Webデザイナーを目指す場合、こんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
- 今の仕事だけじゃ将来が不安で、手に職をつけたい。
- Webデザイナーに興味があるんだけど、自分に向いているのか分からない。
- Webデザイナーってどんな人が向いているの?
Webデザイナーと聞くと、デザインセンスがないと無理じゃない?などと思う人もいる
かもしれませんが、必ずしもそうではありません。
たしかにWebデザイナーになるためにはデザインセンスも必要です。
しかし、まったくの初心者でもWebデザイナーを目指すことは十分可能です。
そこで今回は、Webデザイナーに向いている人の特徴や、未経験からWebデザイナーに転職するための方法と必要なスキルについて、詳しく解説します。
異業種からの転職や未経験者でWebデザイナーを目指したい人は是非お読み下さい。
Webデザイナーに向いている人の特徴
Webデザイナーに向いている人は「もともとデザインセンスがあるんでしょ?」というイメージを持っている人が多いかもしれません。
しかし、Webデザイナーに向いている人は、デザインセンス以外の特徴を持っている人が多いです。
Webデザイナーに向いている人の特徴は以下の5つです。
- 地道な作業が得意
- トレンドに敏感
- コミュニケーション能力がある
- 好奇心旺盛
- 自由な働き方をしたい
順に解説します。
地道な作業が得意
Webデザイナーと聞くと華やかでかっこいいイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかしWebデザイナーの仕事は、地道な作業を繰り返しながら作り上げていくものです。
たとえば、デザイン以外にも文字やボタンサイズの調整、全体的な配色バランスなど、細かなことにも気を配る必要があります。
ただし、地道な作業とはいえ、時間を掛け過ぎてもいけません。
クライアントの納品期限も考え、効率のいい仕事をする必要があります。
地道な作業が苦にならず、その末に達成感が得られる仕事を好む人は、Webデザイナーに向いているでしょう。
トレンドに敏感
ネットの世界は日進月歩。
そのため、ユーザーのニーズも日々変わってきます。
Webデザイナーとして活動するためには、常にアンテナを張りながら最新トレンドの傾向を知っておくことも重要です。
また、ビジネス目線でのWebデザインも必要です。
少子高齢化社会が加速する日本では、デジタルに不慣れな高齢者や、体に障害がある人にも使いやすいWebサイトをデザインすることも要求されます。
さらに、グローバル化に伴い、外国人にも分かりやすい外国語を用いたデザイン製作も必要です。
このように、Webデザイナーはトレンドを意識しつつ、様々な分野に対応する能力が求められます。
コミュニケーション能力がある
Webデザイナーに必要なコミュニケーション能力とは、クライアントが求めていることを出来るだけWebデザインに反映させることです。
いくらデザイン力が優れていても、クライアントの要望を満たした作品を提供できなければ優秀なWebデザイナーになるのは難しいといえるでしょう。
クライアントがどんなことを期待しているのかを汲み取り、且つ自分からも適切な提案をしながら、お互いにWin-WInの關係になれるのがベストです。
したがって、単に人と会話することが好きなだけでは、Webデザイナーを目指すのは難しいかもしれません。
好奇心旺盛
Webの世界は日進月歩です。
Webデザイナーは常に最新のトレンドに興味を持ち、いち早くデザインに取り入れる能力が必要です。
また、Webサイト上で動画を流したりクリックすると別のサイトに移動するような「コーディング」という作業も行うため、デザインだけでなく様々な分野の知識と対応が求められます。
したがって、Webデザイナーに向いているのは、どんなことにも興味や関心を寄せ積極的に取り入れる、好奇心旺盛で対応力の早い人に最適な職業といえるでしょう。
自由な働き方をしたい
時間に縛られず自由な働き方ができるフリーランスは、Webデザイナーとして働きやすい職業といえるでしょう。
昨今はリモートワークやフレックスなどの働き方も増えており、育児をしながら働きたい主婦(主夫)にも向いている職業といえるでしょう。
女性が多い業界のため、他の職業と比べると女性が活躍しやすい環境が整っている企業が多いのも事実です。
会社員は就業時間に縛られますが、自由な時間に自由な服装で仕事が出来るWebデザイナーは、会社員にはない魅力的な仕事と言えるでしょう。
Webデザイナーに向いていない人の特徴
次にあげる3つの性格に当てはまる人は、Webデザイナーに向いていない可能性が高いといえます。
Webデザイナーに向いていない人の特徴は以下の3つです。
- こだわりが強すぎる
- 学習意欲がない
- 細かい作業が苦手
しかし、あくまでも可能性が高いだけで、絶対に向いていないというわけではありません。
人によっては、これらの特徴を努力で克服しWebデザイナーになれる可能性もあるので、当てはまるという人は、克服することも考えてみましょう。
では、Webデザイナーに向いていない3つの特徴について解説します。
こだわりが強すぎる
仕事に一定のこだわりを持つのは良い事です。
しかし、Webデザイナーとしてこだわりが強すぎることは時に弱点になることもあるのです。
