ユーザーがサイトコンテンツを読む前に必ず目にするタイトル。
ユーザーに読んでもらうためには検索上位に表示させることは必須条件でしょう。
そのためSEO対策としてタイトル(titleタグ)は最も重要なのです。
その中でもタイトルの文字数もSEOに影響します。
タイトルの文字数はどのくらいが最適なのかを知ることは、サイトのクリック率や検索順位に関わるのです。
今回はSEOに強いタイトルの文字数をPCとスマホに分けて詳しく解説します。
また、文字数以外でSEOに強いタイトルの作り方のポイントがいくつかありますので紹介しています。
本記事を読めば、タイトル作成の理解が深まり、よりSEO対策に効果あるタイトルが作れるでしょう。
ぜひ参考にして、タイトルを検索上位に上げていきましょう。
SEOにおけるタイトル(titleタグ)の重要性
タイトル(titleタグ)は、検索結果として大きく表示されWebサイト内の内容を簡潔に紹介するものです。
ユーザーにタイトルを見てもらい、求めているコンテンツであるかを判断してもらう重要な役割があります。
タイトルはクリック率や検索順位に大きく関係するため、SEO対策の重要度は見出しや本文よりも重要です。
Googleもタイトルの重要性について以下のように公表しています。
タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。
SEOに強いタイトルの文字数とは
SEOに強いタイトルにするには文字数を考慮する必要があります。
検索結果に表示されるタイトルの文字数に上限があるからです。
文字数の上限を超えると、検索結果には中途半端なタイトルが表示されてしまうのです。
タイトルは具体的でわかりやすいことがSEOでは求められます。
文字数が多すぎた場合、後半のタイトルがカットされて表示されるためユーザーに内容が伝わりにくくなるのです。
なるべく文字数を多く表示しユーザーにわかりやすく伝える方法として、半角と全角の使い分けがあります。
半角は0.5文字、全角は1文字でカウントされるため、半角・全角の入力ができる数字とアルファベットの表記をどちらにするか決めておきましょう。
そして検索結果のタイトルの表示は、以下のデバイスで表示可能な文字数が異なるため注意が必要です。
- PC表示の場合
- スマホ表示の場合
それぞれのデバイスに対応したタイトル作成をしましょう。
PC表示の場合
PC表示の場合、タイトルの最適な文字数は「29文字まで」です。
Googleで検索したときに29文字以降は「…」で表示されるからです。
ただし、30文字でも検索表示されていることもあります。
たとえば「2文字以上の単語の終わり」が30文字目の場合です。
29文字までなら、基本的にどのブラウザから検索してもタイトルで内容を的確に伝えられるでしょう。
ちなみにGoogleの検索結果のタイトル文字数は、時々基準が変化するため注意しましょう。
現在は29文字まで表示可能ですが、以前は32文字程度まで表示可能でした。
更新するときやリライトの際には、検索結果のタイトル表示に変化がないかも確認して、タイトルの文字数も含めSEO対策をする必要があるでしょう。
スマホ表示の場合
スマホ表示の場合、タイトルの最適な文字数は「37~41文字まで」です。
Googleで検索したときにPC同様、37~41文字以降は「…」で表示されます。
PCに比べてスマホはタイトルの文字数が多く表示可能なので、ユーザーに内容を伝えやすいメリットがあります。
しかし、タイトルが長いとタイトル下の内容の説明文(ディスクリプション)の表示が短くなってしまうデメリットもあるのです。
そのため、スマホ表示のタイトルもPC表示に合わせて29文字までのタイトル作成をおすすめします。
PC、スマホどちらで検索しても全てのタイトルが表示されるからです。
タイトルがカットされないことで、デバイスによってのクリック率低下を防げます。
SEOに強いタイトルの作り方
タイトルのSEO対策は文字数だけではありません。
Googleに評価されやすいタイトルの作り方のポイントは、文字数以外にも4つあります。
- キーワードをタイトルの前半に含める
- 興味を惹くワードを入れる
- 検索ユーザーに「答えがある」と思わせる
- コンテンツの内容に合わせる
これらの4つのポイントを文字数と組み合わせることで、SEOに強いタイトル作成が可能になります。
では、それぞれ注意点や例を交えながら詳しく解説します。
キーワードをタイトルの前半に含める
キーワードはタイトルの前半に含めるとSEO評価は高まる傾向にあります。
