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Cookieとキャッシュの違いについて解説した記事です。

【初心者向け】Cookieとキャッシュの違いがわかる!役割や削除方法まで徹底解説

この記事の監修者
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新田 陸人
フリーランスWebエンジニア。前職は化学メーカーの工場勤務。 在職中の2018年にプログラミング学習を始め、2019年にフリーランスとして独立。 使用言語は、Ruby on Rails・Vue.js・React.js。 2021年からWebライターとしても活動を始め、2022年にCIRANUIに参画。 現在はWebエンジニア・ライター・ディレクターとして活動中。

Webサイトを閲覧していると「続行するにはCookieを有効にしてください」といった警告文が表示されることがあります。

Cookieってなんだろう?有効にしていいの?と疑問に思う方もいるでしょう。

さらにブラウザには、Cookieと混同しやすい「キャッシュ」と呼ばれる機能も存在します。

この記事では、しばしば混同されるCookieとキャッシュの違いについて詳しく解説します。

それぞれの役割に加え、メリットやデメリットも紹介するのでWeb初心者の方は必見です!

Cookieとは

Cookieについての基礎を解説します。

Cookieとは、Webサイトでユーザーが入力した情報や実行したアクションを保存する仕組みのことです。

このCookieを有効にすることで、会員制サイトにログインする際に必要なユニーク情報(IDやパスワードなど)や、Webサイト上でユーザーが行ったアクション・閲覧履歴を保存できます。

これにより、ユーザーは同じWebページを再び開いた際にIDやパスワードなどの情報を再入力する手間を省くことが可能になります。

キャッシュとは

キャッシュについての基礎を解説します。

キャッシュとは、ユーザーが閲覧したWebページのデータを一時的にブラウザ(ChromeやYahoo!など)に保存する機能を指します。

一度閲覧したWebページのデータが保存されることで、同じページを閲覧する際にブラウザは再びそのページのデータを読み込む必要がありません。

具体的な役割については後の章で説明しますが、再読み込みの時間が短縮されるため、ページの表示速度を高速化できるというメリットがあります。

Cookieとキャッシュの違い

Cookieとキャッシュの違いについて解説します。

ここまでの説明で「Cookieとキャッシュは似ているな」と思われた方もいるかもしれません。

しかし、Cookieとキャッシュはそれぞれ特性が異なります。

これらの違いを端的に言うと、Cookieは「ユーザーが入力した情報、実行したアクション」を保存するのに対し、キャッシュは「ユーザーが訪れたページのデータ」を保存します。

これから説明する種類やメリット・デメリットを通して、それぞれの役割を正しく理解しましょう。

Cookieの種類

Cookieの種類について解説します。

ここからはCookieについて詳しく説明していきますが、まず初めにCookieの種類に触れておきましょう。

Cookieには「1st Party Cookie」「3rd Party Cookie」の2つの種類が存在します。

これらの違いは、Cookieの発行元が異なる点にあります。

1st Party Cookie

「1st Party Cookie」とは、訪問したサイトの運営元が発行するCookieのことです。

このCookieによって、Webサイトを運営する企業とユーザーは以下のことが可能になります。

  • ユーザー:Webサイト内で入力したユニーク情報(ID、パスワードなど)を保存
  • 企業:ユーザーアクションの確認と管理

つまり、ユーザーにとってはWebサイト内での操作や情報入力が便利になり、同時に企業はユーザーのアクションを追跡し、Webサイトの管理や改善に役立てることができます。

3rd Party Cookie

「3rd Party Cookie」とは、訪問したサイト以外の外部の第三者が発行するCookieのことです。

このCookieによって、Webサイトを運営する企業とユーザーは以下のことが可能になります。

  • ユーザー:他のサイトを訪れた際にも、自分の趣味や嗜好に合った商品を表示できる
  • 企業:ユーザーの閲覧傾向に合わせた情報を配信できる

ただし、「プライバシーの問題」でも後述しますが、3rd Party Cookieではプライバシー侵害の問題が注視されています。

そのような背景から、最近ではブラウザにおいて3rd Party Cookieを無効にする機能が実装されるなど、プライバシー保護の動きも出てきました。

Cookieのメリット

Cookieのメリットについて解説します。

前の章でも少し触れましたが、CookieにはユーザーとWebサイトを運営する企業の双方にメリットがあります。

ユーザーのメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 入力情報の効率化:入力した情報が保存されるため、IDやパスワードなどのユニーク情報を何度も入力する必要がありません。
  • ブラウジングの効率化:インターネット上で情報を効率的に取得でき、過去の行動に基づきパーソナライズされたコンテンツの閲覧が可能です。

一方、企業側のメリットとしては以下が挙げられます。

  • ユーザーアクションの管理:ユーザーの行動記録や履歴を辿ることで、ユーザーの詳しい分析が可能になり、Webサイトの改善や最適化が行いやすくなります。
  • ユーザーに合わせた情報・広告の配信:ユーザーの行動や閲覧傾向を分析し、個別のニーズに合わせた情報や広告を配信することが可能です。

