よく、会社勤めからフリーランスに働き方を変えたら収入が上がったという話を耳にします。
そもそもフリーランスとは何を指しているのかといったところですが、フリーランスとは、どこの企業や団体にも所属することなく仕事の案件ごとに契約を結ぶ働き方のことをいいます。
フリーランスWebエンジニアの働き方としては、「常駐型」「在宅型」の2つがあり、
・常駐型とは、常駐先の社員と同じように出社し、定められた勤務時間で就労する派遣のような働き方。
・在宅型とは、基本はZoomやメール、Slackなどのビジネスツールを使い、オンラインで案件のやり取りを行い、時間や場所に捉われない自由な働き方。
のように分けられます。
フリーランスにはこの2つがあるということを知ってもらえたところで
今回は、多くの人が想像するであろう「在宅型のフリーランス」について話をしていきます。
本記事では、Webエンジニアでフリーランスを目指している方にとっては知っておきたい情報が満載のため、漏れなのないように確認しておきましょう。
【結論】フリーランスWebエンジニアは稼げます
フリーランスは企業勤めと違い、やればやった分の収入が入ります。
企業勤めの場合は、いくら頑張って多くの案件を捌いても給料は基本固定です。
インセンティブはあるにしろ、同じ頑張りならフリーランスの方が稼げます。
しかし、勘違いしてはいけないことは、稼げるフリーランスは仕事に困らないWebエンジニアならではの話となってきます。
後ほど詳しく解説しますが、営業力とスキルを兼ね備えていなければそもそも話にはなりません。
企業でスキルを培ってからフリーランスになることで確実に収入アップを狙うことをおすすめします。
Webエンジニアとしてフリーランスになるメリット
- 自分次第で収入は大きく上がる
- 自分で仕事を選べる
- 場所と時間に縛られずに働くことができる
この3つが挙げられるでしょう。
いずれも、企業勤めが向いていないと自身で感じられている方からしたら夢のある話です。
自分次第で収入は大きく上がる
フリーランスの収入は、自身のスキルと行動力で決まると言っても過言ではありません。
スキルがあれば、大きな案件をより多くの数をこなすことができます。
しかし、実務経験不足の場合、大きな案件をいただけたとしても工数がかかってしまう恐れがあり、時給単価が下がってしまいます。
行動力に関しては、フリーランスはただ待っていても仕事が入ってくるわけではないため、自ら営業やブランディングをかけていく必要があるでしょう。
SNSやブログで情報発信をしていくことや、異業種交流会などに参加をしてWebシステムを欲している企業を探すということも一つの手です。
自分で仕事を選べる
企業に勤めていれば、不得意な案件もやらなければいけないタイミングがあります。
そのため、余分なところで時間を取られてしまいタスクが溜まっていきがちです。
しかし、フリーランスになることにより自分の「得意」で勝負することができます。
自分の担当業務を極めることに繋がるうえ、より仕事のしやすい環境へと変わるでしょう。
また、フリーランスというのは委託する側の企業が、Web製作をするにあたっての人員を手配することが多いです。
できないことや、やりたくないことは極力避けることが可能となってきます。
場所と時間に縛られずに働くことができる
場所と時間に縛られずに働くことができるのは、フリーランスの中でも目立って特徴的な点です。
好きな時間に寝て起きて、好きな仕事をする。一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。
フリーランスであれば、このようなことも不可能ではありません。
案件によっては、自宅やカフェで仕事をしたり、午後から仕事するといったこともできます。
しかし、油断しすぎて納期に間に合わなかったとなってしまわないように注意が必要です。
Webエンジニアとしてフリーランスになるデメリット
もちろん、メリットもあればデメリットもあります。
- 自分で案件を取らないといけない
- 案件が取れないと収入がない
- 報酬の請求や確定申告など、身の回りのことを自分でしないといけない
の3点が大きなデメリットとなるでしょう。
自分で案件を取らないといけない
フリーランス初心者が一番陥りやすいことが、この案件不足です。
