SEO対策をしてWeb集客に力を入れることで、サービス利用者の増加などが見込めます。
SEOは効果的なマーケティング手法ですが、専門性が高いためすぐに結果を出すことは難しいです。
そのため、SEO対策の知識がほとんどない場合、業者に依頼するのがおすすめです。
しかし、SEO対策をする業者の中には悪質なところもあるため、少し知識を身につけて優良業者を見極める必要があります。
SEO対策を依頼したら費用はいくらかかるものなのか知っておくことは、悪質業者に騙されないためにも必要です。
そこで「SEO対策の依頼費用について」と「安心して依頼できる業者を見極めるポイント」を紹介します。
SEO対策の依頼内容
SEO対策ができる業者に依頼すると、大きく分けて3つの対策をしてくれます。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツ作成
内部対策は、タイトルタグやhタグなどの最適化をして、検索表示させやすくするための対策です。
内部対策をすると検索エンジンのクローラーがコンテンツ内容を把握しやすくなるため、検索上位表示できる確率を高められます。
外部対策は、外部サイトから被リンクを獲得することで、有益情報であるという評価につながりSEO評価を高められます。
業者に依頼することで、外部サイトから被リンクを獲得できます。
コンテンツ作成は、ユーザーに対して有益な情報を提供する目的で作るものです。
質の高いコンテンツを作成することで、SEOで高い評価を得られ検索上位表示ができる可能性が高まります。
業者に依頼することでキーワードをちりばめたコンテンツで、なおかつ情報の質が高いコンテンツの作成を依頼できます。
SEO対策として上記の3つをお伝えしましたが、評価基準の要素は200以上もあるとされており、全ての評価基準要素ははっきりと公表されていません。
しかし、Google検索セントラルでSEO対策についての情報はある程度示されているため、参考にしながら対策をしているのが現状です。
そのため、SEO対策を業者に依頼したからといって、完璧なSEO対策はできないことは理解しておきましょう。
SEO対策依頼の費用体系
SEO対策を依頼した場合の費用体系は、主に以下の3種類です。
- 固定報酬型
- 成功報酬型
- 一括払い型
費用体系ごとにサービス内容やプラン内容が大きく異なります。
また、それぞれの費用体系のメリット・デメリットもあるため、理解しておく必要があります。
自分の目的に合ったSEO対策ができる費用体系を選ぶことが、業者に依頼するときのポイントになりますので、特徴を知っておきましょう。
固定報酬型
固定報酬型は、半年〜2年程度の契約期間でSEO対策を継続的にできます。
SEO対策の効果があったかどうか判断するためには、ある程度期間が必要です。
そのため、固定報酬型は継続的に対策ができるのでSEO対策の効果を得られやすいメリットがあります。
また、効果が出ない場合にすぐやめられますし、検索上位表示をされても追加で費用を要求されまないため、費用リスクが小さいというメリットもあります。
デメリットは、検索上位表示されなくても固定費用がかかることです。
また、固定費用以上の価値が毎月あったのか把握しづらいデメリットもあります。
実際SEO対策を業者に依頼しても検索上位表示されず、集客効果が得られないケースはあります。
それは、SEO対策が検索上位表示を保証できるものではないからです。
固定費用がかかってしまっただけになる可能性もあることを理解して、固定報酬型を利用しましょう。
成功報酬型
成功報酬型は、1つのキーワードに対して検索上位表示できた分だけ費用を払うものです。
ただし、ほとんどの会社で初期費用として数万円かかり、どんな結果でも初期費用は戻ってきません。
固定報酬型と比べると成功報酬型の費用リスクはかなり低く、検索上位表示されなかったら費用は発生しないというメリットがあります。
また、短期間で検索上位表示する可能性もあるメリットがあります。
なぜなら、上がりやすいキーワードに絞り対策をするからです。
上がりやすいキーワードに対しては短期間で成果が期待できますが一方で、狙っているキーワードの対策がおざなりになるデメリットでもあります。
