることがないと思うのではないでしょうか?
未経験者は企業に対して、Webマーケティングにおける適性やポテンシャルを積極的にアピールする必要があります。
なぜならWeb業界について経験もなく、Webマーケティング職への適性やポテンシャルがないと企業は採用するメリットがないからです。
Web業界で経験がないのは仕方ありません。
ですので未経験者は、今までの仕事で培ったコミュニケーション力や社会人として最低限のビジネスマナー、基本的なPCスキルについてアピールしましょう。
また、Webマーケターとして働く上で必須の資格などはありませんが、Webマーケティング職においての適性やポテンシャルについてはアピールする必要があります。
例文でも紹介します。
Webマーケティング職に関しては未経験ですが、営業職で身につけたコミュニケーション力やデータ分析力が活かせると考えています。
実際に顧客とスムーズなやり取りを行うことができ、顧客の情報を収集し分析して、多くの新規顧客の獲得や売上アップに貢献した実績があります。
Webマーケティングに関して未経験だからこそ、積極的に自己アピールをしていきましょう。
Webマーケティングの志望動機を書く際の注意点
Webマーケティングの志望動機を書く際の注意点は下記3つです。
- 受ける企業ごとに志望動機を考える
- ネガティブ表現は使わない
- 起業や独立したい旨は伝えない
以上の注意点を踏まえて、企業にとって必要な人材と判断される志望動機を書きましょう。
受ける企業ごとに志望動機を考える
志望動機を書く際の注意点として、受ける企業ごとに志望動機を考える必要があります。
志望動機を書く際は、応募する企業の仕事内容や社風などの特徴を掴んだ内容を書くことが重要です。
そのためどの企業でも当てはまりそうな志望動機は好ましくありません。
どの企業でも当てはまりそうな内容を書くと、企業はより良い待遇の会社があった場合は転職してしまうのではないか、と判断してしまいます。
例えば、「貴社の開発から企画・販売・導入・活用に関するコンサルティングまでの全てを行う業務体制に魅力を感じました。」といったように、他社との比較ができない点について書くようにしましょう。
企業は長期的に活躍する可能性のある人材を採用したいと考えています。
企業を選んだ理由がより明確な志望動機を書くようにしましょう。
ネガティブ表現は使わない
志望動機を書く際には、極力ネガティブな表現は使わないようにしましょう。
なぜなら志望動機でネガティブな内容を書くメリットがなく、仮に書いた場合は企業側からしたらマイナスのイメージを抱いてしまうからです。
例えば前の会社の悪かった点などは書かないようにする、といったことが挙げられます。
具体的には、
- 給料があまり良くなかった
- 自分の好きな時に有給休暇を取れなかった
- 社員同士の仲が悪く、仕事がしづらかった
などがあります。
企業側にマイナスのイメージを与えないために、志望動機ではネガティブな表現は使わないようにすることがポイントです。
起業や独立したい旨は伝えない
最後に紹介するのは、起業や独立したい旨は伝えないということです。
なぜなら企業は社員に長期的に会社に貢献してもらいたい、と思っているからです。
Webマーケティング職は会社に属さずに、自ら起業したりフリーランスとして独立して働くといった道もあります。
仮に採用するか迷っている応募者がいて、事前にいつか辞めてしまうということが分かっていれば採用される可能性は限りなく低くなるでしょう。
志望動機を書く際には、「後々はフリーランスとして独立を考えています。」といったことは書かないことが重要です。
企業によっては独立を支援している場合もあるので、事前に把握しておくのがポイントです。
企業側が長期的に会社に貢献してくれると思えるようなことを、積極的に伝えるようにしましょう。
志望動機で使える!Webマーケティングで活かせるスキル
Webマーケティングで活かせる知識について把握しておけば、志望動機を書く際にも使えるので役に立ちます。
Webマーケティングで活かせるスキルについて把握し、足りない部分については勉強してみましょう。
WebマーケティングではWebにおいての専門知識だけでなく、コミュニケーション力や論理的思考力など必要なスキルが多いため、今までの経歴や経験で身についている場合もあります。
そのためWebマーケティングで活かせるスキルは、事前に把握することが重要です。
コミュニケーション力
Webマーケティング職として働く上で、コミュニケーション力は欠かせないスキルの1つです。
なぜなら業務を進めるうえではWebデザイナーやライター、クライアントと直接やり取りをする機会があるからです。
その際は相手の気持ちを汲み取ったうえで、スムーズに話を進めていく必要があります。
例文でも紹介したとおり、「実際に顧客とスムーズなやり取りを行うことができ、顧客の情報を収集し分析して、多くの新規顧客の獲得や売上アップに貢献した実績があります。」
といった実績などをアピールするようにしましょう。
企業の採用担当者は志望動機から対人スキルを備えているかも、判断しています。
プロジェクトを円滑に進めていくためにも、コミュニケーション力については身につけることが重要です。
情報収集力
Webマーケティングの仕事をするうえでは、情報収集力も重要です。
Webマーケティングにおいての知識やスキルは常に進歩していくため、積極的に情報を収集していかなければ競合他社と比較した際に遅れを取る可能性があります。
情報収集力を身につけるためには、日常の中でも必要な情報だけを取捨選択するように意識しましょう。
情報収集力を身につけることができれば、
- 顧客のニーズは何なのか、といったことをWeb広告やSNSから得られるデータより把握することができる
- 市場において最新のトレンドを理解している
といったことなどが可能になります。
顧客のニーズや、最新のトレンド情報を収集し、よりレベルの高いWebマーケターとなるために情報収集力も必要です。
