WebサイトやWebアプリケーションの普及により、プログラミングができる人材の需要は増えており、IT業界を目指すためにプログラミングスクールの利用を検討する人も増えています。
未経験からプログラミングを学び転職を考えている人の中には、スクール選びの際に次のような疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
「転職支援つきのプログラミングスクールではどんなサポートを受けられるの?」
「転職支援と転職保証の違いはなに?」
「転職成功のために選ぶべきスクールを知りたい」
プログラミングスクールの中には「転職支援」や「転職保証」などが付いているものもありますが、どういったものかイマイチ分からずに不安ですよね。
そこで本記事では大きく以下5つのテーマについて紹介します。
- プログラミングスクールの転職支援制度とは?
- 転職支援のあるスクールを活用するメリット・デメリット
- 転職支援つきのプログラミングスクールを選ぶ注意点
- 転職支援つきのおすすめプログラミングスクール5選
- スクールを活用して効率よく転職する方法
これからプログラミングスクールを選ぶ方に向けておすすめのスクールを紹介していきます。
学習だけで終わらせず、スクールを活用して転職を成功させるための方法についても触れていきますので、プログラミングに興味のある方はぜひ読み進めてみてください。
プログラミングスクールの転職支援制度とは?
まずはプログラミングスクールの用意している転職支援制度について概要を理解しておきましょう。
どこのスクールでも転職支援まで行ってくれるわけではないため、いざスクールの受講を開始して思っていたのと違う…とならないためにもしっかり理解しておくことが大切です。
ここからは似たような言葉の「転職支援」と「転職保証」の違いについて解説していきます。
転職支援とは
転職支援とは受講しているスクールが用意している「転職に関する支援全般」のことをいいます。
あくまでも受講生の方が転職に成功するまでのフォローを行うため、必ずしも転職を保証するわけではない点に注意しておきましょう。
具体的にはキャリアカウンセリングや転職先企業の紹介、面談のサポートなどが挙げられます。
担当メンターの方が転職に関するサポートをしてくれるため、独学では得ることのできない情報の取得や、モチベーションの維持によって転職成功確率が高まるでしょう。
転職支援と転職保証の違い
転職保証は、所定の期間内に講座の受講を完了することで、スクールが転職を保証してくれる制度です。
転職支援とは違い、万が一受講完了後も転職先が見つからない場合は、受講料の一部または全額をスクールから返金してもらうことができます。
転職保証は非常に魅力的に見えますが、以下のような注意点が挙げられます。
- 講座費用が高くなりがち
- 受講には年齢制限が設けられている
- スクールによって紹介される企業の質が異なる
転職保証がついているからといって、いい転職先が見つかるとは限らないため注意しておきましょう。
転職支援のあるスクールを活用するメリット
転職支援付きのスクールでは転職に関して様々なサポートを受けられることを紹介してきました。
そんな転職支援のあるスクールを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか?
ここからは、転職支援付きのスクールを受講するメリット3つについて紹介します。
IT業界のリアルを聞ける
転職支援付きのプログラミングスクールは、卒業生を企業に紹介している実績があるため、IT業界と繋がりがあります。
担当の方を通じてIT業界への疑問や気になっている点を聞くことで、調べるだけではわからないリアルな情報を仕入れることができるでしょう。
また、プログラミングスクールの中にはプロのエンジニアが直接講師をしてくれているところもあります。
プロのエンジニアに教えてもらえることで、実際の現場で役立つ部分を重視して教えてもらえる点もメリットといえるでしょう。
ポートフォリオを作成できる
エンジニア転職においては、自身のプログラミングスキルを証明する必要があります。
そこで必須となるのはポートフォリオです。
エンジニアのポートフォリオは、自身の実績や能力を証明するための資料のことをいいます。
未経験者がいきなりポートフォリオを作成しようとしても、何から手を付ければいいか迷うと思いますが、スクールの力を活用することで企業の求めているポートフォリオを作成できるでしょう。
応募者の実力を図るためにポートフォリオの提出が必須となっている企業は増えていますので、スクールでポートフォリオを作成できる点は大きなメリットといえます。
学習から転職までサポートしてもらえる
転職支援のあるスクールを活用するメリットの最後は、転職成功に向けて手厚いフォローを受けられることです。
プログラミングの基礎から実務で必要なことまでを学習した後には、履歴書や職務経歴書の添削、面談対策などの転職に必要な箇所をサポートしてもらえる点は大きなメリットといえます。
転職実績を多く持つスクールは、未経験からのエンジニア転職において多くの知見を持っていますので、転職成功の確率が高まるでしょう。
転職支援のあるスクールを活用するデメリット
転職支援つきのプログラミングスクールを利用するメリットについて触れてきましたが、ここからはデメリットについても紹介していきます。
