Webデザインは、現代社会においてますます重要性を増している分野です。
Webデザイナーには見やすく、使いやすく、美しいWebサイトを作り出すことが求められます。
しかし初心者の場合、どのように学習すればよいかわからないことがあるでしょう。
そこで今回は、Webデザイナーを目指す方におすすめの基礎から学べる本12選と、それらの本を効果的に活用する方法を解説します。
初心者がこれらの本を読むことで、HTMLやCSSの基礎を学ぶことができます。
また中級者以上の人には、UI/UXデザインの基礎、WordPressのテーマ制作など、様々なWebデザインの要素を網羅的に学ぶことができます。
この記事を通じて、Webデザインの基礎から学ぶための良質な情報源を手に入れ、自身のスキルアップに役立ててください。
Webデザインを本で学ぶ際の注意点
Webデザインを本で学ぶ際には、適切な本の選択や正しい学習法の確立が重要です。
本によっては、初心者向けの丁寧な説明がされているのもあれば、より高度な技術や専門知識を前提としたものもあります。
また、本だけで完璧に学習することはできず、実際に手を動かして経験を積むことが必要です。
ここでは、Webデザインを本で学ぶ際に注意すべき点を解説します。
自身のレベルに合った本を選ぶ
Webデザインの本を選ぶ際には、自分のレベルに合った本を選ぶことが重要です。
初級、中級、上級のレベル別に学ぶ内容は変わります。
- 初級レベルの本は「HTMLやCSSの基本的な使い方やWebデザインの概念」
- 中級レベルの本は「初級より高度なテクニックやデザイン理論」
- 上級レベルの本は「実践的なプロジェクト」
自分に適切な本を選び、どのようなことを学ぶべきかを事前に確認しましょう。
注意として、初心者がいきなり中級や上級レベルの本を選んではいけません。
なぜなら、そもそもWebデザインの基本が分かっていないため、読んでも意味が理解できず離脱してしまう恐れがあるからです。
また、初心者以外の人は自分に不足しているスキルを適切に習得できる本を選びましょう。
そうすることで、最短でWebデザインのスキルを習得でき、転職もしやすくなります。
自分が欲しいスキルを学ぶために、どのような本を選ぶべきかを慎重に検討しましょう。
書評や口コミを確認する
Webデザインの本を選ぶ際には、書評や著者のバックグラウンド、口コミを確認しましょう。
これらを確認することで、以下の3つのメリットがあります。
- 実際に読んだ人の感想が分かるため、内容や難易度が把握しやすい
- 著者の意図や本の特徴が分かりやすい
- 自分に合った本を選びやすくなる
ネットの書評に対しては信頼できないという人も多いでしょうが、さまざまな意見を参考にしつつ、自分に合った本を選択しましょう。
Webデザインの基礎を学べる本5選
Webデザインの基礎を学ぶためには、正しい本を選ぶことが大切です。
Webデザインについて分かりやすく解説していたり、基礎からしっかり学べる本があれば、スキルアップがより効果的になるでしょう。
そこでここでは、Webデザインの基礎を学ぶのにおすすめの本を5冊紹介します。
ここで紹介する本を読めば、HTMLやCSS、JavaScriptといった基礎的な知識から、レスポンシブデザインやアクセシビリティに関する情報まで、幅広い知識が学べます。
初心者は、分かりやすい解説や実践的な演習問題などがある本を選ぶことが大切です。
本記事で紹介する5冊は、基礎を学ぶのに最適な本ばかりです。
いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門
「いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門」は、Webデザインの初心者向けに作られた入門書です。
Webデザインの基礎的な知識や、HTML、CSS、JavaScriptなどの技術、レスポンシブデザインやユーザビリティの考え方などを丁寧に解説しています。
本書は、初心者が手を動かしながら学ぶための実践的な演習問題が豊富に用意されており、Webデザインの基本を効率的に学べます。
また、Webデザインの実践経験を持つ著者が監修しているため、本書を読めば、現場で求められるスキルの習得が可能です。
見るだけでデザインセンスが身につく本
「見るだけでデザインセンスが身につく本」は、大坪拓摩氏によるデザイン入門書です。