「でも、Webデザイナーは自分のこだわりがないと出来ない仕事じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
確かに、Webデザイナーは自分のデザイン性や感性を活かすことが重要ですが、それより優先されるのはクライアントやユーザーの要望に応じたデザインを手がけることです。
クライアントからのフィードバックを素直に受け入れず、自己流を通す頑固な人はWebデザイナーとしてやっていくには厳しいかもしれません。
ある程度のこだわりを持ちつつ、クライアントに柔軟な対応もするのもWebデザイナーには必要な要素です。
学習意欲がない
Webデザイナーは最新のトレンド情報を調べながら作業する必要があります。
そのため、学習意欲のない人はWebデザイナーには不向きといえるでしょう。
また、仕事で使う最新のツールやソフトなどにも対応する必要があるので、Webデザイナーにおいて学習意欲は必須です。
社会人になると勉強しない人も多いですが、Webデザイナーに転職するなら、常にWeb関連の学習をすることを前提に考えましょう。
それが自分にとっての成果や報酬に繋がります。
常に学習することが、Webデザイナーとして成功する近道です。
細かい作業が苦手
Webデザイナーに華やかなイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、Webデザイナーという仕事はデザインの他にも地味な作業が多いです。
Webサイト全体のバランスを考え、文字の大きさや装飾、画像サイズの調整など、細かい作業もしなければいけません。
自分が納得してもクライアントから何度も修正依頼がくる場合もあります。
したがって、速やかに対応する必要があるため、細かい作業が苦手な人はWebデザイナーには不向きかもしれません。
向いていなくてもWebデザイナーを目指せる?
ここまでWebデザイナーに向いている人と向いていない人について解説してきましたが、
向いていない条件に当てはまったからといって、必ずしもWebデザイナーになれないわけではありません。
「自分には向いてないんじゃないかな・・・」と思わず、下記のような考え方でWebデザイナーを目指してみるのもいいでしょう。
- とりあえずやってみるのもあり
- Webデザイナーは適正よりもスキルが重要
とりあえずやってみるのもアリ
Webデザイナーに不向きなタイプに多く当てはまり、落ち込んだ人もいるかもしれませんが、それでもWebデザイナーを目指すことは十分可能です。
ここであげた「Webデザイナーに不向きなタイプ」はあくまでも目安です。
実際、Webデザイナーのなかには、不向きタイプだったという人もいるでしょう。
逆に言えば、向いているタイプに全て当てはまる人もそんなに多くないはず。
こだわりが強いけどクライアントの意見も素直に聞く人や、時間にルーズでも好奇心旺盛な人などもWebデザイナーとして十分活躍出来る可能性があります。
したがって、とりあえずWebデザイナーを始めてみるのもアリではないでしょうか。
Webデザイナーは適性よりもスキルが重要
Webデザイナーは、適正も大事ですが、それより重要なのが「スキル」です。
当然ですが、Webデザイナーの仕事をするにはWebデザインのスキルを身に付ける必要があります。
したがって、自分が向き不向きかを考えるよりも、Webデザイナーに必要なスキルの学習をすることが先決だといえるでしょう。
また、Webデザインの学習をしていくうちに、自分に適した仕事なのかも徐々に分ってくるはずです。
Webデザインを学習することに楽しさや興味が湧いてくれば、Webデザイナーに転職しても上手くやっていけるでしょうし、学習しても楽しくないなら、その時点で止めてもいいわけです。
Webデザイナーを目指すなら、まずは必要なスキルを身に付けることから始めましょう。
未経験からのWebデザイナー転職に必要なスキル
Webデザイナーの仕事をするためにはデザイン系のほかにも様々なスキルや知識を身に付けることが必要です。
しかし、実際に転職して仕事を始めるまでに全てのスキルや知識を習得することは難しいでしょう。
Webデザイナーに転職する前に最低限必要なスキルや知識は次の3つです。
- デザイン知識
- デザインツールを扱うスキル
- コーディングの知識
順に解説します。
デザイン知識
Webデザイナーですから、当然デザインの知識は必須になってきます。
生まれながらにデザインセンスや色彩感覚が優れている人には、未経験からの転職もしやすいでしょう。
もちろん、いまデザイン知識がない人でも、これから習得することは十分可能です。
デザインには「基本4原則」というものがあり、これからWebデザイナーを目指す人には、ぜひ習得してほしいことです。
デザインの基本4原則
- 近接:関連性のあるもの通しを近づける
- 整列:要素を整列させ、デザインに統一感をもたせる
- 強弱:デザインに強弱をつけることで、見る側に直感的に伝わる
- 反復:色や線、レイアウトなどを繰り返し使い、一貫性をもたせる
この4原則をいかに上手く組み合わせるかで、Webデザイナーのセンスに差が出てきます。
デザインツールを扱うスキル
WebデザイナーとしてWebサイトを制作するためには、専用のデザインツールが必須です。
デザインツールとして多く使われているのは、おもに次の2つです。
- Photoshop:レイアウトとグラフィック加工が同時に出来る
- illustrator:アイコンやロゴのデザインに最適