Cookieのデメリット

Cookieのデメリットについて解説します。

Cookieの利用には上記のようなメリットがある一方で、デメリットも存在します。

デメリットもしっかり理解し、Cookieを上手に活用しましょう。

ユーザーのデメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • プライバシーの侵害:Cookieは便利な一方で、Webサイト上での行動が企業に知られる可能性があります。人によっては、「プライバシーを侵害された」と感じる方もいるかもしれません。
  • ユニーク情報の漏洩:IDやパスワードが保存されるため、少なからず漏洩リスクが生じる可能性が想定されます。Cookieを有効化するWebサイトは信用できるものに限定しましょう。
  • ブラウザの動作遅延:ブラウジングの効率化が可能な反面、Cookieにデータが蓄積されすぎるとブラウザの動作が遅くなる恐れがあります。遅延が認められる場合には一度Cookieを削除することをお勧めします。

企業側のデメリットとしては、上記のデメリットがユーザーに不快な印象を与えてしまうことです。

Cookieを使用する目的

Cookieを使用する目的について解説します。

ここまでCookieの種類やユーザー・企業がそれぞれ得られるメリット、デメリットを紹介してきました。

Cookieについて理解は深まりましたか?

ここからは、Cookieを使用する3つの目的について企業側の目線で詳しく解説していきます。

ユーザーの情報入力の負担軽減

前の章でユーザーのメリットとして紹介しましたが、改めて、企業の目的と照らし合わせて考えてみましょう。

企業がCookieを使用する目的の1つは、ユーザーにとって利便性の高いWebサイトを提供することです。

Cookieを使用することで、ID・パスワードなどのユニーク情報や個人情報を何度も入力する手間を軽減し、ユーザーにとってより使いやすいWebサイトを実現できます。

つまり、ユーザーの利点が企業の利点に繋がっているわけです。

興味に合わせた広告表示

2つ目の目的は、ユーザーの興味に合わせた広告を表示し、広告の成果を上げることです。

3rd Party Cookieを通じて、企業はユーザーの趣味や嗜好に合わせた広告を打つことが可能になります。

要するに、Cookieを使用することでユーザーのパーソナルデータを取得でき、さらには営業戦略に活用することができるのです。

これにより、Webサイトを運営する企業は広告の効果向上と、広告収入の増加を目指せます。

行動データの収集

3つ目の目的は、ユーザーの行動データを収集・分析し、マーケティングに活用することです。

ユーザーの属性や閲覧傾向、ユーザーが興味を示す情報や分野に関するデータは非常に重要なものです。

Cookieを使用することで、これらのデータを効果的に収集し、自社の商品やサービスの向上に活かすことができます。

何もしなければ得られない情報ですが、Cookieを通じてこれほどのことができるのなら、企業としては積極的に取り入れていきたいものですね。

Cookieの危険性

Cookieの危険性について解説します。

Cookieは非常に便利で、特に企業はマーケティングとして活用できるという大きなメリットがあります。

その反面、リスクがあることも忘れてはいけません。

ここからはCookieの危険性とともに、Webサイトを運営する企業はもちろんのこと、ユーザーも正しく理解しておくべき重要なポイントをお伝えします。

プライバシーの問題

Cookieには2つの種類があることをお伝えしましたが、特に「3rd Party Cookie」ではプライバシー侵害の問題が注視されています。

「3rd Party Cookie」では、複数のWebサイトでデータが横断的に共有され、ユーザーの行動が無制限に追跡される可能性があります。

この機能により、一部のWebサイトでユーザーの情報が悪用されるリスクが潜んでいるのです。

行動を追跡されたくない場合は、Cookieを「無効化」するようにしましょう。

セキュリティの問題

万が一、Cookieによって保存されたユニーク情報が漏洩した場合、ネットバンキングやネットショッピングで不正利用されるリスクが潜んでいます。

さらに、Cookieの偽造やなりすましによってアカウントの乗っ取りが発生する可能性もあります。

このようなリスクを排除するためには、SSL(通信を暗号化する仕組み)に対応したWebサイトだけを閲覧するように設定する等の対策をしましょう。

安全な通信を確保することで、個人情報の漏洩や不正アクセスを防ぐことができます。

キャッシュの種類

キャッシュの種類について解説します。

ここからは、Cookieとしばしば混同されることがある機能「キャッシュ」について解説していきます。

キャッシュは、ユーザーが閲覧したWebページを保存する機能で、「ブラウザキャッシュ」と「サーバーキャッシュ」の2種類が存在します。

それぞれの名称にヒントが含まれていますが、大きく異なる点はデータの保存場所です。

ブラウザキャッシュ

ブラウザキャッシュとは、ユーザーが過去に表示したWebページのデータを「ブラウザ」に保存する機能のことです。

この機能により、同じWebページを再び閲覧するときは、サーバーからデータを再取得する手順が省かれます。

具体的には、初めて訪れたWebページの場合は、サーバーにリクエストを送ってデータを取得しますが、2回目以降はサーバーを介さずデバイス内のブラウザに保存されたキャッシュデータを取得してページを表示します。

