Webデザイナーは、Webサイトの見た目をデザインするのが主な仕事です。
IT系の職業の中でも人気が高く、子育てをしながら働きたいというママ世代や、在宅で好きなことを仕事にしたいという方にも注目されています。
さらに手に職をつけてクリエイティブな仕事をしたいという人も少なくありません。
本記事では、Webデザイナーの将来性やスキル、市場動向や求人数などの現状やキャリアパスについて詳しくご紹介しています。
Webデザイナーの現状やこれからのあり方はもちろん、よくある質問やWebデザイナーについての疑問点などについても具体的に解説しているので、これからWebデザインを学んで働きたい人や、Webデザインを一生モノのスキルとして身につけたいはぜひ参考にしてみてください。
特に手に職をつけてWebデザイナーとして会社に就職、またはフリーランスとして働きたい人は必見です。
市場動向から読み解くWebデザイナーの将来性
Webデザイナーになるためには、現在の動向を知っておく必要があります。
2022年の経済産業省の「電子商取引に関する市場調査の結果」によると、2021年（令和3年）のBtoCのEC市場規模は20.7兆円です。
2019年（令和元年）のEC市場規模は、19.4兆円と市場規模が拡大しています。
Webデザインが必要とされている分野は、デジタルコンテンツやECサイト、インターネット広告やWeb制作、コンテンツマーケティングなどニーズが多岐に渡ります。
さらに最新技術やデザインのトレンドも急速に変化し、今後も加速していくことが予想されるのです。
今後Webデザイナーは、市場の動向やトレンドを抑えることはもちろん、顧客ニーズや企業が求めるサービスの差別化に応えられるよう、さらに高度な知識や技術が求められる職業へと変化していくでしょう。
参照：経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
求人数から読み解くWebデザイナーの将来性
総務省の「令和4年の情報通信に関する現状報告の概要」によるとデジタルコンテンツ分野の動向は、2019年に比べて2024年は1.8倍になると予測されています。
これからWeb媒体での広告はさらに成長していくとみられ市場全体の動向が注目されています。
参照：総務省「図表3-3-2-7 世界の媒体別広告費の推移及び予測」
日本でも圧倒的にインターネット広告の需要が盛んになるとされていることがわかる結果です。
そのためWebデザインの市場ニーズはますます伸び、インターネット広告に関わる案件数が増えてくることが予想されます。
2023年4月6日現在のリクルートエージェントの求人情報には、Webデザイナー・コーダー・UIUXデザイナー・アートディレクターの公開されている求人は4402件あります。
Webデザイナー人口が増えたので競争が激しくなったと言われていますが、まだまだ人材不足であることが明確になっています。
Webデザイナーの将来性が危ぶまれている理由
オックスフォード大学の研究では、現在ある仕事のうち将来的に半分の仕事がAIによりなくなっていくと発表されました。
革新的な変換を遂げているWeb業界の中でもフロントエンドの中で下流の仕事を担当するWebデザイナーの仕事は、将来性を危ぶまれている仕事と言われることがあります。
Webデザイナーになる人が増えている現状があるのにどうして将来性がない職業だと言われているのか、現在のIT技術やWeb業界の現状なども踏まえて詳しく解説していきます。
経験の浅いWebデザイナーが増えている
Webデザイナーの学習機会はさまざまなスクールや無料で学習できるサービスなど多数提供されていて、その特徴も様々といえます。
そのため専門性が高いスキルでありながらも手軽に学習できる環境が整いやすいことや転職先にIT業界を選ぶ人が増えていることもあり、Webデザイナー人口が増えてきているのが現状です。
自宅で学習出来ることに加え、在宅やフリーランスで働くこともできるのでWebデザインを学んで仕事に活かしたい人が増えてきているのです。
フリーランスとして働く際には、ある程度知識を付けたWebデザイナーの場合、実績を積むために仕事をクラウドソーシングや単発で探すことになり、他のデザイナーとの競争に勝つために安価に仕事を引き受けてしまうこともあります。
その反面企業では即戦力を求めるため「経験の浅いWebデザイナーが多い」といった印象を持たれている可能性があるのです。
デザイン制作ツールの発達
Webデザイナーの将来性を危惧する要因のひとつに、誰でも簡単に作れるデザイン制作ツールの発達があります。
画像加工やイラスト、UIのデザインを簡単に扱えるツールは、専門的な知識を必要とせずWebデザイナーを雇わなくても簡単に制作できるようになりました。