論理的思考力
Webマーケティングをするにあたって、論理的思考力は重要です。
論理的思考力がないと物事を直感や感覚を頼りに判断してしまい、論理が矛盾してしまう可能性があります。
論理的思考力が身につくと、結論と根拠が明確になり、矛盾や破綻のない方法を考えることができます。
論理的思考力を活かせる場面としては、「売上アップのための企画立案をして、仮説を立てて検証する」ことが可能です。
SNSなどから得られたデータを正しく読み取り、より顧客が満足する商品やサービスについて企画立案をすることができます。
そして企画立案についてWeb広告やSNS・SEOをどう活用するかといった仮説を立てて、常に検証していくことが重要です。
論理破綻のないマーケティング戦略を考え、費用対効果を最大限に高めるために論理的思考力を身につける必要があります。
データ分析力
Webマーケティングでは、運営しているWebサイトやSNSなどから得られるデータを分析するスキルが必要になります。
なぜならアクセス解析ツールを用いてアクセス数や成約率を分析することで、より売上アップに繋がる戦略を立てることが可能だからです。
例えばGoogleが提供している「Googleアナリティクス」を使えば、数値などのデータをより効率的に収集することが可能です。
アクセス数だけでなく、どんな経路からユーザーがWebサイトを訪れたかを把握するようにしましょう。
商品やサービスがどんなユーザーに人気があるか分析することによって、Webマーケティングの手法も変わってきます。
より良いマーケティング戦略を考えるためにも、データ分析力を身につけることは重要です。
未経験マーケターの転職成功率を上げる3つの方法
未経験からWebマーケターとして転職成功率を上げる下記3つの方法について紹介します。
- 副業から始めてみる
- Webマーケティングスクールに通う
- 転職エージェントを活用する
この中から現在の自分の状況と照らし合わせて、最適だと思うものを選ぶようにしましょう。
副業から始めてみる
最初に紹介するのは、副業から始めてみるということです。
しかしWebマーケティング未経験者は実績がないため、フリーランスエージェントを活用した副業は難しくなります。
そのため副業をしてから転職する流れとしては以下になります。
- ブログ・SNS運用で実績を作る
- クラウドソーシング・Twittterなど使って実際に仕事を獲得する
- Webマーケティングの実績を積んだら転職活動をする
まずは自身のブログやTwitterやInstagramなどのSNSを運用してみましょう。
大事なのは実際にWebマーケティングに取り組んでみることです。
ブログやSNS運用は初期費用が少なく、運用方法はYouTubeや書籍から効率的に学ぶことが可能です。
実際にWebマーケティングを行った経験があれば、企業からしても良い印象になります。
しかし副業から始めてWebマーケターとして転職するのは、かなりの根気と時間が必要になります。
ですので、より効率的にWebマーケティング職に転職をしたいと考えているのなら、Webマーケティングスクールの活用をおすすめします。
Webマーケティングスクールに通う
Webマーケティング未経験者がWebマーケターとして転職を成功させるためには、Webマーケティングスクールに通う方法がおすすめです。
Webマーケティングスクールでは、Webマーケターとして働くうえで必要なスキルを短期間で効率良く身につけることができます。
また現役Webマーケターから、実際の仕事について話を聞ける機会があります。
Webマーケティングスクールでは生徒に対して、応募書類の作成や面接対策・求人の紹介など幅広いサポートを行っています。
Webマーケターとして必要なスキルを身につけることに集中するためにも、転職サポートは非常にありがたい制度です。
実際にWebマーケティングスクールは多数存在しますが、例えば
- Wannabe Academy
- デジプロ
- TechAcademy
などがあります。
自分に合ったスクールを検討して、Webマーケターに転職できるようにしましょう。
転職エージェントを活用する
最後に紹介するのが、転職エージェントを活用する方法です。
転職エージェントを利用することによって、未経験OKの非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
また転職エージェントは求人紹介だけでなく、応募書類の作成や面接対策など転職活動において幅広くサポートしてくれます。
自分で求人を探すのではなく、転職エージェントを利用することで
- 非公開求人や独占求人を紹介してもらえる
- 企業との日程などのやり取りを代わりに行ってくれる
- 希望条件やスキルにあった求人を紹介してくれる
といった多くのメリットがあります。
リクナビNEXTやdodaエージェント、Greenなど多くの転職エージェントが存在します。
転職エージェントを選ぶ際も自分に合った転職エージェントを比較検討し、未経験からWebマーケターに転職できるように努めましょう。
まとめ
本記事では、未経験からWebマーケティング職へ転職したいあなたに向けて、志望動機の書き方や例文を紹介しました。
志望動機を書く際は、
- Webマーケティング職を目指す理由
- 他社ではなくその企業を選んだ理由
- スキルや適性
- 入社後に貢献できること
のことについては、必ず書くことが重要です。
また、ネガティブな表現を使わない・起業や独立したい旨は伝えない、といったことについて志望動機を書く際は気をつけるのもポイントです。
Webマーケターには必要なスキルが多くありますが、効率的に身につけて未経験から転職を成功させるためにも、Webマーケティングスクールの活用をオススメします。
完全未経験の方でもWebマーケティング職への転職は可能なので、諦めずに頑張りましょう。