フリーランスエンジニアの現実に関する記事です。

フリーランスエンジニアの実態!厳しい現実にならないためには準備が大切

この記事の監修者
5838
新田 陸人
フリーランスWebエンジニア。前職は化学メーカーの工場勤務。 在職中の2018年にプログラミング学習を始め、2019年にフリーランスとして独立。 使用言語は、Ruby on Rails・Vue.js・React.js。 2021年からWebライターとしても活動を始め、2022年にCIRANUIに参画。 現在はWebエンジニア・ライター・ディレクターとして活動中。

年功序列が崩壊しつつある現在、サラリーマンを辞めてフリーランスエンジニアを目指す人も多いのではないでしょうか。

軌道に乗れば青天井に稼げるフリーランスエンジニアは、魅力的な働き方といえます。

しかしその一方で、サラリーマンのように毎月の収入が保証されないため、フリーランスへの転向を躊躇している人もいるかもしれません。

そこで本記事では、フリーランスの現実やフリーランスエンジニアのメリットとデメリットを解説します。

フリーランスエンジニアの現実

フリーランスエンジニアの現実をご紹介します。

フリーランスとして活動していくためには、フリーランスの実情を知っておく必要があります。

年収や年齢層、満足度など、フリーランスエンジニアの現実はどのようなものなのでしょうか。

ここでは、以下の4つの観点からみていきます。

  • 平均年収は700万円
  • 活躍している年齢層は30〜50代
  • フリーランスになって満足している割合
  • フリーランスエンジニアの将来

平均年収は700万円

フリーランス白書2023の調査によると、フリーランスエンジニアの77%が年収400万円以上と答えています。

加えて、freelance hub などの求人サイトを見ると、フリーランスエンジニアの月収は60万円〜100万円が多いため、年収は平均すると700万円程度です。

この結果から、フリーランスになって年収がアップした人が多い印象があるかもしれません。

しかし、これはあくまでも平均値であり、年収400万円以下もいれば逆に年収1000万円超えのフリーランスエンジニアもいるため、参考程度で見ておきましょう。

いずれにしてもフリーランスエンジニアとして高年収を目指すなら、スキルを磨く必要があるようです。

活躍している年齢層は30~50代

内閣官房の令和4年フリーランス実態調査によると、フリーランスの年齢層は30代〜50代で半数以上を占めており、エンジニアの割合もこれに比例していると思われます。

この結果から、ある程度の経験やスキルが身についた30代以降にフリーランスに転向する人が多いようです。

サラリーマン時代の経験やスキルを活かせることで、フリーランスになっても即戦力としてクライアントから案件を受注しやすくなります。

また、60代のフリーランスも3割を占めているため、十分なスキルがあれば活躍できるチャンスはあるでしょう。

フリーランスになって満足してる割合

内閣官房の令和2年5月のフリーランス実態調査によると、フリーランスとしての働き方「人間関係・就業環境・プライベートとの両立・達成感」に満足しているのは約7割に上ります。

一方で、収入面で満足しているのはわずか4割にとどまっており、実際に稼いでいる人は少ないのが現状です。

このようなことから、フリーランスの満足度と収入面のバランスを両立するのが今後の課題といえるでしょう。

フリーランスエンジニアの将来性

フリーランスエンジニアは将来性のある職種といえます。

経済産業省が2019年に実施した調査によると、IT業界の人材不足は2030年には約79万人になるとの予想が出ています(参考:経済産業省「IT人材需要に関する調査」)。

昨今、AIやDXの導入で日進月歩のIT業界では、深刻な人材不足です。

そのため、これらのスキルを身につけた優秀なエンジニアの人材需要は今後ますます高まっていくでしょう。

フリーランスと会社員の違い

フリーランスと会社員の違いについてご紹介します。

フリーランスと会社員には様々な面で違いがあります。

会社員からフリーランスになる場合は、以下の点を考慮した上で判断しましょう。

▼フリーランスと会社員の主な違い

会社員 フリーランス
自由度 会社規定の就業時間で働き、休日は会社の定休日に従う 働く時間も休日も自由
収入面 毎月安定した収入がある 不安定・逆にいえば収入は青天井で稼げる
責任 仕事でミスしても上司が責任をとることが多い 仕事上のミスは全て自分の責任
保証 社会保障が充実・怪我や病気をしたら手厚い保証がある 怪我や病気をしても保証が手薄で、休業補償もない

