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コンテンツSEOとテクニカルSEOの優先順位は?違いと対策を解説

この記事の監修者
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橋本 琢王
CIRANUI株式会社代表取締役 2015年にエンジニアとしてのキャリアをスタートし、制作会社のWEBディレクター、ヘルスケアスタートアップのWEBエンジニア、事業会社のプロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャーなど様々なプロジェクトに参画。 プロジェクトマネージャー、WEBディレクター、WEBエンジニアとしてのキャリアを築く。 プロジェクトに参画しながら、2016年にフリーランスチーム「FIREWORKS」を立ち上げ、フリーランスで活躍するエンジニアやデザイナーと共に、WEBブランディング、WEB開発を行う。 2021年に個人事業主から法人化をしてCIRANUI株式会社代表取締役に就任。

コンテンツSEOとテクニカルSEOは、Webサイトを運営するうえで必要不可欠な要素。

コンテンツSEOは、検索エンジンから訪れたユーザーに対しての施策に対して、テクニカルSEOは検索エンジンに向けた施策です。

そんな、コンテンツSEOとテクニカルSEOですが、どちらを優先して行うべきか悩みますよね。

そこで本記事では「コンテンツSEOとテクニカルSEOの違い・優先順位」について解説します。

また記事の後半では、コンテンツSEO・テクニカルSEOともに、対策方法を記載していますので最後までご覧ください。

コンテンツSEOとテクニカルSEOの違い

コンテンツseo テクニカルseo

コンテンツSEOとテクニカルSEOの違いは、SEO対策に向けるターゲットが異なります。

コンテンツSEOは「検索ユーザーがターゲット」であり、検索結果からWebサイトに訪れたユーザーに向けた施策です。

一方、テクニカルSEOは「検索エンジン(Google)」に向けた施策です。

コンテンツSEO・テクニカルSEOの施策を把握し、Webサイトを最適化しましょう。

上記2種類の対策方法は、片方を対策すれば良いのではなく、コンテンツSEO・テクニカルSEOともに対策する必要があります。

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、コンテンツの質を重視した施策のことです。

コンテンツSEOでは「検索ユーザーの悩みを解決する・専門的な内容を解説する」などのユーザーに役立つコンテンツを作成します。

検索ユーザーのニーズにマッチした記事が更新されると、コンテンツだけでなく掲載されているWebサイト自体の評価も上がり、関連性のあるキーワードで上位表示されやすくなります。

しかし、コンテンツSEOでは短期的な成果が出にくく、中長期的な施策として取り組む必要があります。

テクニカルSEOとは

テクニカルSEOとは、検索エンジンにWebサイトやコンテンツを見つけてもらうために、内部構造を最適化する施策のことです。

テクニカルSEOでは、検索エンジンにページを正しく理解してもらうための施策を行います。

Googleが定めるルールがあり、日々進化する検索エンジンの情報に合わせて最適化していく必要があります。

コンテンツSEOはコンテンツやコラムによるSEO対策、テクニカルSEOはWebサイトの土台や基盤を整えることが目的です。

そのため、どちらか片方SEO対策するのではなく、コンテンツSEO・テクニカルSEOともにSEO対策する必要があります。

コンテンツSEOとテクニカルSEOの優先順位

コンテンツseo テクニカルseo

ここからはコンテンツSEOとテクニカルSEOの優先順位について解説します。

結論、コンテンツSEOとテクニカルSEOの優先順位は、コアコンテンツの種類によって優先順位が異なります。

コアコンテンツでは次のような種類に分類されます。

コアコンテンツの種類 含まれる種類 優先すべきSEO対策
データベースである動的サイト(データベース系)
  • EC
  • 求人
  • 不動産
  • マッチングサイトなど
テクニカルSEO
テキストを中心とした情報サイト

(テキスト系)

