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フリーランスは甘くないということを伝える記事です。

フリーランスは甘くない?現実を知って成功へのヒントをつかもう

この記事の監修者
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新田 陸人
フリーランスWebエンジニア。前職は化学メーカーの工場勤務。 在職中の2018年にプログラミング学習を始め、2019年にフリーランスとして独立。 使用言語は、Ruby on Rails・Vue.js・React.js。 2021年からWebライターとしても活動を始め、2022年にCIRANUIに参画。 現在はWebエンジニア・ライター・ディレクターとして活動中。

フリーランスになって自分の好きなところに住みたいという方は多いのではないでしょうか?

ライフスタイルによって居住地を変えながら仕事を続けられるのは魅力的ですよね。

しかし、会社員からフリーランスになるのは勇気がいるでしょう。

本記事では、フリーランスの現状と成功のためのヒントを紹介していきます。

ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

フリーランスが甘くないと言われる理由

フリーランスが甘くないと言われる理由について紹介します。

フリーランスは勤務地や時間・業務内容まで自分で設定できるので自由度が高い働き方です。

しかし世間では、フリーランスは甘くないとよく言われています。

今回はその理由を5つ紹介します。

  • 常に仕事が受注できるとは限らない
  • 稼げないフリーランスもいる
  • 全て自己責任
  • 事務作業が大変
  • 社会的な信頼が低い

常に仕事が受注できるとは限らない

フリーランスはこなした仕事の分だけ収入を得ることができますが、常に仕事が受注できるとは限りません

会社員のように会社が仕事を割り振ってくれるわけではないため、長期継続案件を受注しない限り収入は不安定になりがちです。

長期継続案件を受注できたとしても、1つのプロジェクトが終了してから次のプロジェクトまで期間が空いてしまうこともあります。

また、フリーランスは特に社会情勢に影響されやすい働き方です。

株式会社クラウドワークスの調査によると、「新型コロナウイルス感染症による様々な影響により、仕事へは具体的にどのような影響が出ていますか?」という質問に対して、47.5%が「受ける案件が減った」と回答しています。

参照:株式会社クラウドワークス

このように、社会情勢により受注予定のキャンセルや進行中案件の遅延などが懸念されます。

稼げないフリーランスもいる

漠然と、フリーランスになると稼げそうというイメージを持っている方も少なくはないでしょう。

しかし実際には稼げないフリーランスもいます

フリーランス白書2023によると、全体の19.5%が年収200万円未満、27.9%は200万円〜400万円未満と回答しており、約半数のフリーランスが年収400万円未満ということになります。

参照:フリーランス白書

参考までに比較すると、国税庁の調査による2022年の民間企業正社員の平均年収は523万円です。

このことから、フリーランスの稼ぎが決して良いわけではないということがわかります。

また、フリーランスが稼ぎにくい要因の1つとして、フリーランス人口の増加により好条件な案件の競争率のアップや、単価低下も挙げられます。

フリーランスになりたいと思う方の中には、収入を増やしたいと思っている方も多いでしょう。

しかし、実際に想定していたよりも稼げない人が多いため、「現実は甘くない」という結果になっています。

全て自己責任

会社員であればトラブルがあっても会社が助けてくれますが、フリーランスは全て自己責任なので、自分で解決しなければなりません。

上司・先輩・同僚などバックアップやサポートをしてくれる人がいないため、1から10まで全て自分で行う必要があります。

例えば情報漏洩、著作権侵害などによりクライアントに損害を与えてしまったら、最悪の場合損害賠償請求をされる可能性もあります。

フリーランスは自由度が高い働き方ではありますが、一方で大きな責任が伴うことを理解しておきましょう。

事務作業が大変

フリーランスは様々な事務作業も全て自分で行う必要があるため、時間や労力がかなりかかってしまいます。

この事務作業を行うことにより、メイン業務に支障が出る場合もあるでしょう。

フリーランスが行わなければならない事務作業には、以下のようなものがあります。

  • 契約書の締結
  • 経理
  • 確定申告
  • インボイス制度への対応

インボイス制度とは、2023年10月に始まった新しい制度のことです。

フリーランスが適格請求書発行事業者になり、納税事業者になると消費税を納める義務が生じます。

この制度によって、領収書の保存・記帳作業・確定申告などの事務作業が増加しました。

社会的な信用が低い

フリーランスは会社員に比べて社会的な信用が低い傾向にあります。

内閣官房日本経済再生総合事務局のフリーランス実態調査結果によると、10.7%が「社会的信用を得るのが難しく、フリーランスに対する偏見や誤解がある」と回答しました。