このように、フリーランスになると、会社員と比べて不利な面が目立ちます。

しかし、自由に働けることと青天井に稼げることに魅力を感じた人には、フリーランスに向いているといえるでしょう。

フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアになるメリットについてご紹介します。

フリーランスエンジニアになると会社員より不利な面もありますが、逆に会社員にはないメリットがあります。

フリーランスエンジニアのメリットは以下の5つです。

  • 人間関係の悩みが減る
  • 休みを自分で決められる
  • 仕事を選べる
  • 働くほど収入が上がる
  • 定年退職がない

人間関係の悩みが減る

フリーランスエンジニアになると、人間関係の悩みが減ることがメリットといえるでしょう。

正社員として勤めていると、上司や部下との人間関係に疲れる人も少なくありません。

また、それがストレスになり鬱を発症する場合もあります。

エンジニアの仕事は過重労働になることが多いため、長時間このような環境にいると、心身ともに危険です。

しかし、フリーランスエンジニアなら仕事と働く相手が自由に選べるため、ストレスフリーで活動できます。

ただし、仕事をする上で、クライアントとのやり取りは必要不可欠です。

メールやチャットツールでの返信を迅速にするなど、最低限の社会人としてのマナーは守るようにしましょう。

休みを自分で決められる

フリーランスは自由に休日を決められるのもメリットです。

正社員は基本的に会社の就業規則に従って休まなくてはいけません。

また、急用で仕事を休むことになると、上司や得意先に連絡するなどの手間があります。

一方フリーランスは、比較的自分の都合で休みやすいといえるでしょう。

もちろん、自身のスケジュール管理はしっかりしておく必要があります。

急な私用でも休みやすいように、無理に仕事を引き受けないことも重要です。

仕事を選べる

仕事を自由に選択できることはフリーランスのメリットです。

エンジニアの仕事は「システム開発」「インフラ整備」など、多岐に渡ります。

そのため、仕事の範囲も広く、中には自分に不向きな仕事もあるでしょう。

正社員は自分に向いてない仕事でも、場合によってはこなしていかなくてはいけません。

しかしフリーランスエンジニアなら、自分でやりたい分野の仕事を自由に選択できます。

あえて苦手な仕事をしなくていいため、ストレスもありません。

働くほど収入が上がる

フリーランスエンジニアの報酬は出来高制のため、働くほど稼げるのがメリットです。

それに加え、納品物の質が良ければさらに報酬がアップする可能性もあります。

フリーランスになりたての頃はなかなか良い仕事に恵まれず、思ったような報酬が得られないかもしれません。

しかし、エンジニアのスキルや経験を積むことで、徐々に成果が現れるのもフリーランスの魅力です。

定年退職がない

フリーランスは会社員のように定年退職がないため、やる気があれば何歳でも働くことができます

一般的な会社員は60歳〜65歳で定年退職しますが、老後のお金の心配やライフスタイルをどうするか悩む人も多いでしょう。

その点、フリーランスなら年齢に関係なく働けるため、お金の面だけでなく生きがいも感じることができます。

フリーランスエンジニアのデメリット

フリーランスエンジニアになるデメリットをご紹介します。

フリーランスエンジニアの平均年収は700万円と高く、一見すると好条件で働ける印象があるかもしれません。

しかし、当然ながらフリーランスエンジニアにもデメリットがあります。

以下の5つのデメリットを考慮した上で、フリーランスになるかを判断することが重要です。

  • 仕事をもらえる保証がなく収入が不安定
  • 仕事を探す営業力がいる
  • スキルや実績が案件獲得には必須
  • 事務作業などの仕事内容が増える
  • トラブルの責任が重い

