スマートフォンの普及によりECサイトやWebサイトが増加し、今後ますます注目されるWebエンジニア。
需要が高く、将来性もあることからWeb系エンジニアになってみたいと思う人も多いのではないでしょうか?
しかしいざ学習するための本を探してみても、「Webエンジニアに関する本が多すぎて、どれを読んだらいいのかわからない」といった悩みがあるかと思います。
そこで今回はWebエンジニアを目指す方におすすめの本を10冊紹介します。
- 本で学習するメリット・デメリット
- Webエンジニアを目指す方におすすめの本5選
- Webエンジニアとしてスキルアップを目指す方におすすめの本5選
- 本の選び方のポイント
本記事ではこれからWebエンジニアを目指そうとしている方を対象にしたわかりやすい本を紹介します。
Webエンジニアに関するおすすめの本から選び方のポイントについても触れていますので、本記事を参考にぜひ自分に合った良書を見つけてみてください!
本で学習するメリット
Webエンジニアとして活躍するためには、通信講座やスクールを受講してスキルを身につけることもできますが、ここでは本を活用しながら学習する方法について紹介します。
本で学習すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
体系的に学べる
動画教材やネットから調べると情報が散在しているため、自ら収集していかなければいけません。
しかし、本で学習すると体系的に学べるので比較的わかりやすいでしょう。
特にWebエンジニアは必要なスキルが多いため、分野ごとに特化した本を使って学習することで効率良く勉強することができます。
また手元に本を所持しておくと、わからない時辞書代わりとしても使用可能です。
本によっては演習問題を含んだものもあるので、知識としても身につき応用することができるでしょう。
情報に信憑性がある
Webメディアの需要が高まったことにより、ブログや動画サイトを通じて無料で情報を収集することができるようになりました。
Webサイトは誰でも簡単に投稿できる反面、信憑性が低く誤った情報も散らばっている点がデメリットです。
一方、本は出版されるまでに編集者や出版社のチェックなど修正を何回も重ねているので、正しい情報のみが掲載されます。
そのため本を使って学習すると信憑性が高く、正しい知識やスキルを身につけられるでしょう。
本で学習するデメリット
本は正確な情報を1つにまとめられた状態で勉強することができるため、学習しやすいです。
しかし、本で勉強する場合には欠点も存在します。
いったい本で学習するとどのようなデメリットがあるのか、紹介していきます。
全くの未経験だと難しい
Webエンジニアになるためには専門スキルが多いため、全く未経験の人が本で勉強するにはかなり難しいと思われます。
たとえ難しい表現で書かれていなくても基礎知識がある前提で書かれていることもあるので、注意する必要があるでしょう。
また分からないことが生じた際にその場で質問することができないため、自力で解決するしなければいけません。
特に初心者のうちは挫折しやすいので、わかりやすく簡単なものから選ぶと良いでしょう。
情報が古い可能性がある
IT技術は常に進歩しているため本の内容によっては情報が古く、現在に追いついていないこともあります。
本を作成するためには約1ヶ月〜1年ほどかかるため、その間に情報が更新されては掲載することはできません。
特にWebエンジニアは最新の知識やスキルを使って設計していくので、古い情報で作成すると時代にそぐ合わなかったり、流行に取り残されたりしてしまいます。
そのため最新の情報をキャッチアップしたいという方は日本よりもIT技術が進んでる海外誌などを読むといいでしょう。
Webエンジニアを目指す方におすすめの本5選
ここからは、本を使ってWebエンジニアを目指す方に向けておすすめの本5つを紹介します。
- イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
- Webエンジニアの教科書
- webを支える技術
- Web系エンジニアになろう
- Web制作者のためのGitHubの教科書
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本は、Webの基礎知識をイラスト付きで丁寧に解説しています。
図解があるためイメージがつきやすく、初心者でも挫折することなく学習できるでしょう。
特に専門用語は文章のほかに図解でも同様の説明が付け加えられ、短時間で要点を掴めるための工夫がされています。
また、全体としてWebとネットワークの基本について解説しているため、ITの構造を把握するにはとても適しているでしょう。