企業勤めの場合は、営業の方が仕事をとってきてくれますが、フリーランスの場合は案件の争奪戦に参加しなければ今後生き残っていけません。
ライバルとなる他のフリーランスよりも高い営業力とスキルを身につけて、対象となるクライアントから案件を勝ち取りましょう。
案件が取れないと収入がない
仕事がなければ、収入も生まれません。
フリーランスの収入が不安定と言われている大きな原因は、安定的な案件が取れないことです。
仕事が多く入る月もあれば、全く入らない月もあります。
安定的に案件を獲得するのであれば、フリーランスエージェントを利用することをおすすめします。
報酬の請求や確定申告など、身の回りのことを自分でしないといけない
普段、企業勤めをされている方の場合はあまり馴染みのない確定申告ですが、個人事業主や副業をしていると毎年この確定申告を行わなければなりません。
1年の支出や収入など、諸々データに残しておく必要があり、これらを怠ってしまうと税務調査が入ったりなど大変なことになります。
また、請求書の発行なども一般企業では営業の方や事務の方がやってくれますが、これも自分で作る必要があります。
そのため、費用は発生してしまいますが、税理士に頼んでこれらのことを代わりにやってもらうことも一つの選択肢です。
フリーランスのWebエンジニアとして年収を上げるにはどうすればいい?
- スキルを磨き続ける
- 営業力を上げる
- 仕事と真摯に向き合い、クライアントから信頼を勝ち取る
があります。
これらをコツコツ積み重ねていくことが重要です。
スキルを磨き続ける
スキルが上がれば業務範囲も広がり、より多くの仕事を任せてもらえることができます。
Web企業に長年勤めていた方ならフリーランスになっても人脈やスキルは備わっているためスタートは良好です。
しかし、そうでない方はプログラミング技術などの自身のスキルを磨き続けることで、企業や依頼主からの信用を手に入れるようにしていきましょう。
また、スキルが上がることにより、先ほど述べた案件の争奪戦にも勝ち上がっていくことができます。
営業力を上げる
クラウドソーシングなどに自ら応募することも一つの手ですが、フリーランスは企業からの直案件が一番稼ぐことができるため、自分から出向く営業力を上げるといいでしょう。
営業力が高い人の特徴として、
・会話に起承転結がある
・傾聴力がある
などが挙げられます。
企業勤めの場合は同僚の真似をしたり話を聞けるのですが、フリーランスの場合は近くに真似できる営業マンがいません。
本やネット上での意見を参考に営業力の強化を図るようにしましょう。
仕事と真摯に向き合い、クライアントから信頼を勝ち取る
クライアントの気持ちを汲み取り、“この人になら仕事を任せることができる”と思ってもらえることができたら勝ちです。
ただ単にサイトやアプリを作るのではなく、どうしたら自分に依頼してくれたクライアントに利益が出るのか、どうしたら知名度を上げることに繋がるのか、などのマーケティングやコンサルティング方面も親身になって考える必要があります。
誤って自分ではできないような案件を引き受けてしまった場合は、得意な人に頼んだりして
納期に間に合わせるように心がけましょう。
一度引き受けた案件を途中で投げ出してしまえば、それこそ信用問題にも繋がってくるので注意してください。
フリーランスWebエンジニアに求められるスキルレベル
フリーランスWebエンジニアに求められるスキルレベルは、正直なところハイレベルです。
予算の都合などもありますが、クライアントはそれ以上にサイトやアプリを作ることで会社にもたらす利益を求めます。
Webシステムの制作は決して安いとは言えないため、先行投資を間違えれば損失となってしまいます。
普段からクライアントとの関係を築き上げておくことで、あなたを選んでくれることもありますが、基本的に企業はよりレベルの高いWebエンジニアを求めています。
案件獲得から実務までの流れ
案件を無事獲得できた際には、サイトやアプリの仕様についての打ち合わせを行います。
在宅型フリーランスの働き方にもよりますが、直案件ならしっかりクライアントへのヒアリングを行い、相手の要望を汲みとるようにしましょう。
フリーランスエージェントなどの間接的に自分の元へ案件が回ってくる場合は、仲介役の方に方針や意向などを聞き、その説明に忠実なWeb制作をしてください。
案件を獲得する方法