仕事をもらえる保証がなく収入が不安定

フリーランスエンジニアになっても、必ずしも仕事がもらえる保証はありません

正社員のエンジニアなら仕事が途切れることがなく、収入も安定してもらえますが、フリーのエンジニアはそうもいかないのがデメリットです。

当然ながら、仕事がなければ収入もゼロになってしまいます。

現在はどの企業もエンジニアの人手が不足しているため、フリーランスは積極的に営業をして仕事を獲得することが重要です。

仕事を探す営業力がいる

フリーランスは自分が行動しなければ仕事を獲得できません。

そのため、積極的に仕事を探す営業力が求められます。

会社員の時は自分で何もしなくても仕事ができますが、フリーランスはそうはいきません。

フリーランスになったものの、営業力がないために思ったような収入が得られず、再び会社員に戻る人もいます。

このようなことにならないように、会社員の時に人脈を作っておくなどの対策をとっておくことも重要です。

また、営業が苦手な方は、フリーランスエージェントに登録することも検討しましょう。

スキルや実績が案件獲得には必須

エンジニアはシステムの開発・設計・運用など、様々な分野で活躍するため、特別なスキルと実績が求められます。

フリーランスエンジニアとして活躍するためには、これらのスキルや実績がどれだけあるかで案件獲得に大きな影響があることを理解しておきましょう。

そのためには、会社員の時に独立に必要なスキルを磨くことと、実績を作っておくことがポイントになります。

事務作業などの仕事内容が増える

フリーランスは仕事獲得の営業以外に、確定申告や日々の経理などの事務作業も自分でしなくてはいけません。

フリーランスが自分で事務作業をするには、時間・労力・経理に関する知識が必要です。

そのための事前準備として、会計ソフトを導入しましょう。

会計ソフトは企業でも導入しており、フリーランスにとっても欠かせないものです。

会計ソフトがあれば、経理の知識がなくても自動で事業仕訳をしてくれるので、大幅に時間と労力をカットできます。

ただし、ある程度稼いでくると自分で経理をするのは難しくなるため、税理士に任せることも検討しましょう。

トラブルの責任が重い

フリーランスは仕事上のトラブルがあった場合でも自分で責任を取らなくてはいけません。

会社員の場合、ひとつのプロジェクトを複数人で担当することが多いため、トラブルがあっても個人が責任を問われることは少ないでしょう。

一方フリーランスは、会社という後ろ盾がないため、担当した仕事は全て自分が責任を持つことになります。

そのため、1人でトラブル処理できない人やプレッシャーに弱い人は、フリーランスに不向きかもしれません。

フリーランスの厳しい現実に直面しないために

フリーランスの厳しい現実に直面しないために意識すべきことを解説します。

フリーランスは自由に働ける面がある一方、何事も自分の責任で行動する必要があります。

これをデメリットと考えるかは人によるかと思いますが、このような現実を受け止め、フリーランスになって失敗しないためにも、以下の4つの点を重視しましょう。

  • いきなり仕事を辞めない
  • スキル・実績を積んで独立する
  • フリーランスエージェントを活用する
  • 貯金をしておく

いきなり仕事を辞めない

フリーランスと聞くと独立したイメージがあるかもしれませんが、会社員として働きつつ、副業をすることもフリーランスになるのです。

そのため、いきなり独立するのは不安だと思う人は、まずは副業から始めることをおすすめします。

なぜなら、副業が上手くいけば、独立にも自信が持てるからです。

事前に何の計画も立てずにフリーランスになることは、リスクが大きいため絶対にやめましょう。

スキル・実績を積んで独立する

会社員の時に一定のスキルや経験を積んでおくと、フリーランスとして独立しやすいといえます。

スキルや経験がないまま独立すると、自分のアピールポイントがないため、営業しても仕事の獲得が難しいでしょう。

会社員の時に資格をとったり、実績を残したりすることで、自身のポートフォリオも充実します。

また、実績は以下のように具体的な数字で示すのがおすすめです。

  • 「会社で100件の案件を受注した」
  • 「自身が開発したプロジェクトが成功し、会社の業績が50%アップした」

上記のように実績を数字で表すことで、クライアントへのアピール力が増し、仕事獲得もしやすいといえるでしょう。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスとして独立する時は、「エージェント」の登録をおすすめします。

エージェントとは、仕事の営業から契約までを代行してくれるサービスです。

エージェントスタッフがあなたの実績・スキル・希望条件などを聞き取った上で、最適な案件を提案してくれます。

エージェントはクライアントと直に交渉してくれるため、エンジニアなら高単価の案件が見込めるのが大きなメリットです。

また「週に3日だけ」「勤務時間が自由」など、柔軟に対応できるのも魅力のひとつです。

営業活動が苦手という人は、エージェントを活用しましょう。

貯金をしておく

フリーランスになりたての頃は、すぐに稼げないということは理解しておきましょう。

もちろん、会社員時代のコネですぐに仕事ができる場合もありますが、基本的には自分で営業活動をするため、最初はなかなか稼げません。

そのため、しばらく収入がなくてもいいように「生活防衛資金」を確保しておきましょう。

生活防衛資金とは、万が一のトラブルに備えて蓄えておくお金のことです。

一般的には最低でも半年分は必要だといわれていますが、自分の毎月の支出額を計算し、どれぐらい無収入でも大丈夫なのかを考慮した上で算出しましょう。

また、無収入の時に病気や怪我をすることも考えられるため、生活防衛資金は余裕をもって確保しておきましょう。

フリーランスになる前には計画的な準備が重要

フリーランスエンジニアの現実に関する記事のまとめです。

フリーランスは誰にも縛られず自由に働けるため、魅力的だといえます。

特にエンジニアの人手不足は深刻なため、これからますますフリーランスエンジニアの人材は貴重な存在になってくるでしょう。

しかし、無計画でフリーランスになると、仕事が獲得できずに生活が困窮する可能性があります。

フリーランスのメリットだけで判断せず、デメリットも考慮した上でスキルや経験を積み、生活防衛資金を確保することが重要です。

フリーランスエンジニアの現実に関する記事です。
最新情報をチェックしよう!