参照:内閣官房日本経済再生総合事務局のフリーランス実態調査

具体的には、クレジットカード・賃貸物件・住宅ローンなどの審査に通りにくくなります

理由としては、会社員に比べて安定した収入を得にくい点と、会社のネームバリューなどの社会的信用を得やすいポイントが少ない点が挙げられます。

ただし、絶対に通らないというわけではないので安心してください。

このように、仕事には直接関係ない部分でも、フリーランスは甘くないと感じるケースがあります。

フリーランスの廃業率

フリーランスの廃業率をご紹介します。

フリーランスが甘くないということを示すデータとして、フリーランスの廃業率を紹介します。

中小企業庁の「中小企業白書」によると、個人事業主の廃業率は以下の通りです。

  • 企業から1年後:37.7%
  • 企業から2年後:24.1%
  • 企業から3年後:20.5%
  • 企業から10年後:13.2%

参照:パラレルワーカーズ

このデータからわかるように、起業から3年以内に82.3%が廃業しています。

起業してから、こんなはずじゃなかったとならないように、下調べや準備を入念に行いましょう。

フリーランスの辛い点

フリーランスの辛い点

フリーランスの中には、収入や仕事とプライベートの切り替えの難しさなどにより、辛いと感じる人も多いのが現状です。

フリーランスの辛い点をしっかり理解し、メリットと比較して検討することが大切です。

ここでは、フリーランスの辛い点を3つ紹介します。

  • 仕事とプライベートの切り替えがしにくい
  • 自己管理が難しい
  • 孤独を感じる

仕事とプライベートの切り替えがしにくい

まず1つ目は、仕事とプライベートの切り替えがしにくい点です。

会社員と違い、フリーランスは仕事をする時間とプライベートな時間の境目が曖昧になりがちです。

会社員は会社にいる時間が勤務時間で、それ以外はプライベートと切り替えやすいでしょう。

しかし、フリーランスは自分で仕事の時間を決めるため、休みでもクライアントから連絡が来て対応しなくてはならないケースもあります。

特に自宅で仕事をする場合には、休みの日でも仕事のことが気になって気分転換できない可能性もあるので気を付けましょう。

自己管理が難しい

フリーランスは徹底した自己管理が求められます。

スケジュール管理を怠って納期に遅れると、クライアントからの信用を失ってしまいます。

無理なスケジュールを組んでしまうと、時間がなく納品物のクオリティが落ちてしまうこともあるでしょう。

また、フリーランスは仕事の時間を自由に決められるため、生活習慣が乱れてしまいがちです。

体調管理がしっかりできていないと、仕事ができなくなり、収入がなくなったりクライアントに迷惑をかけてしまう可能性もあります。

フリーランスとして働く場合には、自己管理を徹底しましょう。

孤独を感じる

フリーランスは1人で自由に働くことができますが、その反面孤独が辛いこともあります。

1人で仕事を仕上げなければならないので、仕事でつまづいてしまっても相談する相手がいません。

また、周囲に人がいない状態で仕事をするため、話し相手がおらず孤独を感じやすい働き方です。

フリーランスには、このような精神的負担もあることを理解しておきましょう。

フリーランスのメリット

フリーランスになるメリットをご紹介します。

ここまでフリーランスの現状や辛いことを紹介してきました。

しかし、フリーランスという働き方に満足している人がいることも事実です。

ここからはフリーランスのメリットを4つ紹介します。

  • 収入アップが期待できる
  • 自由度の高い働き方ができる
  • 自分で仕事を選べる
  • 人間関係によるストレスが少ない

収入アップが期待できる

フリーランスのメリットとして、収入アップが期待できるという点が挙げられます。

フリーランスの収入に関しては、厳しいという意見がある一方で「会社員よりも収入が増えた」という人も少なくはありません。

会社員の場合、仕事の成果全てが給与に直結するわけではありません。

しかし、フリーランスは案件の受注を増やしたり、高額案件を獲得したりすることで収入アップに直結します。

このように自分次第で収入アップが見込めるため、会社員よりも稼ぎやすいといえます。

自由度の高い働き方ができる

