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snsがseoに与える影響について解説している記事です。

SNSがSEOに与える影響とは?効果的な活用法を解説

この記事の監修者
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橋本 琢王
CIRANUI株式会社代表取締役 2015年にエンジニアとしてのキャリアをスタートし、制作会社のWEBディレクター、ヘルスケアスタートアップのWEBエンジニア、事業会社のプロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャーなど様々なプロジェクトに参画。 プロジェクトマネージャー、WEBディレクター、WEBエンジニアとしてのキャリアを築く。 プロジェクトに参画しながら、2016年にフリーランスチーム「FIREWORKS」を立ち上げ、フリーランスで活躍するエンジニアやデザイナーと共に、WEBブランディング、WEB開発を行う。 2021年に個人事業主から法人化をしてCIRANUI株式会社代表取締役に就任。

最近は、個人経営の店舗でもインターネット上でサイトを立ち上げて集客する「Webマーケティング」が当たり前の時代になってきました。

また、より多くの集客を狙うため、SNSを併用する人も増えています。

SNSで有名なTwitterやInstagramなどは無料で使えるだけでなく、その投稿が広く拡散されれば、幅広い世代の人に対してのアプローチが可能です。

そのため、多くの企業も公式アカウントを作成し、頻繁に情報発信をしているのが見受けられます。

しかし、WebマーケティングにSNSを利用することは、サイトのSEOに効果があるのでしょうか。

本記事では、SNSがSEOに与える影響やSNSの効果的な活用法を解説していきます。

SNSのSEO効果

snsがseoにもたらす効果について解説します

SNSがSEOに影響があるかどうかを、被リンクを獲得する「直接的な影響」と特定の情報を記載(サイテーション)する「間接的な影響」の2つの視点から見ていきましょう。

直接的な影響

結論からいうと、SNSから被リンクを獲得してもSEOに直接影響を与えることはありません

被リンクとは、外部から自分のサイトに貼られたリンクのことで、SNS以外にもサイトや記事を貼ることもあります。

運営しているWebサイトの被リンクがSNSから拡散されることで、SEOにも影響があり、上位表示のきっかけになるのでは?と考えている人もいるかもしれません。

しかし、SNSからの被リンクには、SEOの影響を受けない「nofollow」という属性のタグが付与されています。

この「nofollow」は、検索エンジンのクローラーに対してリンク先への受け渡しを行わないよう伝える効果があるため、SNSからの被リンクに影響が出ないのです。

また、このことは、Googleのジョン・ミューラー氏もYouTubeチャンネル(19分55秒から)の中で、「投稿されるコンテンツには『nofollow』を付与している。そのため、ランキングが上がることはない」と公言しています。

間接的な影響

SNSが間接的に与える影響として、サイテーションを獲得することが関係しています。

サイテーションとは、直訳で「言及・引用」の意味で、SEOにおいては自身のWebサイトに関して、被リンクなしで言及や引用をするということです。

具体的には、SNS上でWebサイト名や企業名、または屋号などの固有名詞を引用して好意的な書き込みなどをすることを指します。

Googleでは、SNSによるSEOの効果はないとしていますが、まったく相関関係がないとはいえません

なぜなら、作成したコンテンツがSNS上で拡散されれば、自然にサイトのアクセスが増え、肯定的なサイテーションも増えやすくなるからです。

Googleの検索エンジンでは、ユーザーの検索結果の満足度のほかに、その検索結果をユーザーがどう感じているかも見ています。

そのため、サイテーションの数が多いと「ユーザーからの評価が高いサイト」と認識され、それが間接的なSEOの影響を受けることに繋がります。

例えば、自身のサイトに関してTwitterのいいね!やリツイート、高評価の引用コメントなどのサイテーションが多ければ、SEOの良い効果になるでしょう。

逆に、自身のサイトに悪評の書き込みやそれに対する引用が多いと、サイトの信頼性が失われ、Googleからも低評価を受ける可能性があります。

そのため、自身のサイト内での発信内容にも気を付けましょう。

各SNSの特徴と活用のポイント

snsの特徴と活用方法について解説します。

ここまで、SNSがSEOに直接的な効果はなく、サイテーションによる一定の間接的な効果はあるということが分かりました。

では、実際にWebサイトと併用してSNSを利用する場合、どのように活用していけばいいのでしょうか。

ここでは、代表的なSNSを5つ取り上げ、それぞれの特徴や活用する上でのポイントを紹介していきます。

Twitter

特徴 ・国内月間ユーザー数:5,895万人(2022年1月現在)

参照:Statista社

・SNSの中では最も拡散力が高い

・文字で伝えるのがメイン(画像添付可)