ユーザーと検索エンジンのページに、内容を伝えやすくできるからです。
また、左寄せにするほどユーザーの目に留まりやすくなり自分が求めているサイトだと感じてもらいやすくなります。
これはクリック率に大きく影響します。
さらに、キーワードを前半に含めると重要なキーワードを確実に表示させる対策としても有効です。
Googleによる定期的な検索結果の表示文字数に変更があっても、キーワードがカットされることを防げます。
決してSEOで狙っているキーワードだからといって、1番前にキーワードを持ってくる必要はありません。
なるべく自然に、ユーザーに伝わりやすいようにキーワードをタイトルの前半に含めるようにしましょう。
興味を惹くワードを入れる
ユーザーは検索結果で表示された中から、目を引くタイトルをクリックする傾向があります。
タイトルに興味を惹くワードを入れられるかは非常に重要なポイントです。
たとえば、「永久保存版」「衝撃」「朗報」などキャッチーな短い単語を使うことでインパクトを与えるのです。
「永久保存版」は知りたい情報が網羅されているだろうと感じますし、「衝撃」は自分がまだ知らない情報かもしれないと感じる傾向があります。
また、【】(墨付き括弧)をタイトルに入れて強調すると、ユーザーの目を引き興味を惹けるでしょう。
【】(墨付き括弧)は普通の括弧よりも太目になっているので、パッと見て目立つのです。
たとえば【2023年最新】のように西暦などに使用するとよいでしょう。
ユーザーは常に最新の情報を求めているので、西暦を強調することは有効です。
数字を含めて説得力をもたせる
数字をタイトルに含めることで、より説得力が増したり、情報の濃さを表したりできます。
そのため、サイトのクリック率向上が期待できるのです。
たとえば「SEO対策の方法を徹底解説」というタイトルがあったとします。
これに「10選」を加えてみましょう。
「SEO対策の方法10選を徹底解説」となります。
10選を入れたほうが、より情報量が多いように感じますよね。
また、「アンケート調査結果」というシンプルなタイトルの記事があったとします。
これに数字を加えると「1000人に聞いたアンケート調査結果」となります。
具体的な数字を入れている方が説得力を出せるのです。
そのためサイトのクリック率向上には、数字を含めて説得力と情報量を伝えることが重要になります。
検索ユーザーに「答えがある」と思わせる
タイトルには必ずユーザーの検索ニーズを満たし「答えがある」と思わせることが必要です。
他の競合サイトより詳しく掘り下げたタイトル作成をするよう工夫しましょう。
たとえば「Webエンジニア 年収」というキーワードで、タイトルを「Webエンジニアの年収を紹介」にするとします。
この場合、年収という簡単な情報しかわからないのかもしれないとユーザーは思うのです。
「Webエンジニア 年収」で検索するユーザーは、年収の言葉の中に以下の深い意味を含めた答えを探している可能性があるでしょう。
- 経験を重ねていったのちにどのくらいの年収になるのか?
- 将来的にも稼ぎ続けられるのか?
そのため「Webエンジニアの年収を紹介|経験年数ごとの年収や将来性についても解説」のようにするとよいでしょう。
このようにタイトルに掘り下げた情報を含め、ユーザーのニーズを満たしたタイトルにするのです。
ユーザーの検索する心理の深くまでを想像し、答えがあると思わせるタイトル作成がポイントです。
コンテンツの内容に合わせる
タイトルはコンテンツ内容と合ったものにすることがSEO的に重要です。
どんなに素敵なタイトルであっても内容が異なっていた場合、タイトル詐欺になってしまいます。
たとえば、「Webエンジニア 年収」というキーワードに対して以下のタイトルを作成したとします。
- 「Webエンジニアの平均年収を紹介|具体的な年収アップの方法や将来性についても解説」
これに対してコンテンツの内容に具体的な年収アップの方法が入っていなかった場合、ユーザーが求めた期待を裏切ることになるのです。
サイトから離脱させてしまう原因にもなります。
Googleの評価も下がる可能性があるため、コンテンツ内容とタイトルは必ず合わせるようにしましょう。
SEOに強いタイトルを作るコツ
さらにSEOに強いタイトルを作るコツは以下の3つです。
- 上位サイトを参考にする
- 雑誌や広告などを参考にする
- 記号で区切ってわかりやすく表現する
よく検索結果や街中で見かけることができるタイトルは、それだけユーザーの興味関心を惹けているという証拠です。