このキャッシュデータを利用することで、Webページの表示が迅速かつ効率的に行われるのです。

サーバーキャッシュ

一方のサーバーキャッシュは、ユーザーが過去に表示したWebページのデータを「サーバー」に保存する機能のことです。

Webページの閲覧において、2回目以降もブラウザからサーバーにリクエストを送ることには変わりありませんが、2回目以降はサーバーに保存されたキャッシュデータをそのまま使用してWebページを表示します。

つまり、サーバーは新たにデータを生成する必要がないわけです。

さらに、このケースではサーバ上にキャッシュを蓄積するため、デバイスのストレージを圧迫することもありません。

キャッシュのメリット

キャッシュのメリットについて解説します。

キャッシュを利用することのメリットとして、「Webページ表示速度の高速化」「データ通信量の節約」の2点が挙げられます。

一度閲覧したWebページは、再度表示させる際に読み込み時間を短縮することが可能です。ページの表示速度は、検索エンジンの評価にも影響し、SEOの観点からもキャッシュを利用するメリットがあります。

さらに、毎回Webページをダウンロードする必要がないため、データ通信量も節約できるのです。

キャッシュのデメリット

キャッシュのデメリットについて解説します。

SEOの観点からもぜひ利用したいキャッシュ機能ですが、以下のデメリットも存在するため注意が必要です。

  • 古い内容が表示される:一度表示したWebページは内容が保存されてしまい、再度閲覧する際に古い内容が表示される場合があります。
  • 動作遅延:Cookieと同様に、キャッシュもデータが蓄積されるとブラウザの動作が遅くなる恐れがあります。

Webページの最新内容を表示するには「スーパーリロード」をしてみましょう。

スーパーリロードとは、ブラウザに保存されたキャッシュを無視して、強制的にWebサーバーから新しいデータを取り込むことです。

Cookieとキャッシュは定期的に削除が必要

Cookieとキャッシュは定期的に削除する必要がある理由について解説します。

これまでの章でも触れましたが、Cookieやキャッシュのデータが蓄積されるとデバイスの動作が遅くなる原因にも繋がります。

また、キャッシュは保存容量が決まっており、容量に達すると古いデータから順番に削除されていく性質があります。

ちなみにこの保存容量は、ブラウザの種類や設定によって異なるため一概にお伝えすることはできません。

このような不具合を起こさないためにも、Cookieやキャッシュは定期的に削除するようにしましょう。

削除するときの注意点

Cookieとキャッシュを削除するときの注意点について解説します。

Cookieとキャッシュを削除する際には、以下の2つの点に注意する必要があります。

次にWebページを閲覧するときにトラブルが生じないよう、正しい方法を理解しましょう。

  • CookieはIDやパスワードを確認
  • 共有するPCではCookieとキャッシュを残さない

CookieはIDやパスワードを確認

これまで何度もお伝えしてきましたが、IDやパスワードが必要なWebサイトでは、Cookieを使用してログインデータを保存しています。

これにより、ユーザーは2回目以降のログインを自動化できるのです。

しかし、Cookieを削除すると、それまで保存されていた情報がリセットされるため、再びIDとパスワードを入力する必要がでてきます。

ログイン時に困ることがないよう、IDとパスワードを確認してからCookieを削除する習慣を身につけましょう。

ハッキング被害を受けないためにも、定期的にCookieを削除することはセキュリティの面で大切なことです。

共有するPCではCookieとキャッシュを残さない

Cookieやキャッシュはとても便利な機能ですが、他人と共有するパソコン(例えばネットカフェなど)を使用する際には、これらの情報を残さないよう気をつけましょう。

IDやパスワードの情報が残ることで、情報漏洩の危険性が生じます。

アカウントの乗っ取りや不正アクセスの原因にもなるため、Cookieとキャッシュは必ず削除しましょう

さらに、アカウントの安全性の確保するためには、事前のセキュリティ対策を行うことも重要です。

具体的には、事前に「プライバシーポリシーを確認する」、ログイン時には「2段階認証を有効にする」などです。

Cookieとキャッシュの役割を理解し適切に扱おう

Cookieとキャッシュの違いについて解説した記事のまとめです。

この記事では、Cookieとキャッシュの違いや基本的な役割に加え、メリット・デメリットについて詳しく解説してきました。少しでも理解は深まりましたか?

Cookieとキャッシュには、ユーザーの利便性の向上や情報の収集などの観点でメリットがありますが、同時にプライバシーやセキュリティの問題があることを忘れてはいけません。

この記事を通して、それぞれの特性を適切に理解し、Webの利用に役立てていただければ幸いです。