・ユーザーと直接やり取りが可能

活用ポイント ・フォロワーを増やすことで、アクセス数のアップが期待できる

・キーワードに#(ハッシュタグ)を付けることで拡散力がアップする

・ユーザーを不快にさせる発言は、自身のサイトの評価が下がる可能性があるため注意する

Twitterの日本人ユーザーは5,000万人を超えており、拡散力の高さはSNSで1番と言っていいでしょう。

Twitterを上手に利用することで、被リンクが無くても自身のWebサイトのアクセスアップが期待できます。

Twitter経由でのアクセス数を増やすためには、「フォロワーを増やす」、「インプレッションの獲得」、「#(ハッシュタグ)の利用」が重要です。

フォロワーが増えれば、自身のツイート(つぶやき)を見てリツイート(そのつぶやきを拡散する)されて、そこからサイトのアクセス数が増える可能性があります。

インプレッションはユーザーのタイムラインにツイートが表示された回数のことです。

インプレッションをどれだけ獲得できるかで、自身のサイトへのアクセス数にも影響が出る可能性があります。

#(ハッシュタグ)は、拡散するために大事なタグです。

#に店舗名や商品名などのキーワードを付けてツイートすれば、そのキーワードで検索していた人がそのツイートに行きつき、それがきっかけで集客に繋がる可能性もあります。

Twitterは無料で簡単に登録して始められるため、SNSの中では最も利用しやすいと言えるでしょう。

Instagram

特徴 ・国内月間ユーザー数:4,610万人(2022年1月現在)

参照:Statista社

・ユーザーは10代〜30代がメイン

・投稿は写真と動画が多い

・拡散力はTwitterより低い

活用ポイント ・店舗の写真と情報を載せることで、視覚的にユーザーを惹きつけることができる

・アカウント名は店舗名にする

・#(ハッシュタグ)を上手く使い分ける

例:#店舗名 #地域名 #商品(メニュー)など

・適度なタイミングで更新する

Instagramのユーザーは比較的若い世代が多い傾向です。

そのため、若い世代をターゲットに集客を狙っている場合には利用価値があるでしょう。

しかし、Instagramは幅広いユーザーがいるTwitterほどの拡散力はありません。

Instagramの特徴として、写真や動画の投稿が多いことがあげられます。

そのため、Instagramで集客を狙うためには、写真や動画を多く掲載し、視覚的な印象を強くさせることが重要です。

また、Twitterと同じく#(ハッシュタグ)にキーワードを付けてコメントすることで、ユーザーに刺さりやすい投稿になる可能性もあります。

Facebook

特徴 ・国内月間ユーザー数:2,600万人(2019年時点)

参照:CNETJapan

・登録は実名制なため拡散性は低い

・ユーザーの年齢層は高い

活用ポイント ・店舗の基本データを詳細に記載

・サイトのリンクやキーワードを入れる

・実名で繋がっている人(学生時代の同級生など)にアプローチする

Facebookは、ここで紹介する中では一番利用者が少ないSNSです。

Facebookは、基本的に実名で登録する必要があるため、拡散性は低く、匿名を好む日本人の利用者が少ないと言われています。

ユーザーの年齢層は他のSNSよりも高く、Facebookをきっかけに学生時代の同級生とコンタクトが取れたという人も多いようです。

Facebookを集客目的に利用するには、自身の実名と合わせてFacebookのタイトルにユーザーに刺さりやすいキーワードを入れたり、店舗情報や交通アクセスなど詳細に記載したりする必要があります。

加えて、自身のサイトのリンクを入れることでも効果が期待できます。

YouTube

特徴 ・国内月間ユーザー数:7,000万人(2020年10月時点)

参照:Gaiax

・幅広いユーザー層がいる

・動画は視覚的に情報が伝わりやすい

・拡散性が高い

活用ポイント ・YouTube動画に動画広告を載せることで、宣伝費を削減

・視聴者にインパクトのある動画を載せることで、拡散性を高める

・Googleの検索結果にも反映されるため、SEO効果に繋がりやすい

この数年でYouTubeの視聴者は爆発的に増加し、また、YouTuber(ユーチューバー)と呼ばれる動画配信者も年々増加しているのが現状です。

TwitterやInstagramが#(ハッシュタグ)を使って拡散させるのに対し、YouTubeではVSEO(Video Search Engine Optimization)という独自の検索エンジンがあります。

VSEOの対策としては、動画チャンネルのタイトルにユーザーニーズがありそうなキーワードを入れることが重要です。

そのため、何も考えず適当にキーワードを入れても、動画の登録者数が伸びることは難しいでしょう。

人間は情報の8割を視覚から得ると言われているため、YouTube動画で視聴者に刺さるコンテンツを提供できれば上位表示に繋がり、サイトへのアクセスも増えると考えられます。

また、概要欄に#(ハッシュタグ)を付けてキーワードを入れたり店舗情報を載せたりすることも効果的な施策です。

LINE公式アカウント

特徴 ・国内月間ユーザー数:9,500万人(2023年3月現在)

参照:LINE for Business

・老若男女全てのユーザーに使われる国内最大級のコミュニケーションツール

・プッシュ通知が利用可能(LINEを立ち上げなくてもメッセージを見られる)

・毎日使う人が多いため、自社のサイトが目に付きやすくなる

・多くの情報がタイムラインで流れるTwitterと比べると情報が埋もれにくいため、ユーザーに伝えやすい

活用ポイント ・適度な宣伝(頻度の多いプッシュ通知を嫌がるユーザーもいる)