本書では、デザインの基礎となる配色、レイアウト、タイポグラフィ、アイコン、画像の使い方など、デザインに必要な基本的な要素を豊富な図版と具体的な解説で紹介しています。
また、デザインの基本的な法則も解説しており、読者のデザインセンスの向上に役立つ内容になっています。
本書はデザイン初心者やデザインに興味がある人、デザインを仕事にしている人など、幅広い層の人に役立つデザイン入門書です。
さらに本書は見やすいレイアウトで構成されており、初心者でも理解しやすいように配慮されています。
やってはいけないデザイン
「やってはいけないデザイン」は、平本久美子氏によるデザイン入門書です。
本書ではデザインにおいて避けるべきポイントや、失敗例を多数紹介。
具体的には、文字の配置や色使い、レイアウトのバランスやアイコンの選び方など、デザインに関するさまざまなテクニックやコツを解説しています。
また、失敗例と共に、その失敗例の原因や改善方法を紹介しており、読者のデザイン力の向上に役立つ内容が詰まった一冊です。
本書はデザイン初心者やデザインに携わる人にとっては、自分がやりがちな失敗を見つけて改善するような、参考になる入門書となっています。
ノンデザイナーズ・デザインブック
「ノンデザイナーズ・デザインブック」は、ロビン・ウイリアムズ氏によるデザイン初心者に向けた入門書です。
本書では、デザインにおいて基本となる原則やポイントを分かりやすい言葉で解説しており、初心者にやさしい書籍になっています。
また、フォントの使い方やレイアウトの作り方、カラーの使い方など、実践的なテクニックも紹介されており、Webデザインを初めて学ぶ人にふさわしい一冊です。
さらに、実際にデザインを手がけた際によく使われる用語の解説や便利なツールの使い方も詳しく掲載しているほか、図版やイラストも豊富に掲載されており、分かりやすく楽しく学ぶことができる入門書になっています。
デザインの基礎を学びたい人や初心者から中級者まで、幅広く活用できる書籍です。
コンバージョンを上げるWebデザイン改善集
「コンバージョンを上げるWebデザイン改善集」は、Webデザインの改善を通じて、ユーザーのコンバージョン率を上げるための具体的なテクニックを紹介する書籍です。
本書では、Webサイトの目的とユーザーのニーズを明確にし、それに応じたデザイン改善の方法を紹介しています。
例えば、ユーザーにとって使いやすいナビゲーションの配置、カラーパレットやテキストのフォントサイズ、写真の選び方などの具体的なデザインの改善点が理解できるでしょう。
さらに、実際のWebサイトの事例を取り上げて、それぞれの改善点を解説しているため、読者は実践的な知識を習得できます。
Webデザイナーやマーケティング担当者など、Webサイトを運営するすべての人に役立つ書籍です。
デザインソフト・ツールを学べる本3選
デザインソフトやツールを使いこなすことは、Webデザインを行う上で欠かせないスキルのひとつです。
しかし、はじめて触れるデザインツールは複雑で難しく感じることもあるでしょう。
ここでは、初心者でも学びやすいデザインソフトやツールを学べる本を3冊紹介します。
それぞれillustrator、Photoshop、Figmaといった代表的なツールを使ったデザインの基礎から応用までを解説した書籍です。
この3冊を読めば、デザインソフトやツールの使い方や機能、技術を習得できます。
また、実践的な例や演習問題も多数収録されているため、自分自身でデザイン制作に取り組むことも可能です。
デザインを学びたい初心者や、今よりスキルを高めたい人におすすめの書籍を揃えたので、ぜひ手に取って読んでみて下さい。
世界一わかりやすいIllustrator&Photoshop&XD Webデザインの教科書
「世界一わかりやすいIllustrator&Photoshop&XD Webデザインの教科書」は、Webデザイン初心者に向けた入門書です。
本書ではAdobe illustrator、Photoshop、XDの基本的な使い方から、Webデザインに必要なスキルやテクニック、デザインの基礎知識までを網羅しています。
また、WebデザインにおけるUI/UXデザインの考え方や、実践的なデザイン手法も解説されており、デザインソフトの使い方を知りたい人には読んで欲しい一冊です。