さらに使いやすいので特別な技術を要さず、リソースやコスト削減のために利用する企業が増えています。
特にGIMP（画像加工ツール）やInkspace（イラスト作成ツール）、InVisionやSketch、Figma（UIデザインツール）などの無料でWebサイトの仕様を作れる制作ツールを使うとイメージ通りのサイト仕様ができてしまいます。
そのため自社内のリソースで制作ツールを使って、Webサイトの運用を行う企業も増えているのが現状です。
デザイン性やオリジナリティにそこまで強くこだわらないのであれば、画一的なデザインのWebサイトで、企業概要や必要な事項を掲載する企業も多く存在します。
AIの劇的な進化
AIの技術を使って、素材やパターンを決めるだけなど簡単にWebデザインができるサービスも多数提供されてきたのもWebデザイナーの将来性を危ぶむ理由の一つです。
ペライチ、STUDIO、Wixなどの安価なWeb制作サービスは、人件費よりもコストを抑えてWebサイトの制作ができます。
これらのオールインワンで作れるWebサイト制作ツールは、Webデザイナーに依頼しなくても簡単にHPが作成できることから利用する企業も増えています。
本来Webサイトは企業の広告として大きな役割を果たすので、今まではイメージやこだわりを大切にする人が多かったのです。
しかし中小企業や個人事業主は「そこまでこだわらなくても良い」と言う人が増えているのも事実です。
コストや時間をかけず「わかるものができればよい」という流れがある状況では、「Webデザイナーは将来性がない」と考える人が出てくるのです。
Webサイトを作らない企業が増えている
SNSを利用する人が増えてきている状況の中では、Webサイトを作らない企業もあります。
個人商店や小規模店舗では、ホームページ制作にコストをかけず、FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSで広告や新商品などのPR、または集客を行っているケースも少なくありません。
さらに商品ごとにランディングページ（LP）を作る企業もあります。
SNSやLPで発信するのは、Webサイトとして作りこむより手軽に発信できる強みがあるとはいえ、Webサイトを持たない企業ばかりではありません。
こだわりのある企業ホームページは顧客への安心感や信頼を与えます。美しいデザインのサイトはその企業のセンスや方向性をアピールするのに最適なツールになります。
そのためWebデザイナーの仕事がなくなることは考えにくいのです。
Webデザイナーとして生き残るにはどうすればいい？
インターネット広告の多様性やツールの普及が大きく広がった現状の中でWebデザイナーの将来性について考えたときに「このままでやっていけるのか」と不安になることもあるでしょう。
Webデザイナーはクリエイティブな仕事のひとつで、制作ツールやAIの技術などよりもオリジナリティを出すことが可能です。
いわばWebデザイナーらしさや個性ともいえる部分でAIやツールでは補えない部分になります。
では、将来的にWebデザイナーとして活躍し続けるためにどのようなアクションが必要になるのでしょうか。具体的にご紹介します。
Webデザインスキルは磨き続ける
インターネットの普及に伴い、Webデザインの世界も進化を遂げています。
そのため10年後になると今のスキルは陳腐化されるようになります。
そのためWebデザイナーには、さらに高度な知識やスキルが求められるようになっていきます。
より個性的なデザインやトレンドの技術を活かして制作できるWebデザイナーは、唯一無二の存在として重宝がられるようになります。
もちろんWebデザイナーとして生き残っていくためには、トレンドを抑えデザインスキルを磨き続けることが大切です。
AIや制作ツールは、画一的でパターン化されたものが多いことから、今後Webデザイナーはオリジナリティを持つことやさまざまなニーズに対応できることが重要なポイントとなってきます。
デザインは視覚的要素はもちろんのこと、顧客ニーズや課題を解決できるものというマインドが大切です。
最新技術やトレンドは常にキャッチする
Webデザイナーは、Web業界における最新技術やトレンドを常にキャッチしておく必要があります。
古いデザインや単調なデザインの提案しかできない場合、顧客ニーズに十分対応できない可能性があるからです。
そのためには仕入れた知識や最新技術を仕事でどのように活用していくか、検討しておく必要があります。
スマートなデザインや美しいビジュアルなど、トレンドに加え新しい情報を取り入れていくことで、より幅広い顧客ニーズに対応でき、洗練されたWebデザイン制作が可能になるのです。
最新技術を知っておくことで顧客のニーズにマッチしたデザインをデザイナー自ら提案することも可能になるので、ゆくゆくは実績を積み上げていくことも可能になります。