スクールに入ってから後悔しないためにも、しっかりデメリットを把握した上でスクール利用を検討するようにしてくださいね。
受講費用が高額になる
転職支援つきのプログラミングスクールを選ぶ際に最もネックになるのが、受講費用が高額になりがちなところです。
期間やコース・サポート内容によってもさまざまですが、30万円以上の費用がかかることは覚悟しておきましょう。
ただ、エンジニアは他の職種に比べても高年収の部類に入るため、プログラミングを学んで転職を成功させることで受講費用はすぐに取り返すことができます。
最初は高く感じるかもしれませんが、プログラミングを学んで転職を成功させると文字通り人生が変わりますので、未来への投資だと思って挑戦してみることをおすすめします。
誰でも確実に転職できるわけではない
転職支援や転職保証が付いているからといって、誰でも確実に転職できる訳ではないので注意しておきましょう。
いくら評判の良いスクールを選んでも、最後は本人のスキル・やる気といった部分が重要になりますので、スクールに入ってからも安心せずに努力を続ける姿勢が重要です。
プログラミングスクールを利用して自分から意欲的に学習することで、効率よく転職活動を進めましょう。
学べる言語は限られる
最後のデメリットとしては、高額の受講費用を支払ってもすべてのプログラミング言語を学べるわけではないことです。
プログラミング言語にはたくさんの種類がありますが、企業の求める言語は決まっていることがほとんどです。
例えばAI開発を行う企業では、PythonやR言語、Webアプリ開発ならRubyやPHPといったように、同じプログラミングでも言語はまったく異なります。
自分の志望する業界・職種があるなら、その言語を学べるスクールを選ぶ必要がありますので注意しておきましょう。
転職支援つきのプログラミングスクールを選ぶ際の注意点
転職支援つきのプログラミングスクールを活用するメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際に選ぶ際に注意しておくべきことがあります。
注意点を知らずになんとなくでスクールを決めてしまうと、「思っていたのと違う」となり後悔してしまう恐れがありますのでしっかり注意点を理解しておきましょう。
転職実績があるか
転職支援つきのプログラミングスクールを選ぶ際に、まず確認しておきたいのが卒業生のキャリアや就職先です。
転職実績が豊富なスクールを選ぶことは、転職成功を左右する重要なポイントになり、信頼や安心感にも繋がります。
転職実績が多いスクールでも、実際の就職先を見てみると「SES」「受託開発」「自社開発」など就職先は様々です。
自分の理想とする働き方やキャリアにあった就職先があるかを確認しておきましょう。
評判や口コミが良いか
スクールの利用には、複数社を比較検討することが大切ですが、その際には必ず口コミサイトなどで評判を確認するようにしましょう。
スクールを活用して未経験からの転職を成功させた先輩たちの情報は非常に有益です。
ただ、評判や口コミは匿名で書くこともできるため、すべてを鵜呑みにせず「自分の目的に合っていそうか」といった基準で見ていくとよいでしょう。
サポートの内容
サポート内容は各プログラミングスクールによって異なりますので、自分に必要なサポートがきちんと受けられるかを始めに確認しておきましょう。
転職支援や転職保証がついているスクールでも、年齢制限や受講期間などの条件を満たさないとサポートを受けられないこともあるため、充分に確認しておく必要があります。
また、分からないことがあったときにすぐに質問できる環境かどうかは意外に重要ですので、こちらも併せて確認しておくことをおすすめします。
転職支援つきのおすすめプログラミングスクール5選
ここからは実際に転職支援を受けられるおすすめプログラミングスクールを5つ紹介していきます。
以下で紹介するスクールはプログラミングを学ぶだけでなく、求人の紹介やキャリア相談まででき、転職のためのサポートを積極的に行っていますのでぜひ参考にしてみてください。
DMM WEB CAMP
DMM WEB CAMPでは、講師はすべて現役エンジニアが勤めており、受講前にプロのカウンセラーに無料でカウンセリングをしてもらえます。
コース選びからキャリアについての相談まで丁寧に対応してもらえるため、初めてのエンジニア転職でも不安が少なくなるでしょう。
受講するコースによっては、以下のような制度が利用できる点が人気となっています。
- 受講料最大70%引きとなる
- チーム開発を受けられる
- 全額返金制度がある
この中でも特にチーム開発を受けられるのはとてもおすすめだといえます。
なぜなら、実務に入ると一人で開発することは少なく、チームの一員として開発を行っていく必要があるため、学習中から経験できるのは大きな経験になるからです。
未経験からエンジニア転職に成功した卒業生も多いため、実績も申し分ないでしょう。
無料カウンセリングを受けることもできるため、まずは転職についての悩みやIT業界について質問してみてもいいかもしれませんよ。
ポテパンキャンプ
ポテパンキャンプはWeb系企業で通用する知識やスキルを身につけることができるプログラミングスクールです。
学べるプログラミング言語は「Ruby/Ruby on Rails」のみになりますので注意しておきましょう。