Webデザイナーは常に最新のトレンドを取り入れる必要があり、Photoshopを使うことで流行に沿った綺麗な画像を制作出来ます。
また、illustratorを使えば、自由に文字や図形、イラストを描くことが出来るため、クライアントの要望にあったデザインで仕上げることが可能です。
この2つを使いこなせれば、Webデザイナーとしての実力が上がるため、デザインツールを使いこなすスキルを身に付けましょう。
コーディングの知識
コーディングとはプログラムを書いたり文字、画像、音声などのデータを特定のプログラム言語に置き換えることを言います。
コンピュータにどんなデザインをしてほしいかをHTMLやCSSなどのプログラム言語を打ち込み実行させる知識は、Webデザイン未経験の人にも必須なスキルです。
HTMLはWebページを制作する時の基礎となる言語で、文字の色や大きさ、見出しなどの変更や強調が出来ます。
一方、CSSはHTMLで作ったレイアウトの装飾をするために使う言語です。
また、コーディングはWebデザイナー以外でも使えるスキルです。
HTMLやCSSは基本になる言語ですから、知識があればプログラマーとしても活躍出来ます。
未経験からWebデザイナーになる方法
未経験からWebデザイナーになるためには、独学で学ぶのも1つの方法です。
しかし、何から始めていいのか、どんなテキストを使えばいいのか悩んだり、学習時間も自己流では時間がかかってしまいます。
未経験の人がWebデザイナーに転職するなら次の3つの方法を検討してみましょう。
- スクールに通う
- 転職エージェントを活用する
- 副業で経験を積む
順に解説します。
スクールに通う
未経験からWebデザイナーになるならデザインスクールに通うのがいいでしょう。
Webデザインの基礎スキルから即戦力になるまでの技術を身に付けられるのがWebデザインスクールの特徴です。
また、Webデザインスクールに通うなら、「就職・転職支援付き」のスクールを選ぶことをおすすめします。
「就職・転職支援付き」のスクールは、年齢問わずWebデザイナーを目指す人に無料で受講出来る制度や、万が一就職出来なかった時に受講料を返金してくれる特典があります。
ただし、スクールによって支援の条件が違うことには注意が必要です。
スクール側が就職先を指定していたり、返金制度があっても対象年齢が30歳未満など、制限されていることもあるので、入学前にチェックしておきましょう。
転職エージェントを活用する
Webデザイナーに転職したいなら、転職エージェントを利用するのもひとつの方法です。
転職エージェントとは、アドバイザーが転職を希望している人と求人募集をしている企業の間に入り、転職を成功に導くサービスのことです。
最新の求人状況や転職に関する情報に詳しいアドバイザーが、求職者の転職活動を責任をもってサポートしてくれます。
転職エージェントのサポート内容
- 企業:募集したい人材に関する情報(求めるスキル、人物像、給与条件など)を収集し保有する。
- 転職希望者:仕事の条件、希望を確認。収集している求人情報から希望にあった企業を紹介し、入社までのサポートをする。
転職エージェントは様々ありますが、おすすめなのは次の2社です。
- マイナビAGENT:業界最大手のエージェント。20代の転職に有利。全国にサービスを展開し、求人数や非公開求人数も多数。
- ワークポート:求人情報が毎日更新され、未経験者OKの求人も多数。スキルや知識が無料で学べるセミナーあり。
副業で経験を積む
スクールを利用するための資金がないという人には、今の仕事を継続しつつ、副業としてWebデザイナーを始める方法もあります。
ただし、副業を始める前に、Webデザイナーのスキルや知識を自分で学習して身に付けなければいけません。
その分、副業の開始に時間がかかることも理解しておきましょう。
Webデザイナーのスキルや知識を身に付けたら、クラウドソーシングサイトに登録することをおすすめします。
クラウドソーシングサイトとは、「仕事を依頼する企業(個人)側」と、「仕事がしたい側」をマッチングさせるサービスを提供するサイトのことで、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が有名です。
初めてクラウドソーシングサイトを利用する時に注意したいのは、いきなり高単価の案件に応募しないことです。
高単価の案件のほとんどは、一定のWebデザイナー歴と実績がある人に限定していることが多く、初心者が応募しても不採用になる可能性が高いのでおすすめできません。
初心者が応募しやすいのは企業の簡単なバナーの作成やYouTubeのサムネイル作成などがあります。
低単価の案件をこなしながらWebデザイナーとしてのスキルを磨き、徐々に高単価の案件に移行していきましょう。
Webデザイナーは需要のある職種
昨今、Webデザイナーの需要が増えており、必然的に人材も不足している現状です。
未経験からWebデザイナーへの転職は、確かにハードルが高いですが、絶対に無理なことではありません。また、向き不向きもあまり気にすることはありません。
重要なのは、転職前に最低限のWebデザイナーのスキルや知識を身に付けることです。
ただし、求められるWebデザイナーのスキルや知識は段々レベルが上がっており、デザインだけのスキルでは転職出来ない可能性もあります。
したがって、デザインだけでなく、コーディング作業や複数のデザインツールを使いこなせるなど、多彩なスキルや知識を身に付けられるようにしましょう。