さらに最新技術やトレンドのデザインを活かしたポートフォリオをブラッシュアップし、多様化したものにすることで、提案や営業の際のアピールはもちろん、幅広い顧客ニーズへ対応しやすくなります。
SNSでの発信や他者との交流を心がける
Webデザイナーとして、日頃から人脈を拡げておくことは仕事にも役立ちます。
企業に所属していないフリーランスWebデザイナーにとってSNSでの発信は、同じ職種やWeb関連の仕事をしている人と繋がりやすいのが最大のメリットです。
仕事などで困ったときに助けてもらったり、SNSがきっかけで仕事をつないでもらったりする機会が増えることがあります。
特にフリーランスで働いている場合には、仕事量が一定量あることや、紹介してもらえるコネクションがあることで生活が安定しやすくなります。
人脈を拡げることで新たな案件に挑戦する機会が生まれる可能性もあるでしょう。
またWebデザイナーが発信している情報には、スキルや知識の発信を行っている人も多数存在します。
自分の仕事に活かせる情報をキャッチするうえでもSNSの活用や他者との交流は必要不可欠といえるでしょう。
プラスαのスキルをつけて差別化を図る
Webデザイナーとして専門性を持つことは、同業他社との差別化を図ることも可能にします。
同じような無難なものではアピール力に欠け、営業提案の段階でクライアントの目に留まる事すら危ぶまれてしまいます。
Webデザインに加え、得意分野や専門分野の知識や技術を持つことは、独自性をもったWebデザイナーとして企業からも注目を浴びやすい側面があるためおすすめです。
自分にしかない専門領域やオリジナリティを持つことで、案件依頼数や単価が上がります。
スキル以外にも納品が早いことや修正できる範囲が広いことなど、案件作業スピードや業務範囲での独自性を持つことで、プラスαの付加価値を提供でき、差別化に繋がります。
作業や効率化などを求めることは、日々の業務でも自身の努力次第で改善できるスキルです。
求められている仕事+αを意識して仕事を進めていく姿勢も、今後Webデザイナーとして生き残っていくために必要不可欠といえるでしょう。
今後のWebデザイナーに求められるスキル
Webデザイナーとして活躍を続けていくためにはデザイン以外にも求められるスキルがあります。
せっかく学んだWebデザインの技術や知識を活かして長くWeb業界で働くためにもどんどんスキルを習得していく必要があります。
ここからは、Webデザイナーが取得しておくと良いスキルについて具体的に紹介します。
まだ学んでいないスキルがあるという人は、将来を見据えてどんどん学習を進め、未経験者でも挑戦可能な案件で実践を積んでおくようにしましょう。
UI/UXのデザインスキル
一般的にWebデザインというとWebサイトの見た目を制作していくイメージが強く、ビジュアルの知識やトレンドを知識として持っておくことが大切と思われがちです。
しかしWebデザイナーとしてWebサイトの見た目をかっこよく作りこんでいくだけではなく、ユーザーが実際に使うユーザーインターフェース（UI）をより使いやすいものにすることはクライアントに喜ばれます。
さらに使用感やサイトを使ったときに得られる体験や経験を意味するユーザーエクスペリエンス（UX）をより良くするデザインスキルは、現在もさまざまな分野で求められています。
Webサイトに訪れたユーザーが見た目と使いやすさ、使った後の感動体験を得ることで、サイトへの訪問者も増える傾向があります。
そのためにもユーザーの動作や行動予測と分析、ユーザーが使ったときの感触や感動を味わってもらえる設計スキルを身につけることが大切です。
Webマーケティングスキル
Webマーケティングのスキルがあると、Webマーケターの視点でコンテンツ配置が出来るようになります。
Webマーケティングは集客やアクセス解析、商品や提供しているサービスの購入、リピーターの獲得などを戦略的におこなうスキルのことです。
顧客心理やSEOなどの専門知識を使うことで、自社サイトを上位に表示させ、より多くの顧客を獲得することが可能です。
Webマーケティングの視点を持つことで顧客の動向はもちろん、どんなコンテンツを配置したらよいかがわかるようになります。
サービスをより魅力的に見せ、訪問ユーザーの興味を引き、さらに、購入に促す導線を戦略的に配置することが出来るようになるのです。
さらにWebマーケティングのスキルを使って、マーケティングの結果を反映したWebデザインを制作、修正することも可能になります。
ディレクションスキル
Webサイト制作には、Webデザイナー以外にも多くの人が関わっています。
ひとつのチームとなって制作していく中でWebディレクターは、チームをリードし、管理しながらまとめ上げていくスキルが求められます。