  • メディア
  • ブログ
  • コーポレート
  • ブランド系サイなど
コンテンツSEO

データベース系のWebサイトにはテクニカルSEOテキスト系のWebサイトにはコンテンツSEOを優先しましょう。

上記では、優先順位をつけましたが、最終的には両方同時にSEO対策しましょう。

なぜなら、コアコンテンツを中心とした場合、コンテンツSEOを重視し更新してもテクニカルSEOが最適化されていなければ、検索上位に上がりにくいからです。

そのため、コアコンテンツの種類によって優先順位は異なりますが、最終的には両方最適化されているのが望ましいです。

コンテンツSEOの重要性・注意点

コンテンツseo テクニカルseo

ここからは、コンテンツSEOの重要性・注意点について解説します。

検索エンジン(Google)は、ユーザーファーストの視点で検索画面のランキングを決めています。

そのため、コンテンツSEOで重要視されているのは、質の高いコンテンツです。

しかし、質の高いコンテンツと言われても、抽象的で分かりづらいのではないでしょうか。

質の高いコンテンツとは次の項目を含む記事です。

  • 情報源が提示されている
  • 根拠のあるデータが参照・引用されている
  • 専門家の論文や白書といった権威性のある情報源を参照している
  • 最新の情報が更新されている
  • キーワードに対してユーザーのニーズを満たしている
  • 取材・レポートなどの独自に作成されたコンテンツを提供している
  • 一次情報に基づいてコンテンツを作成している

上記が全てではありませんが、各項目をコンテンツ内に含めることで、コンテンツの質は高められます。

しかし、コンテンツSEOを行ううえで注意点が3つあります。

注意点は次の通りです。

  • 効果が現れるまでに時間がかかる
  • 施策にはリソースがかかる
  • 作成後もメンテナンスが必要

上記を踏まえたうえで、検索ユーザーにとって有益なコンテンツを作成しましょう。

コンテンツSEOの対策方法については後ほど解説します。

テクニカルSEOの重要性・注意点

コンテンツseo テクニカルseo

ここからはテクニカルSEOの重要性・注意点について解説します。

テクニカルSEOが重要な理由は、闇雲にWebサイトを公開するだけでは検索エンジンにページの内容を正しく認識してもらえない可能性があるからです。

検索エンジンは、定期的に「ウェブクローラー」による、ウェブ上に存在するページの探索・情報収集を行っており、クローラーは複数の観点からページを評価しています。

良質なコンテンツを作成しているにも関わらず、検索結果に表示されないのは、テクニカルSEOが適切に行われていない可能性があります。

テクニカルSEOによって内部構造を最適化する際は、Googleが公表している「ウェブマスター向けガイドライン」に沿って作業を進めていきましょう。

しかし、テクニカルSEOには3つの注意点があります。

注意点は次の通りです。

  • 既存システムの制限を受けやすい

Webサイト運営で使用しているCMSやサーバーによって、行える施策に制限がかかります。

既存システムとの相性も考慮しなくてはならず、場合によってはサイトのシステム自体を変更する必要があります

  • 効果があらわれるまで時間がかかる

SEOは施策を行ったからといって、すぐに検索順位に反映されるわけではありません。

中長期的な期間が必要であることを認識しておきましょう。

  • 施策にリソースがかかる

内部構造の施策を行うまでに時間がかかります。

さらに、行った施策に対して定期的なメンテナンスが必要です。

テクニカルSEOは、ご自身のWebサイトをユーザーに回覧してもらうために必要です。

しかし、テクニカルSEOを怠ってしまうと「時間をかけて作成したWebサイトやコンテンツが見てもらえない」などの恐れもあるので必ず対策しましょう。

コンテンツSEOの対策

コンテンツseo テクニカルseo

ここからは、コンテンツSEOの対策方法について解説します。

コンテンツSEOの対策方法は次の通りです。

  • タイトルと見出しタグの最適化
  • キーワード選定
  • ユーザーファーストを意識した記事作成

タイトルと見出しタグの最適化

コンテンツSEO対策の方法1つ目は、タイトル・見出しタグの最適化です。

コンテンツSEOの観点からも、タイトルタグの使用方法や見出しタグなどの最適化は必要不可欠とされています。

では、どのようにタイトルタグ・見出しタグを最適化するのでしょうか。

次の表をご覧ください。

最適化する箇所 最適化する方法
タイトル 検索エンジンで表示されるWebページのタイトル

  • 文字数は28文字〜32文字以内
  • 狙うキーワードは前半部分に盛り込む
見出し ページ内に設置する書く見出し

  • 文字数は13文字〜15文字程度
  • hタグは使いすぎない
  • 自然な形で狙うキーワードを含める

実際にタイトルタグ・見出しタグには文字数制限がありません。

しかしスマホユーザーの利便性を考慮すると、上記のような文字数になります。

上記の表に記載されている内容は、コンテンツSEOでは基本です。

コンテンツSEOでは、効果が現れるまでに時間を要するため、上記の表を参考に質の高いコンテンツを作成していきましょう。

キーワード選定

コンテンツSEOの対策方法2つ目はキーワード選定です。

コンテンツの核となるキーワードは、コンテンツSEOを成功させる重要な要素です。

キーワード選定では、ミドルワードやロングテールキーワードなどの複数の単語を組み合わせたキーワードを選定します。

以下ではキーワード別に具体例を用いて解説します。

狙うキーワード(例1) 狙うキーワード(例2) キーワードの種類
コンテンツSEO テクニカルSEO ビックキーワード

検索回数:10,000回(例)