イラスト付きで本としても読みやすいだけでなくWebの基礎知識が十分に詰まっているので、Webエンジニアとして駆け出そうと考えている人にはおすすめです。
Webエンジニアの教科書
Webエンジニアの教科書は、Webエンジニアとして働くために必要な知識を各分野ごとにわかりやすくまとめた本です。
1章自体が薄いので初心者の方でも飽きることなくスラスラ読めるでしょう。
Webエンジニアには様々な知識が求められますが、本書はWeb全体を俯瞰してどのような知識・技術が必要なのか把握することができます。
また、RubyやPHPといったプログラミング言語の解説からフロントエンドの実装など1冊に多くの情報が詰め込まれているので網羅的に学ぶことが可能です。
これからWebエンジニアになろうと目指している方や、すでにWebエンジニアとして2〜3年働いている若手の方などにおすすめです。
Webを支える技術
Webを支える技術は、Webサービスの実践的な設計について詳しく書かれている本です。
現在では当たり前とされているURI・HTML・JSONといった技術についての歴史的背景や技術的変遷が解説されているので裏側を知ることができ、Web業界への理解がより深まるでしょう。
また、URIの仕様、HTTPメソッドの使い分け、情報アーキテクチャからの導出などシステム開発の基礎となる部分についても丁寧に解説しています。
本書はシステム開発経験者に向けられているため、やや難しく感じる部分もありますが、Webの基礎知識が詰め込まれているのでこれからWebエンジニアを目指そうとしている方にはおすすめです。
Web系エンジニアになろう
Web系エンジニアになろうは、Web業界全体の構造やエンジニアの基本的知識を体系的に得られる本です。
著者は様々な分野で豊富な開発経験があるので、業界ごとの特徴や実情についてコンパクトにまとめています。
特にITやWeb関係は聞き慣れない言葉が多くありますが、図解を用いて丁寧に明記しているので、エンジニアの仕組みがイメージしやすいです。
またWeb系エンジニアに将来の不安がある人は、今後の需要やキャリア形成についての記載もあるため参考になるでしょう。
本書では未経験からエンジニアを目指す人の道筋も具体的に紹介しているので、Web系のエンジニアを目指している方やプログラミング初心者の方におすすめです。
Web制作者のためのGitHubの教科書
Web制作者のためのGittHubの教科書は、Web制作に興味がある人に向けての著書ですが、Web系エンジニアを目指そうとしている方にもおすすめです。
特に未経験の状態からエンジニアとしてチーム開発に携わるには難易度が高く、書籍で一度GittHubにおける体系的な知識を得ておくことで業務がスムーズに進行できるでしょう。
また「なぜGittHubを使うと良いのか」という点に着目しているため、一通り読むことで利便性を把握し、現場で活用しやすくなります。
内容としては少し応用的ですが画像や吹き出しが多く見やすいので、Web系エンジニア初学者の方やWeb制作に興味のある方が読むには役立つでしょう。
Webエンジニアとしてスキルアップを目指す方におすすめの本5選
ここからはすでに基礎レベルを学び終え、最低限のスキルがあるという方に向けて、さらなるスキルアップを目指すためのおすすめの本を5つ紹介します。
- 達人に学ぶDB設計
- 図解即戦力 ネットワーク構築&運用がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- エンジニアを説明上手にする本 相手に応じた技術情報や知識の伝え方
- 新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
- リーダブルコード
達人に学ぶDB設計
達人に学ぶDB設計は、DB(データベース)設計の基礎と実践ノウハウを学習できる本です。
文章はそれほど難しくないので、pythonの基礎知識が身についている人であれば内容は把握できるでしょう。
内部機能の性能改善から注意すべきグレーノウハウまで、DB設計の要点がまとめて記載されています。
DB技術者向けの本ですが、Webエンジニアとして活躍するためにはDB設計は必須なので読むと一層理解が深まるでしょう。
また現場でも実践的な力を発揮できるように、演習問題に加えて丁寧な解説がついています。
システム開発に関わる方や、Web系エンジニアとして知識やスキルをしっかり押さえておきたい方にはおすすめです。
図解即戦力 ネットワーク構築&運用がこれ1冊でしっかりわかる教科書
図解即戦力 ネットワーク構築&運用がこれ1冊でしっかりわかる教科書は、ネットワークの構築と運用について解説しています。
タイトル通り教科書の印象が強く、フルカラーなので全体的に読みやすいです。
また重要な箇所にはハイライトを表示しているので、文章の要点も掴みやすいでしょう。