・メッセージ送信の時間帯(昼休みや夕方など、ユーザーがLINEを見やすい時間帯に送信する)

・店舗のQRコードを載せて他のSNSへ誘導させ集客を狙う

LINEは文字のやり取りだけでなく、無料で通話もできることから、現在ではユーザーが9,000万人を超える国内最大級のツールになりました。

TwitterやInstagramは使ってないけど、LINEだけは使っているという人も多いため、マーケティングとしての利用価値も十分あります。

そのため、最近は多くの企業がLINEの公式アカウントを活用しており、幅広いユーザーへアプローチするようになりました。

LINEメッセージの開封率は非常に高く、他のメルマガの約4倍と言われており、LINE経由のマーケティングは高い効果が得られる可能性があります。

また、自身のWebサイトにLINEのQRコードを載せておけば、さらにアクセスがしやすく、リピーターになってくれる顧客も増えることが期待できるでしょう。

ただし、LINEはメッセージを送る時間帯と頻度には注意が必要です。

忙しい早朝や仕事中の時間帯などにメッセージを送ってもすぐには見られないことが多いでしょう。

また、1日に何度も同じメッセージを送ることも相手に迷惑行為と思われる可能性があるため、メッセージの送信回数にも注意が必要です。

SNSによるSEO効果の高め方

snsでseo効果を高める方法について解説します

SNSの直接的なSEO効果が見込めないことは分かりました。

しかし、SNSの特徴を理解し上手に活用すれば間接的な効果は期待できます。

ここでは、SNSによる間接的なSEO効果を高める3つの方法を紹介します。

  • フォロワーを増やす
  • SNSボタンの設置
  • 良質なコンテンツを作る

フォロワーを増やす

SNSのフォロワーが増えることで、自身のサイトへのアクセス数アップが見込めます。

例えばTwitterなら、ユーザーに刺さるようなキーワードを入れてのツイートや、#(ハッシュタグ)を付けるなどして少しづつフォロワーを増やしていきましょう。

また、Instagramならインパクトのある写真や画像を定期的に載せることで、徐々にフォロワーを増やすことも期待できます。

他には、インフルエンサー(拡散力のある人物)と相互フォローすることで、SNSだけでなくテレビや雑誌のメディアにも取り上げられるチャンスがあるかもしれません。

逆に、自身のサイトに興味がないユーザーへ発信することは、サイテーションの獲得が難しい上に、ネガティヴな書き込みやそれらを拡散される可能性があります。

そのため、自身のサイトに興味があるユーザーに発信することに注力しましょう。

そうすることで、サイトにポジティブなコメントが増えてSEO効果が高まることが期待できます。

SNSボタンの設置

自身のWebサイト内にSNSボタンを設置することもSEO効果に役立ちます。

SNSボタンとは、サイトの上部や下部に設置されている、コンテンツを共有するためのアイコンみたいなもので、TwitterやInstagram、Facebookなどが有名です。

一般的に、検索窓から自身のサイトのSNSアカウントを探してもらうのはハードルが高いと言えます。

そのハードルを下げるために、積極的にサイトにSNSボタンを設置しましょう。

SNSボタンから自身のSNSへ飛ぶようにすると、サイトや記事の共有がしやすくなります。

また、サイトにはOGP(Open Graph Protcol)設定もしておくといいでしょう。

OGP設定とは、SNSで自身のサイトがシェアされた際に、設定したサイトのタイトル・イメージ画像・記事の概要などが正しく表示されるためのHTMLのタグのことです。

このOGP設定をしておくことで、視覚的にもどんなサイトか分かりやすく、 SNSボタンを押してもらいやすいメリットがあります。

良質なコンテンツをつくる

SNSでSEO効果を高めるために最も重要なことは、良質なコンテンツをつくることです。

間接的なサイテーションを獲得するためには、「面白い・意外性・マニアック」など、ユーザーが興味ありそうな要素が含まれたコンテンツをつくることを意識しましょう。

そのためには、ターゲットにしたいユーザーが求める情報をコンテンツに記載して発信する必要があります。

ユーザーに有益な情報を発信し続けることで、徐々に自身のコンテンツが拡散されます。

それがコンテンツの認知度アップになり、自社の高収益にも繋がるのです。

SNSをうまく活用しよう

snsがseoに与える影響について解説している記事のまとめです。

SNSは被リンクなどの直接的なSEO効果はないものの、サイテーションの獲得による間接的なSEO効果は期待できます。

SEOを意識しなくてもSNSを上手く活用することで、自身のサイトが爆発的に拡散される可能性もあるのです。

ただし、SNSでサイテーションを獲得するには、地道な活動が必要です。

いいね!やリツイートなどを付けてもらうため、いかにユーザーに有益な情報を届けるかを常に考えなくてはいけません。

そうすることで、多くのフォロワーを獲得し、そのフォロワーがさらに拡散することで良質なサイトに成長します。

今回紹介したSNSはそれぞれに特徴があるため、自分にあったものを上手く活用し、大きなサイトに育てましょう。

snsがseoに与える影響について解説している記事です。
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