検索上位に表示されなければ、業者は報酬が得られないため、優先順位が下がってしまうのです。
他のデメリットとしては、顧客のサイトを被リンクとして利用するなど、無茶なSEO対策をし、ペナルティを受けてしまう可能性があります。
詳しくは後述しますが、ペナルティを受けると検索結果に表示されなくなるため、リスクはかなり大きいです。
成功報酬型は、真面目にSEO対策をしてくれる業者を選べるかがポイントになるでしょう。
一括払い型
一括払い型は、自社のやりたい対策を選択し、必要な分だけを一括で払うシステムです。
例えば、内部対策、外部対策、コンテンツ作成、サイト設計などから選び、一括で先払いをします。
メリットは、料金が明確で予算が組みやすいことです。
また、固定報酬型のように費用が長期にわたってかからないので、スポット分の予算でできるメリットがあります。
デメリットは効果が出なかった場合でも、費用が発生することです。
また、部分的な対策であるため自社のサイトに足りていない対策分野を選択できなかった場合は、SEO対策効果が薄くなるデメリットがあります。
そのため、一括払い型は依頼者側が、自社のサイトに必要な対策を選択できる知識があるかが重要です。
また、成果が見えやすい依頼になっているか注意が必要で、見極める力が必要でしょう。
SEO対策の依頼相場
SEO対策の費用相場は、ピンキリで幅広い費用形態になっています。
なぜなら、サイトの規模によって作業工程数が異なるからです。
また、費用には技術費用も含まれており業者によって大きく変わります。
以下の対策の依頼費用についてまとめました。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツ作成
- サイト設計
- コンサルティング
では、それぞれの費用相場と費用の詳細について解説します。
内部対策
内部対策の費用相場は10万〜20万円です。
内部対策は、サイト内の構造の見直しをします。
具体的には以下のような内部対策があります。
- サイトマップの送信
- サイト構造の最適化
- 見出しタグの最適化
- 画像の最適化
- 内部リンク改善
- 重複ページ解消
- パンくずリストの設置
内部対策をするだけで、検索上位表示ができアクセス数が増えるケースがよくあります。
十分なSEO対策の知識がない場合、正しい対策ができていない場合が多いため、内部対策は成果が上がりやすく需要が高い対策なのです。
基本的にサイトの規模(ページ数)が大きければ、対策するための工程数が増えます。
それに伴い、費用が高くなる仕組みになっていますので、100万円ほどかかってしまう場合もあります。
外部対策
外部対策の費用相場は以下の通りです。
- 固定報酬型:月額1~15万円
- 成功報酬型:月額1~100万円以上
外部対策とは、外部サイトから自社サイトへの被リンクを獲得する対策になります。
被リンクがあるサイトは、ユーザーにとって有益な情報を提供しており、認知度を示す指標になるためSEO評価を高められます。
1万円からできるため、比較的費用が安く検討しやすい施策です。
しかし、業者の被リンク取得方法によってはリスクがあります。
ユーザーから見えないように隠しテキストでたくさんリンクを貼り付けたり、関連性の低いサイトからリンクを集めたりする不自然な行為は、Googleのペナルティ対象になる可能性があるからです。
また、Googleでは被リンクを購入する行為は禁止されており、関連性が高いサイトであってもSEOの効果的にはマイナスになります。
自然に被リンクを獲得することが重要になるのです。
そのため、外部対策を業者に依頼する場合は、以下のことを必ず確認し慎重に検討する必要があります。
- どんな内容の対策を外部対策としているのか
- 被リンクを獲得するためにどんな流れで行うのか
ペナルティとなった場合の損失は大きいため、業者選びには気をつけましょう。
コンテンツ作成
コンテンツ作成の費用相場は、月10~50万円です。
コンテンツ作成は記事の本数や記事単価、発注方法によって大幅に費用が変わるものです。
月数本の作成をライターに依頼する「固定報酬型」、数十本の作成を依頼する「一括払い型」の方法があります。
また、作成費用はライターのライティングのクオリティに大きく関わってきます。