先ほど、営業をすることで案件を獲得できると話をしました。
しかし、最近では多くのサービスが誕生しており、営業をする以外にも案件の獲得が容易にできるようになっています。
- クラウドソーシングから応募する
- 資格等で自分を大きく見せる
- 知り合いのエンジニアから紹介してもらう
- SNSなどで情報発信をする
営業力に自信のない方は必見です。
クラウドソーシングから応募する
クラウドソーシングとは、プログラミングやデザインなどができるエンジニアをクライアントが募集をかけているサービスです。
簡易版求人サイトのようなサービスと思ってください。
クラウドソーシングには多くの案件があり、誰でも応募することが可能なため、自分のスキルと報酬額が合っている際にはぜひ挑戦してみましょう。
Webエンジニアのクラウドソーシングで有名なところはこの2つです。
他にも、多くのクラウドソーシングがあるため、様々なサービスに登録して自分に合った案件を見つけましょう。
資格等で自分を大きく見せる
資格を持っていればスキルがあるというわけではありませんが、持っていることによりクライアントからの印象も良いでしょう。
クラウドソーシングやWeb企業からの請負の場合は、選考の採用基準にもなります。
ちなみに、Webエンジニアで有名な資格は、
・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験
の2つです。
Web企業を挟んでから独立された方は持っている方も多いと思います。
他にもエンジニアの職種によってさまざまな資格があるため、ぜひ自分のポートフォリオにこれらを載せられるようにして、積極的にアピールしていくようにしましょう。
知り合いのエンジニアから紹介してもらう
フリーランスで案件を獲得するには、人脈も大事になってきます。
優れたWebエンジニアは多くのクライアントとのコネクションを持っている傾向にあります。
知り合いにエンジニアがいるのでしたら、最初は安価でもいいため、まずは現場仕事に触れさせてもらえる機会を自ら作りにいくようにしましょう。
スキルが身に付いてきた際には、クライアントと単価相談をすることで収入を上げていくことも可能となってきます。
SNSなどで情報発信をする
WebエンジニアはTwitterをやられている方が多いです。
TwitterやFacebook、Instagramをうまく活用することにより人脈が増えます。
プロフィールに自身のポートフォリオサイトを載せることで、同業者たちの検索により自分の存在に気付いてもらえることになり案件に繋がったりもします。
今の時代ではSNSから案件を獲得することは決して珍しくはありません。
SNSで人脈を増やすついでに案件も獲得し、一石二鳥を狙いにいきましょう。
フリーランスエージェントを活用する
スピーディーな案件獲得を図るためには、エージェントサービスに登録することが一番です。
フリーランスエージェントは簡易版人材派遣会社のようなサービスと思ってください。
こちらは、週○日稼働可、○曜日稼働可などの条件を絞ることができるため、より柔軟に働くことが可能となります。
また、担当してくれる方が自分にあった案件を探してくれるため、営業力に自信のない方には大変おすすめです。
など多くのエージェントが存在するため、ぜひ自分に合ったフリーランスエージェントを見つけてください。
未経験からフリーランスWebエンジニアは可能?
未経験からフリーランスWebエンジニアになることは可能です。
しかし、稼げるに至るまでには多大な努力が必要となってきます。
実務経験が乏しいままの場合は、案件獲得自体が非常に難しくなるでしょう。
しかし、本記事で述べたような地道なスキルのレベル上げをしていくことで、案件先から信頼を勝ち取れるようになり、フリーランスでも活躍することができます。
まとめ
フリーランスになって収入を上げるためには、自信のプログラミングスキルや、営業力、コミュニケーション能力などの対人スキルを高めていく必要があるということを紹介しました。
フリーランスで稼がれている方の多くは営業による直案件をこなしています。
しかし、営業力に自信のない方でもクラウドソーシングやフリーランスエージェントの活用により収入を増やすことが可能です。
フリーランスになりたて、もしくは、これからなるといった方は本記事で述べたことをぜひ参考にしてみましょう。