ディレクションスキルには、コミュニケーション力やマネジメント能力のほかにも、クライアントから要望を聞くヒアリング力も必要です。
さらにWebデザインやUI/UXの知識、プログラミングの知識も求められます。
他にもスケジュールなどの進行管理や、予算管理などのバックヤード要素の強いスキルもあると細やかな視点でリーダシップが発揮できます。
Webディレクターは、問題発見や解決する力などリーダーとしてプロジェクトを引っ張っていく半面、縁の下の力持ちのような働きを広い視野を持ちながら実行していくスキルが大切です。
プログラミングスキル
Webデザイナーとして長く活躍し続けるためにより高いスキルを身につけたいならプログラミングスキルは必須といえるでしょう。
Webサイトを作成するために必要なプログラミング言語は主にHTMLとCSS、JavaScriptの3つです。
HTMLは、タイトルや見出しなどテキストに意味を持たせる働きをし、CSSはテキストに色を付けたり背景の色を変えたり、装飾するための言語です。
JavaScriptは、サイトの背景の色や間違ったときにエラーを出すような、いわば動きを付ける働きをする言語になります。
他にも口コミサイトをサイトに入れるならRuby、アプリ開発を行うならJAVAなど多数の言語を学習する必要があります。
多様化するWeb業界で他の人との差別化を考えるのならプログラミングのスキルをマスターしておくと、仕事の幅が広がると同時に顧客ニーズにも細やかに対応するWebデザイナーとして活躍することができますね。
Webデザイナーのキャリアパスはどんなものがある？
長くWebデザイナーとして活躍するためには、将来を見据えたキャリアパスを考えておくことをおすすめします。
Webデザイナーのスキルや知識、経験を活かしてなりたい職業への転職や昇進を図ることで、収入アップや待遇アップ等も目指せます。
目標があるとモチベーションを維持しやすくなるとともに、何を学ぶと良いか次の行動も明確になることもメリットです。
Webデザイナーの基礎スキルを持ちながら進めるキャリアパスについて解説していきます。
UI/UXデザイナー
UIデザイナーとUXデザイナーは、使いやすく心地よいサイトやシステムデザインを行う仕事です。
Webデザイナーがビジュアルをメインで担当するのに比べ、UIデザイナーはECサイトなどで見やすい写真や使いやすいボタンの配置、商品検索ツールなどをユーザーに配慮しながらデザインする仕事です。
UIデザイナーはユーザーと製品を結びつける役割をするので「使いやすさ」をデザインし、UXデザイナーはユーザーがサイトを訪れた時の「使って楽しい」「快適さ」などの体験を作る役割を担います。
Webデザイナーはクライアント視点で制作するのに対し、UI/UXデザイナーはどちらもユーザーの顧客満足度を意識してデザインすることを求められます。
Webデザイナーの知識に加えてUI/UXデザインが出来るようになると顧客ニーズに対応しやすく、仕事の幅が広がるはずです。
Webディレクター
Webサイトを制作する人たちを統括する立場を担うのがWebディレクターです。
クライアントの要件定義やWebサイトの方向、企画をまとめていきます。さらにリソースの人選や配置、工数管理やトラブルに対する問題解決まで仕事は多岐にわたります。
Webサイトに対する広い知識とコミュニケーション能力、タスク管理能力などWebデザイナーに比べて担当領域が幅広いのが特徴です。
Webディレクターには知識やタスクをこなす以外にも、問題解決能力や人間力が求められます。
ミスが発生した時にリカバリーをどうするか考えたり、リソースや工数配分など広くプロジェクトに関わっていく立場といえるでしょう。
プロジェクトによってはクライアントと交渉することもあるので、説得力をもたせるトークスキルや営業力、交渉力が必要になる事もあります。
フロントエンドエンジニア
Webデザイナーが、画面のデザインを担う職種ならクライアントの要望をヒアリングしながらユーザーがより快適にアプリやWebサイトを使える仕組みを作る役割がフロントエンジニアの仕事になります。
フロントエンドエンジニアになるためには、学習したのち実績を積むことも大切ですが資格取得も効果的です。
フロントエンジニアに必要な主な資格には「HYML5プロフェッショナル認定資格」「Webクリエイター能力認定試験」「CIW JavaScript」「Ruby技術者認定試験」「PMP」などがあります。
資格を取っておくとキャリアアップにも有利に働き、Webサイトを構築していくプロセスも味わうことができ、請け負う仕事の幅が一層広がります。
逆算してキャリアを築くことが大切
「Webデザイナーになったけれどもっとスキルを磨きたい」と考えるのなら、まずはWeb業界で活躍している職種について情報を仕入れ自分が最終的にどうなっていたいかを明確にしておくことが大切です。