2つ目のフリーランスのメリットは、自由度の高い働き方ができるところです。

自分で働く場所・時間・休みを全て自由に決めることができます。

そのため、子育てや介護などとの両立も可能です。

地方や海外からでも仕事ができるので、ライフプランに合わせて転職をする必要がなくなります。

自分で仕事を選べる

フリーランスとして働くメリットは、自分で仕事を選べることです。

会社員であれば、上司に任された仕事は嫌でも引き受けるしかないですが、フリーランスは自分で仕事を選ぶことができます。

そのため、自分の興味のある仕事を獲得し、得意分野を活かすことが可能です。

また、あえて難易度の高い案件に挑戦することで、自分自身の成長にも繋がります

人間関係によるストレスが少ない

最後に紹介するフリーランスのメリットは、人間関係によるストレスが少ないことです。

フリーランスは基本的に1人で仕事をするため、上司・先輩・同僚との人間関係に悩まずに働くことができます。

会社員であれば、どんなに相性が悪い人とでも毎日顔を合わせる必要があり、それが苦痛だと感じる方も多いでしょう。

フリーランスにもクライアントや他のプロジェクト参加者との人間関係はありますが、会社員と違って必要最低限で済むことがメリットだと言えます。

フリーランスとして成功するためのポイント

フリーランスとして成功するためのポイントについてご紹介します。

次に、フリーランスとして成功するためのポイントを3つ紹介します。

  • 案件獲得のソースを複数持つ
  • スキルアップを続ける
  • 新たなジャンルの仕事にも挑戦する

ポイントを抑えて仕事をすれば、フリーランスとして成功することも夢ではありません。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

案件獲得のソースを複数持つ

仕事が途切れないようにするためには、案件の獲得源を複数持っておくことが重要です。

そのためには、仕事に繋がりそうな人脈を広げましょう

イベントやセミナーには積極的に参加することがおすすめです。

また、エージェントの利用も検討してみましょう。

フリーランスエージェントを利用すると、案件の切れ目に次の案件を紹介してくれるので、仕事が途切れにくくなります。

仕事を獲得するためには、クラウドソーシングサイトも是非登録しておきましょう。

このようにエージェントやクラウドソーシングサービスを上手に活用できると、継続して案件を獲得できるでしょう。

また、近年はSNSを使って営業活動をするフリーランスも多いため、仕事用のSNSアカウントの開設もおすすめです。

スキルアップを続ける

フリーランスとして成功するためには、常にスキルアップを続けることが不可欠です。

例えば、IT系エンジニアであれば、今持っているスキルが今後ずっと通用するわけではありません。

市場の変化や新しい技術に対応できるように、常に自己研鑽を続けましょう。

スキルアップするためには、独学・セミナー・資格取得などの方法があります。

自分の職種に関わる情報収集は積極的に行うようにしてください。

新たなジャンルの仕事にも挑戦する

新しいジャンルの仕事に挑戦することも、フリーランスとして成功するためのポイントの1つです。

新しい仕事にチャレンジして仕事の幅を広げることができれば、1つのジャンルで稼ぐことができなくなっても他のジャンルでカバーすることができます。

案件を選ぶ際に、稼ぐ案件と学ぶ案件の2つを意識して受注してみることがおすすめです。

学ぶ案件では、できることを増やして将来的に仕事の選択肢を増やすことを意識して仕事を選びましょう。

フリーランスの現実は甘くないがメリットもある

フリーランスは甘くないということを伝える記事のまとめです。

本記事で紹介したように、フリーランスの現実は甘くありません

仕事を獲得するための営業や事務作業など、メイン業務以外のことも全て自分で行う必要があります。

しかし、フリーランスという働き方には魅力的なメリットもたくさんあります

案件獲得の仕方を工夫したり、スキルアップしたりするなどの厳しい現実を乗り越えるための方法もあるので、フリーランスとして成功したい方は是非参考にしてみてください。

フリーランスは甘くないということを伝える記事です。
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