この本を読めば、Adobeのアプリケーションに触れたことがない人でも、スムーズに理解できるでしょう。
デザイン初心者のためのPhotoshop Illustrator
「デザイン初心者のためのPhotoshop Illustrator」は、デザイン初心者向けのグラフィックデザインの基本を学べる本です。
Photoshopの基本的な使い方からデザインの基本原則・カラーの基礎知識・フォントの使い方・レイアウトの基礎など、グラフィックデザインに必要な知識がくわしく解説されています。
また、実践的なチュートリアルも収録されており、実際に手を動かしながら学べます。
Photoshopやillustratorの使い方は、本のタイトルにもある「先輩に聞かずに解決できる」方法で解説しているため、初心者から中級者でも分かりやすく、おすすめしたい一冊です。
これからはじめるFigma Web・UIデザイン入門
「これからはじめるFigma Web・UIデザイン入門」は、Figmaの基本的な使い方から、UI/UXデザインの基礎知識、スタイルガイドの作成方法、プロトタイピングの手法など、Web・UIデザインに必要な知識や技術を網羅した一冊です。
また、各章末には演習問題があり、理解度の確認ができるほか、実際にWebサイトやアプリのデザインを手がけながら学ぶことができるチュートリアルも収録されています。
本書を読むことで、Figmaというツールを使いこなす知識が身に付くため、初心者はもちろん、中級者にもおすすめしたい書籍です。
デザイナーに必要なコーディングを学べる本3選
Webデザイナーにとって、コーディングは必要なスキルの一つです。
コーディングができれば、自分のデザインをWebサイトに反映させることができますし、エンジニアとの連携もスムーズになります。
しかし、コーディングは難しそうだと感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、デザイナーに必要なコーディングを学べる本を3冊紹介します。
これらの本を読めば、HTMLやCSSなどの基本的な言語から、JavaScriptやフレームワークなどの応用的な技術まで、幅広くコーディングの知識が身につきます。
作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書
「作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書」は、Webデザイナーに必要なHTMLとCSSの基礎から応用までを、実際にサンプルサイトを作成しながら学べる入門書です。
この本には、以下のような特徴があります。
- 1つ1つの手順について、何のために行うのかを説明
- 実践的なソースコードをふんだんに解説
- HTML/CSS以外のウェブ制作に必要な必須知識についての解説
本書はHTML/CSSをはじめて学習する方や、自分のデザインのWebサイトに反映させたい方におすすめです。
この本を読めば、HTMLやCSSの基本的な文法やルールを学びながら、レスポンシブデザインやアニメーションなどの応用的なテクニックも身につけることができます。
HTML5&CSS3デザインブック
「HTML5&CSS3デザインブック (ステップバイステップ形式でマスターできる)」は、Webデザインの基本となるレイアウトの手法を、実際にサンプルサイトを作成しながら学べる本です。
この本には、以下の3つの特徴があります。
- レスポンシブWebデザインで、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど多様なデバイスに対応する方法を解説
- ブログ・ニュース系サイトとビジネス系サイトの2種類の実例サイトを、1からパーツを組み立てながら作成可能
- HTML/CSS以外のウェブ制作に必要な画像データや簡単なプログラムの取り扱い方についても解説
本書はHTML/CSSをはじめて学ぶ方や、レイアウトの基本をしっかり身につけたい方におすすめです。
この本を読めば、HTMLやCSSの基本的な文法やルールを学びながら、段組みやボックスレイアウトなどのレイアウト技術もマスターできます。
1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座