自分の適性を見極める事や得意なことを活かすことは、キャリア形成で重要なポイントといえます。
まずはなりたい職業を想像し目標を設定することで身につけるスキルや経験と取得すべき資格やキャリアを意識的に築くことができます。
やみくもに転職を重ねたり、Webデザイナーは将来性がないかもしれないと悩んだりするよりも最短ルートでキャリアやスキルを積める方法を考えることが賢明です。
インターネット広告の需要の高まりやWeb業界の多様性が広がる中でWebデザイナーのキャリアパスも大きく広がっています。
Webデザイナーのキャリアを活かして次のステップを目指すことで、長くWeb業界で働くことが可能になるのです。
専門性を高めることも重要
キャリアアップまで望まなくても他の人と違うスキルを身につけて専門性を高めていくことも大切です。
医療や法律、金融などの専門知識を必要とする分野や、SEO、マーケティングスキルなどの独自の専門性を持つWebデザイナーは、付加価値がある人材とみなされます。
クラウドソーシングの募集案件や求人情報サイト、IT業界に強いエージェントなどが提供しているサービスなどから市場の需要を掴み、どのようなスキルや知識が求められているのか知ることが重要です。
専門性を持ったWebデザイナーなら、自分だけの独自性を活かした案件に挑戦することも可能になります。
新たな知識を身に着けることも大切ですが、今まで携わってきた業界や仕事についてさらにブラッシュアップしてみることもおすすめです。
専門的な資格を取得しておくと、より顧客にアピールしやすくなります。
Webデザイナーはまだまだ活躍できる職種
Webデザインを学べる場所やサービスが増え、在宅でできる仕事が身近となった昨今では、Webデザイナーの人口が増えてきて競争が激しくなっていると言われています。
またWeb制作を簡単に作れるツールやサービスの提供、さらにAIの革新的な進化などから「将来性がない」といわれているWebデザイナーですが、スキルを磨くことでまだまだ活躍の場は広がります。
デザイン以外のスキルや知識を持つことで、さらに専門性をもったWebデザイナーとして長く働くことも可能になります。
これからも成長していくWeb業界を担う人材として働くためには、スキルの幅を拡げることや、新しい事にもチャレンジしていくモチベーションを持ち続けることが重要です。
よくある質問
現在Webデザイナーとして働き始める人も、これからWebデザインを学習して仕事としていきたい人も気になるのは、「今後もWebデザイナーとして働き続けられるのだろうか」ということです。
Webデザイナーで検索するとネガティブな検索ワードが上がってくるので不安になると言う人のために、よくある質問にお答えします。
Webデザイナーはなくなる職業ですか？
近年IT分野の革新的な発展に伴い、AI技術の進化やさまざまなデジタルツールが開発されてきています。
特にWebサイト制作については、無料で作れるツールが多種多様に提供されています。
そのためわざわざプロに頼まなくても安価で簡単に素人でも作れるようになったため、Webデザイナーはなくなる職業と言われているのです。
しかし、Webコンテンツやインターネット広告の普及はこれからも成長し続けていく分野とも言われています。
他社との差別化を図るといった独自性をアピールし続ける必要があり、無料のテンプレートでは顧客ニーズに対応することができません。
Webデザイナーもこれからは高度な知識や技術が要求されるようになるため、日々学んでいく必要がありますが、スキルの高いWebデザイナーは、必要な人材として重宝されるようになっていきます。
Webデザイナーはやめとけと言われますが、なぜですか？
Webデザイナーはやめとけと言われる理由は、主に労働環境とスキルの要因に分けられます。
労働環境の要因は、受注金額が低く、年収が上がりにくいことや、残業を含めた長時間労働になりやすい面が挙げられます。
スキル面の要因は、依頼者の要望に合わせるのが難しいことや、トレンドをキャッチし続けることが求められるので、勉強やスキルアップが大変になること、キャリアパスが狭い事などが挙げられます。
しかしインターネットのサービスは現代では生活と切り離せないほど定着してきているので、技術を持ったWebデザイナーは転職や独立をしやすく、職探しに困ることはありません。
労働環境の良い職場への転職やフリーランスになる事で、年収アップや働く時間の短縮は望めます。
またWebデザイナーは現在不足しているUX/UIのデザインを担える職種として期待されていることから、スキルアップしながらUX/UIデザイナー、Webディレクター、フロントエンジニアとして活躍することも可能になるのです。