なんとなくタイトルを作成するより、これらを参考にしながら真似て学ぶことが重要になります。
それがSEOに強いタイトル作成ができるようになる最短ルートになるでしょう。
上位サイトを参考にする
SEO対策で狙っているキーワードを検索し、上位に上がっているサイトを参考にしながらタイトル作成をしましょう。
Googleが「現状で1番いい記事」と評価しているからです。
タイトル作成の答えとも言えるため、記事を参考にしながらタイトル作成をします。
作成時には競合サイトのキーワード選定、文字数などを確認し、検索にどう反映しているのかを分析することが重要になります。
そして、上位のサイトよりも良いタイトル作成ができないかと考えることも大切です。
どんなに良いタイトルだからと言って完全にタイトルを真似てしまうのは、コピーコンテンツとみなされるため注意しましょう。
最悪Googleからペナルティを受け、検索表示されなくなる可能性があるからです。
あくまでも上位サイトを参考にしながらタイトル作成をしましょう。
雑誌や広告などを参考にする
雑誌や広告などには目を引くキャッチーな言葉が使われています。
参考にするとクリック率向上が期待でき、上位表示や流入が見込めるのです。
たとえば、「たった5分で作れる○○」や「送料無料で○○を手に入れるには今だけ!」などはユーザーの読んでみたいと思う気持ちや購買意欲を引き出せます。
基本的にユーザーはサイトをクリックすることで、自分にメリットがあるのかをタイトルやキャッチコピーで判断します。
自分にとってメリットがありそうなタイトルだった場合、必然的にクリック率は向上するのです。
SEO対策は検索上位に表示されることが真の目的ではありません。
ユーザーにメリットがあるような文言を含めたタイトルを作成し、クリックしてもらってページを読んでもらうことです。
雑誌や広告を参考に魅力あるタイトル作成をし、クリック率向上を目指しましょう。
記号で区切ってわかりやすく表現する
タイトルに【】や|の記号で単語を区切り、ユーザーに内容をわかりやすく表現をするようにしましょう。
ただ単語を羅列するより、記号を入れることで一目見ただけで読み取れるタイトルになるからです。
たとえば、「2023年最新テクニカルSEOに効果的な対策5選を紹介○○ブログ」に記号を入れてみます。
「【2023年最新】テクニカルSEOに効果的な対策5選を紹介|○○ブログ」となります。
記号で区切られた方がすごく読みやすくなったと感じるでしょう。
視覚的に見やすいとクリック率が向上するため、記号の使用はSEO対策に有効です。
ただし、句読点やスペースはなるべく入れないようにする必要があります。
句読点やスペースは不自然な印象を与えてしまうだけでなく、スペースはスパム扱いになってしまう可能性があるからです。
句読点やスペースを入れたいと思ったところに「|」や「!」などを使用してみましょう。
上位表示しない場合はタイトルを見直そう
サイトが検索上位で表示しない場合は、内容よりもまずタイトルを見直しましょう。
タイトルの最適化がSEOにおいて最も重要な部分だからです。
「対策キーワードをタイトル前半に入れられているか」「タイトルの文字数が多すぎないか」「内容と一致したタイトル付けができているか」など問題がないかを確認します。
また、競合サイトと何が違うのか分析することも重要です。
検索で上位表示されているが流入が少ない場合は、ユーザー視点から読みたくなる魅力的なタイトルになっているかも重要視してタイトルを見直す必要があるでしょう。
タイトルの見直しだけで検索上位に上がることは珍しくありません。
それだけSEOではタイトルが重要視されているのです。
タイトルタグを最適化して上位表示を狙おう
タイトルタグの最適化は、検索上位表示に最も効果的です。
タイトルの文字数はPCとスマホ、表示するデバイスによって異なるため表示上限を知っておく必要があります。
PC表示の場合表示文字数は「29文字まで」で、スマホ表示の場合は「37~41文字まで」です。
それぞれのデバイスでタイトルをしっかりと見てもらうためには、文字数の表示が少ないPC表示に合わせてタイトル作成をおすすめします。
そして、SEOに強いタイトルの作り方のポイント・コツを参考に作ったり、作成済みのタイトルの見直しをしてみましょう。
タイトルはユーザーにとって自分が求めている内容なのかを判断する重要なタグです。
ぜひ今回の最適なタイトル文字数からタイトルの作り方を参考に、タイトルタグを最適化して上位表示を目指してください。