「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」は、Webサイト制作の基礎から応用までを、実際にサンプルサイトを作りながら学べる本です。
この本には、以下の4つの特徴があります。
- HTMLとCSSの基本的な文法やルールを、知識ゼロから体系的に学習可能
- レスポンシブWebデザインやFlexbox、CSSグリッドなどの最新の技術に対応
- フルスクリーン、2カラム、タイル型などの様々なレイアウトを作成可能
- コードの知識だけでなく、Webデザインの基本や制作の流れについても解説
本書はWebサイトを作り始める初心者や、HTMLとCSSを基本から学びたい人、美しいデザインのWebサイトを作りたい人、Webの最新技術を学びたい人におすすめです。
本で学んだ内容を活用するには
Webデザイナーの本を読んで学んだ内容を活用するにはどうしたらいいのでしょうか。
Webデザイナーになるためには、本で学んだことを実践に移すことが大切です。
しかし、本で学んだことをそのまま使えるとは限りません。
Webデザインは常に変化している分野なので、最新のトレンドや技術にも対応できることが大切です。
では、具体的にどうすれば本で学んだ内容を活用できるのでしょうか?ここでは、以下の3つのポイントを紹介します。
転職する
Webデザイナーに必要なのは知識よりも経験やスキルです。
知識は本やインターネットで得ることができますが、経験やスキルは実際にデザインを作ってみないと身につきません。
経験やスキルを積み上げるには転職が最短ルートであり、そのためにおすすめしたいのが転職エージェントです。
転職エージェントはあなたの希望や適性に合った求人を紹介してくれますし、履歴書やポートフォリオの添削、面接対策なども行ってくれます。
エージェントを利用することで、自分の強みや魅力をアピールしやすくなります。
あなたにピッタリな企業を選択するために、転職エージェントを有効活用しましょう。
副業を始める
いきなり企業に就職するのはちょっと抵抗があるという人は、副業からスタートするのもひとつの方法です。
Webデザイナーとして副業を始めるには、ポートフォリオの作成が必須になります。
ポートフォリオとは、自分の作品やスキルを見せるための作品集です。
ポートフォリオを作ることで、自分のデザインセンスや実績をアピールできますし、クライアントや企業からの信頼も得やすくなります。
ポートフォリオを作成する際には以下の点に注意しましょう。
- 目的や用途に応じて、最適な作品を選定し、分かりやすくまとめる
- 作品の概要説明や見どころ、成果などを書く
- 画像は高画質で見やすいものにする
- 誤字脱字に気をつける
- 自分の個性やオリジナリティが伝わるようにする
ポートフォリオができたら、WebサイトやSNSなどで発信しましょう。
また、面接や提案の際にはPDFや紙を持参すると好印象になります。
対面で行う面接の場合、紙に印刷したポートフォリオを見せることで、面接官にも自分の経歴が伝わりやすくなります。
副業としてWebデザインをする場合、はじめは単価を気にせず、経験を積むことを意識しましょう。
経験が少ないと、高単価の案件はなかなか受けられませんし、仕事の質も低くなりがちです。
経験を積むことで、スキルや実績が上がりますし、自信もつきます。
Webデザイナー副業は、自分の好きな時間に仕事ができるメリットがありますが、それだけに自己管理能力も必要になります。
また、納期やクオリティを守ることはもちろんですが、コミュニケーション能力やトラブル対応能力も重要です。
副業としてWebデザインを始める場合は、これらのスキルも身につけていきましょう。
本でWebデザイナーとしてのレベルを上げよう
今回は、Webデザイナーを目指す人におすすめの本を11冊紹介しました。
Webデザイナーとして活躍するには、デザインの基本やWebの仕組み、プログラミングなどの知識が必要です。
しかし、これらの知識は実務だけではなかなか身につきません。そこで、本を読むことが重要になります。
本を読むことで、Webデザインの基礎や原則が理解できたり、プログラム言語の基礎や応用の知識が身に付きます。
また、Webデザイナーとしてのスキルや知識を高めるだけでなく、自分の興味や適性を見つけるきっかけになるかもしれません。
Webデザイナーを目指す人は、今回おすすめした本を読んでWebデザイナーの一歩を踏み出してください。