コンテンツ作成は、クラウドソーシングなどで1記事1万円程度の低価格で依頼も可能です。
しかし、ライターのレベルによっては記事のクオリティが不十分であったり、修正箇所が多かったりするので注意が必要です。
クオリティの低い記事はGoogleの評価を得られないため、SEO効果が期待できません。
コンテンツ作成の知識があれば、納品された記事を自社で修正していくのも1つの方法です。
しかし、そうでない場合は費用をかけてクオリティの高い記事作成ができる業者を選びましょう。
サイト設計
SEOに適したサイト設計をしてもらうための費用相場は、10万〜100万円以上です。
サイト設計は専門性が高く、多くの工程があり長期間に及ぶので費用が高くなりやすい傾向があります。
サイト設計は「調査」「分析」「企画」を行い、サイト設計の最適化を目指すものです。
具体的には以下の対策をしてくれます。
- キーワード調査
- 競合調査
- 自社サイトの分析
- コンテンツ企画
- トップページの構成
- カテゴリの構成
特に大きなサイトになると費用は高くなります。
また、既存サイトの設計を見直す場合と、サイト設計を一からする場合でも費用が異なります。
そのため、サイト設計は複数の業者で相見積もりをし、自社の目的・期間・予算に合った業者を選ぶようにしましょう。
コンサルティング
コンサルティングの費用相場は、月10万~50万円です。
大きなサイトの場合は100万円を超えることもあります。
SEOのコンサルティングとは、現在のサイト状況を調査し、どういったSEO対策をすればいいか相談や提案をしてくれる対策です。
具体的なコンサルティングの作業範囲は以下の通りです。
- 調査・分析・企画:キーワード調査、競合調査、自社サイト分析、コンテンツ企画、トップページおよびカテゴリ構成
- コンテンツ作成支援:キーワード選定、競合調査、指示書作成
- ライティング支援:コンテンツの添削と指導、タグの使い方などのSEOライティング指導
SEOの評価を上げ、検索上位表示を目指すためには上記のことが全て必要となります。
依頼するときには、作業範囲の対象がどこまであるのか確認することが大切です。
どこまで対応しているか知らないまま契約すると、期待していた成果が出ない可能性があるからです。
費用が高い業者でも作業内容が不明確な会社があるので、必ず確かめましょう。
SEO対策を依頼する前に理解しておくべき事実
SEO対策を依頼する前に、SEO対策の特徴と業者に依頼する注意点は理解しておく必要があります。
以下の事実は理解しておきましょう。
- 上位表示を保証できる業者はない
- SEO対策の成果は時間がかかるもの
- ペナルティになる可能性がある
これらを理解しておけば、SEO対策の費用を納得して利用できるはずです。
では、それぞれ詳しく解説します。
上位表示を保証できる業者はない
SEO対策で検索上位表示を保証できる業者は1社もありません。
これは、SEO対策を業者に依頼するときに1番理解しておかなければならないことです。
なぜなら、検索上位表示を保証しますと謳っている業者がいるからです。
「必ず上位表示させます」と発言する業者には騙されないようにしましょう。
そもそもSEO対策はGoogleの評価基準を満たすことで、上位表示されやすくするための対策です。
そして、検索上位表示を決定しているのはGoogleのアルゴリズムなので、外部がコントロールできない仕組みになっています。
また、Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされるため、表示順位が急に下がってしまうこともあり、最新のSEO対策知識や情報を常に得ることが必要なのです。
プロの業者に依頼するので成果を期待してしまうものですが、SEO対策で保証はないことは必ず理解しておきましょう。
SEO対策の成果は時間がかかるもの
SEO対策の成果は短期間では難しく、長い期間をかけて対策していく必要があります。
業者に依頼したからといって、すぐに成果が出るものではないことは理解しておきましょう。
検索結果に表示させるまで時間がかかる理由は、Googleのクローラーがサイトを巡回・評価しインデックスされる必要があるからです。
特にコンテンツSEOでは3ヶ月以上かかる場合が多いです。