本書は、DMZやファイアオールといった用語解説やMicrosoft365の活用などネットワークの関連業務について体系的に学ぶことができます。
シュミレーション形式で小規模ネットワークの構築事例を示しているので、企画・導入・運用管理の流れを把握しやすいです。
ネットワークを基本から学びたい方やIT・開発分野の技術理解を深めたい方にはおすすめです。
エンジニアを説明上手にする本 相手に応じた技術情報や知識の伝え方
エンジニアを説明上手にする本 相手に応じた技術情報や知識の伝え方は、複雑なIT情報を他者に伝えるためのわかりやすい説明技術が明記されています。
本書は、高いスキルを持ち合わせているがプレゼン力が不足している入社3年目のエンジニアを主人公として話が進められているので、ストーリー仕立てで楽しく読むことができるでしょう。
前半では「説明上手」と言われるための情報整理の仕方やプランニングのコツなど、準備段階の重要性について解説していますが、後半ではプレゼンする際のボイスコントロールやジェスチャーなどテクニック部分に関して細かく記載されています。
説明が苦手と感じているエンジニアや説明力を向上させたいという方は必見です。
新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道は、ソフトウェア開発の全体や、実践的なアプローチが紹介されています。
プログラマー向けの哲学書のような本なので初学者にはやや難しいと思われますが、プログラミングテクニックについても広く紹介されているので書籍全体として濃い内容であると言えるでしょう。
アジャイルソフトウェアを開発した元プログラマーの著者の経験談を踏まえて、重要な設計・開発・保守で役立つ原則について詳しく書かれ、より生産的なソフトウェア開発者になるための道筋を解説しています。
これからエンジニアとしてのスキルを高めようとしている方だけでなく、すでにエンジニアとして活躍している方が読み直すのにも良いでしょう。
リーダブルコード
リーダブルコードは、コードを構成するための方法やテキストの書き方などコーディングに関する知識についてまとめています。
本自体は分厚すぎず、時折ジョークやイラストがあるので飽きずに読み進めることが可能です。
理解しやすく読みやすいコードの定義について深く掘り下げ、実際に綺麗なコードを書くためのテクニックや考え方が紹介されています。
そのためさっと読んで終わらせるのではなく何度も読み返したり、辞書的に使用したりすることで知識が定着するでしょう。
本書は、プログラミングに関する基礎的要素がまとめられているので、プログラミング初心者の方からある程度スキルを身につけた方まで幅広く読むことができます。
本の選び方のポイント
しかし実際に本を選ぶとなると、どのような点を考慮して購入したらいいのか迷いますよね?
そこで、Webエンジニアとして活躍していくためにどのような本を買うべきなのか、選び方のポイントについてご紹介します。
学びたいことを明確にする
Webエンジニアは多岐に渡る知識が必要となるため、学びたいことを明確にする必要があります。
的外れなことを学ばないためにも以下の点に注意しましょう。
- Webエンジニアに必要な基礎的なスキルを学びたいのか
- 特定のプログラミング言語について学びたいのか
上記のポイントを考慮せずに選ぶと、いざ学ぼうとした時に「思っていたのと違った」と内容のズレが生じるでしょう。
そのため、学びたいことを明確にすることで自分に合った本が選択できます。
自分のレベルに合っているか確認する
同じ分野の本に関しても幅広く取り揃えられているので、自分のレベルに合っているのか確認することが大事です。
特に以下のポイントを参考にすると選びやすくなるでしょう。
- プログラミングをこれから学び始める段階
- 基礎知識を一通り学び終えた中級段階
- Webアプリケーションを一つ作り終えた高級段階
自分に合わないレベルの本を選択すると内容理解に追いつかず諦めてしまう可能性もあるので、学習する前に自分のスキルを一度確認してから選ぶことが大事です。
本で基礎知識を身に着けよう
今回は、Webエンジニア初学者におすすめな本10冊を紹介しました。
これからWeb系エンジニアとして学び始めたいという方は、まずはWebエンジニアとしての基礎知識やスキルを体系的に学べる書籍が良いでしょう。
IT関係は専門用語が多く内容も複雑なので大まかな構図理解から始めるようにします。
また、基礎知識を学び終えたという方は応用的な情報を取り扱った書籍がおすすめです。
コーディングやプログラミングといった技術面に関する知識を磨くことで、常に進化するIT業界についていくことができます。
そして、本を選ぶ際には学びたい分野を明確にしてから自分に合った段階の本を選択することでみずからのレベルアップに繋がるでしょう。