特徴としては、図解や動画を用いたオリジナルカリキュラムの分かりやすさにあります。
教材が分かりやすいことはスクールを選ぶ上で重要な判断材料になり、初心者が挫折しないためにも重要です。
講師は現場経験豊富な現役エンジニアが多いので、分かりやすい指導を受けることができるでしょう。
CodeCampGATE
CodeCampGATEでは、現役エンジニア講師からオンライン上でマンツーマンレッスンを受けることができます。
未経験者でも基礎からエンジニア転職ができるレベルまで学べ、現役エンジニアから直にリアルな現場の話を聞くこともできます。
特徴としては、自分の応募したい企業への就職活動を支援してもらえる点です。
他スクールでは就職支援対象に入っているのが東京・大阪と限られていますが、CodeCampGATEは地方のエンジニア転職も可能になります。
RUNTEQ
RUNTEQは他スクールと比較して長い受講期間となっており、開発現場で求められるレベルまで到達することも可能なスクールです。
受講期間が最大9ヶ月・1000時間をかけて学ぶことができるため、未経験から即戦力のエンジニアを目指すことができます。
受講はオンライン形式となっており、学習期間が豊富なため自走力やリモートワークでも活用できる質問力などを身につけることが可能です。
また、受講生一人ひとりにサポートがつくバディ制度を取り入れており、月2回行われるオンライン面談時に進捗確認や学習方法のアドバイス・就職に関する相談などもできる点は魅力的です。
テックアカデミー
テックアカデミーでは現役エンジニアのサポートを受けながら、実践レベルのプログラミング技術を身につけることができます。受講できるコースは様々なものが用意されているため、自身の学びたい言語や目指したい職種で必要になるコースを選択しましょう。
特徴は担当メンターと週2回のオンラインメンタリングが行えることです。
疑問点の質問や学習スケジュールの共有など、自身の学習を効率的に進めるためのノウハウを聞くこともできるのでぜひ活用してみてください。
スクールを活用して効率よく転職する方法
ここまでで転職支援付きのプログラミングスクールのメリット・デメリットから、おすすめのスクールを紹介してきました。
ここからは実際にスクール受講する上で意識しておくべきことについて紹介します。
スクール利用を無駄にしないためにも、次から紹介することを意識して活動することで効率よく転職活動を進めてみてください。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする
プログラミングスクールを選ぶ前にやるべきこととして、まずは自分が何を学びたいのかや何のためにプログラミングを学ぶのかといった目的を明確にしておきましょう。
スクール受講後に思っていたのと違って後悔しないためやモチベーションを保つためにも、学習前に目的をハッキリさせておくことは重要です。
地味なことですが、目的を明確にしておくことで転職成功の確率は高くなりますよ。
ポートフォリオにフィードバックをもらう
プログラミングスクール受講中に必ずやってもらいたいのが、作成したポートフォリオにフィードバックをもらうことです。
プログラミングスクールの講師の方はエンジニア経験を持っているため、フィードバックをもらうことで採用に有利に働くものを作成できるでしょう。
エンジニア転職後もコードレビューは必ずしてもらうことになるので、学習中から慣れておく意味でも必ずフィードバックをもらうようにしてくださいね。
また、ポートフォリオ作成中にも気になることがあったら講師の方に確認してもらうことでミスやエラーを防げます。
せっかくスクールを利用しているので、独学では享受できないメリットを存分に使いこなしましょう。
積極的に質問をする
学習中に積極的にやってほしいのが質問をすることです。
「なぜ?」と疑問に感じることが出てきたとき、30分調べても分からなければ講師の方に質問しましょう。
質問ばかりするのはよくないと思うかもしれませんが、質問文を考えて思考を整理している間に問題が解決することはエンジニアではよくあることです。
また、エンジニア転職した後も質問力は必須になります。
適切に質問することができれば、自分の知りたい答えがすぐに返ってくるようになり、理解力が上がって開発効率も上がりますのでぜひ積極的に質問するようにしてみてください。
まとめ
本記事では転職支援つきプログラミングスクールを受講するメリット・デメリットについてやおすすめのプログラミングスクールについて紹介しました。
転職支援つきのスクールを活用することで、独学と比較して短期間で効率よく学ぶことができ、学習後の転職サポートまで行ってもらえます。
スクールを検討する際にはサポート内容をよく確認し、自分の求めていることとマッチしているかを必ず確認するようにすることが大切です。
また、スクールを受講したからといって必ず転職ができるわけではないため、自身で意欲的に学習する必要がある点は注意しておきましょう。
プログラミングスクールは高額な費用を払うことになりますが、エンジニア転職を成功させることができればすぐに回収できます。
独学ではつまずくようなポイントも気軽に聞け、担当メンターからの指導でモチベーションも保ちやすくなりますので、ぜひプログラミングスクールを活用してエンジニア転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。