コンテンツSEO/メリット テクニカルSEO/対策方法 ミドルキーワード

検索回数:2,500回(例)

コンテンツSEO/メリット/デメリット テクニカルSEO/対策方法/初心者 ロングテールキーワード

検索回数:350回(例)

コンテンツSEO/初心者/簡単 テクニカルSEO/コンテンツSEO/優先順位 ロングテールキーワード

検索回数:120回(例)

上記のキーワードは一例ですが、複数のニーズのキーワードを繋げることで検索回数が減少し、競合となるWebサイトも少なくなります。

そのため検索上位をとれる可能性が高まります。

キーワードの選定方法については、キーワード選定ツールやサジェストキーワードを調査しましょう。

ユーザーファーストを意識した記事作成

コンテンツSEOの対策方法3つ目は、ユーザーファーストを意識した記事作成です。

検索結果から訪れるユーザーは、何らかの悩みや疑問を抱えて検索しています。

例えば「カレーライス/作り方」と検索するユーザーはカレーライスの作り方を知りたくて検索していると考えられます。

そのため、作成するコンテンツには「カレーライスの作り方」を記載する必要があり、ユーザーが求めている内容を含める必要があります。

しかし「ユーザーが求めている内容はどうやってわかるの?」と思いますよね。

コンテンツを作成する際は、次の項目を意識して作成しましょう。

  • 上位記事を参考にする
  • オリジナリティのある内容を含める
  • 情報を網羅する
  • 潜在ニーズを記事に含める

上記の項目を意識することで、ユーザーが求めている内容をコンテンツ内に含められます。

また、検索した際のニーズを満たすのはもちろんですが、求めている情報を知った後に知りたいであろう情報を、コンテンツに含めることで、よりユーザーファーストな記事を作成できます。

テクニカルSEOの対策

コンテンツseo テクニカルseo

ここからは、テクニカルSEOの対策方法について解説します。

テクニカルSEOの対策には「クローラー対策」「インデックス対策」の2種類あります。

1つ目のクローラー対策は「検索エンジンのクローラーに向けた対策」です。

クローラーとはウェブ上に存在するページのリンクを辿り、Webサイトやコンテンツの情報を収集しているシステムのことです。

このクローラーが回遊しやすくかつ情報を得やすくするための対策がクローラー対策です。

2つ目のインデックス対策は「検索エンジンのデータベースに登録してもらうための対策」です。

インデックスとは、検索エンジンのデータベースにWebサイトが登録されることです。

検索エンジンにWebサイトを発見してもらい、インデックスしてもらうことでSEO評価を得られます。

上記を踏まえたうえで、次のテクニカルSEOの対策方法をご覧ください。

テクニカルSEOの対策方法は次の通りです。

  • 階層構造の最適化
  • 表示速度の改善
  • タグ・見出し改善
  • アンカーテキストの見直し
  • 重複コンテンツの見直し

次の章では、テクニカルSEOの対策方法について詳しく解説します。

階層構造の最適化

テクニカルSEOの対策方法1つ目は、階層構造の最適化です。

階層構造の最適化とは、カテゴリを使用し、クローラー・ユーザー両方にとってWebサイト内の階層構造やコンテンツ間の関係をわかりやすくすることです。

階層構造の最適化は、クローラー対策の一部であり最適化することで、クローラーが回遊しやすくなりクロールアビリティーが高まります。

これにより、Googleから高い評価が期待できる可能性があります。

また、Webサイトを訪れたユーザーが、必要とするコンテンツを発見しやすくなります。

では階層構造の最適化はどのようにして行うのでしょうか。

階層構造の最適化の方法は次の通りです。

  • パンくずリストを作成する
  • トップページから3クリック以内でアクセスできる構造にする
  • サイトマップを作成する

階層構造の最適化は、Webサイト全体の評価を高めると共に、Webサイトを訪れたユーザーが、必要とするコンテンツを発見しやすくなります。

表示速度の改善

テクニカルSEOの対策方法2つ目は、表示速度の改善です。

検索からWebサイトやコンテンツなどに訪れるユーザーは、何らかの悩みや疑問を抱えて検索しています。

しかし、Webサイトの表示速度が遅いと、ユーザーは離脱しやすくなり、他コンテンツに移動してしまうでしょう。

表示速度の改善はクローラー対策である一方、ユーザーの利便性を高めるためにも改善する必要があります。

Webサイトの改善方法につきましては、以下の方法で改善できます。

  • 画像や動画の削減
  • ファイルの圧縮
  • 画面のスクロールに応じて画像を読み込めるようにする

ご自身のWebサイトの表示速度を検出するには、Googleが提供している「PageSpeedInsights」がおすすめです。

無料で使用できるうえに、サイトのURLを入力することでページ速度の測定ができます。

まずは、ご自身のWebサイトの表示速度を検出し、改善点があれば上記の対策を行いましょう。

タグ・見出し改善

テクニカルSEOの対策方法3つ目はタグ見出しの改善です。

タグ・見出しの改善は、ユーザーや検索エンジンにコンテンツの内容を伝える役割があります。

コンテンツのタイトルや、メタディスクリプションなどもテクニカルSEOのインデックス対策には欠かせない要素です。

また、タイトル・見出しを改善することで、検索エンジンから訪れたユーザーはコンテンツの内容を理解しやすく、検索エンジンからも評価を得られます。

そのため、タグ・見出しは改善し最適化しましょう。

タグ・見出しの改善方法は以下の通りです。

改善箇所 最適化する方法
タイトル
  • キーワードは前半部分に含める
  • 文字数は28文字〜32字以内に収める
見出し
  • h1タグは1つのコンテンツに対して1つ
  • 文書構造に合わせてタグを設定する
  • 文字数は13〜15文字以内が理想

実際に文字数の規制はありませんが、モバイル端末で検索エンジンから訪れたユーザーの利便性を考慮すると上記の文字数になります。

上記の表を参考に、タグ・見出しを最適化しましょう。

アンカーテキストの見直し

テクニカルSEOの対策方法3つ目は、アンカーテキストの見直しです。

アンカーテキストとは、Webページ内に設置するリンクに表示する文章のことです。

また、クローラーはアンカーテキストの内容によって、リンククリック後の内容を理解しています。

では、アンカーテキストはどのように最適化するのでしょうか。

アンカーテキストの最適化の方法は次の通りです。

  • リンク先のキーワードを含める
  • リンク先の内容を端的に説明するテキストにする
  • 対策キーワードを含める

アンカーテキストが「こちら」「戻る」などの情報量が薄いアンカーテキストは、クローラーの回遊時のインデックスの検証にも影響するため、避けるように注意しましょう。

重複コンテンツの見直し

テクニカルSEOの対策方法5つ目は、重複コンテンツの見直しです。

重複コンテンツを見直す理由は、自社サイト・他サイトを含むWeb上に重複したコンテンツがあると、Googleからの評価を下げてしまうからです。

重複コンテンツの見直し方法は次の通りです。

  • コピペチェックツールを使用する
  • 301リダイレクトを設定する
  • noindexタグを設置する

また、コピペチェックツールを使用し、コンテンツ内のテキストの一致率が高いと判断された場合、該当箇所を修正することで重複コンテンツと判断される可能性は低くなります。

作成したコンテンツは定期的にリライトや更新を行い、重複コンテンツを改善しましょう。

コンテンツSEOテクニカルSEOはどちらも重要

コンテンツseo テクニカルseo

この記事では、コンテンツSEOとテクニカルSEOについて解説しました。

コンテンツSEOとテクニカルSEOは、対策するターゲットが異なります。

おさらいすると、コンテンツSEOのターゲットは「検索ユーザーに向けた施策」テクニカルSEOは「検索エンジンに向けた施策」です。

コンテンツSEO・テクニカルSEOの対策方法は次の通りです。

コンテンツSEOの対策方法 テクニカルSEOの対策方法
  • タイトルと見出しタグの最適化
  • キーワード選定
  • ユーザーファーストを意識した記事作成
  • 階層構造の最適化
  • 表示速度の改善
  • タグ・見出し改善
  • アンカーテキストの見直し
  • 重複コンテンツの見直し

どちらか片方を極端に対策するのではなく、両方対策しましょう。

Webサイトによっては優先順位が異なる、しかし最終的にはコンテンツSEOテクニカルSEO共に対策されている状態が望ましいです。

本記事の「コンテンツSEO・テクニカルSEO対策方法」を参考に、ご自身のWebサイトにお役立てください。