また、新規サイトを立ち上げた場合には、Googleからの評価を獲得するのに1年ほどかかると言われています。
評価されるまでコンテンツの質を上げ、量を増やすことを継続することが大切です。
そのため「すぐに結果を出します」などと謳ってくる業者には、騙されないようにしましょう。
ペナルティになる可能性がある
SEO対策のプロの業者に依頼したが、Googleのペナルティを受け順位が下がってしまうケースがあります。
原因は過剰なSEO対策によるものです。
ペナルティになる原因は主に以下の3つです。
- 不自然な被リンクの獲得
- 隠し文字・隠しページをした
- 低品質で不適切なコンテンツがある
悪質な業者の場合、上位表示の成果を出すために上記のような、禁止行為されている無理なSEO対策をされてしまうことがあるのです。
最悪の場合、順位が下がるだけでなく検索結果に表示されなくなる可能性もあります。
かなり大きなリスクになるので、業者選びは慎重に行いましょう。
SEO対策業者を見極めるポイント
優良なSEO対策業者はいますが、悪質な会社が多いのが現状です。
悪質な業者に引っかかると、費用が無駄になるだけでなく、ペナルティを受け今後のSEO対策に大きな影響を与えます。
そうならないためにも、優良なSEO対策業者を見極める必要があるのです。
以下の3つのポイントを見極めましょう。
- 実績・口コミ
- 具体的な施策を提示できるか
- SEO対策以外のサポート体制が整っているか
では、それぞれ詳しく解説します。
実績・口コミ
業者の実績・口コミを確認することは、最もわかりやすく確実に見極める方法です。
見積もりを依頼するときに、SEO対策業者の直近3ヶ月の実績を提示してもらいましょう。
具体的には以下のことを確認します。
- どんな業種のサイトで、具体的にどんなキーワードで対策をしたのか
- 対策をしてどれくらいの期間でどれだけ成果が出たのか
内容を聞いたら、実際にキーワード検索をして事実かどうかも確認しましょう。
また、長年情報発信をしている業界のブロガーや権威的な人の口コミを調べて参考にします。
誰でも書き込みができる掲示板の口コミは、自作自演で書かれている可能性があるからです。
中立的な立場で記載してある口コミを参考にすることが大切です。
具体的な施策を提示できるか
提案段階で、具体的な対策内容と対策実施スケジュールを提示してくるSEO対策業者を選びましょう。
対策内容には内部対策、外部対策、コンテンツ作成などがありますが、特に注目して確認するべきは「外部対策」です。
コンテンツ作成は、実際に掲載された記事で確認ができますし、内部対策は機密性の高い情報を受け取らないとわからないからです。
まずは現状の外部のみを見てもらい、外部対策の問題点から仮説を立て、どう改善していくかを具体的に提示してもらいましょう。
営業力がある人の場合、具体的な対策やスケジュールを提案しなくても、口車に乗せ雰囲気で契約させてしまうケースがあるので注意が必要です。
契約前に必ず、対策内容と対策実施スケジュールを提示してもらいましょう。
SEO対策以外のサポート体制が整っているか
現段階ではSEO対策の取り組みの検討だけをしていると思いますが、SEO対策以外のWebマーケティング全域の対応が必要になってくる時が今後やってきます。
そのためにも、SEO対策以外のサポート体制が整っている業者を選ぶのもポイントのひとつになります。
例えば、広告運用やSNS運用、システム開発、コンテンツマーケティングなどです。
サイトが成長し、目的の変化によってはSEO対策より広告運用やSNS運用に変更していく場合もあるからです。
さまざまな対策を同じ業者に相談できることは、自社をよく知った上で提案をしてくれるため大きなメリットになるでしょう。
SEO対策を専門にしている業者だけでなく、Webマーケティングをしている業者も視野に入れて検討しましょう。
SEO対策依頼は下調べなどの準備が大切!
SEO対策の依頼は、費用の相場や依頼内容の把握などの下調べをしてからにしましょう。
知識がないのでSEO対策ができる業者に依頼するわけですが、依頼側もある程度の知識が必要です。
でないと、営業する人の口車に乗せられ契約してしまうことになり、十分なSEO対策の成果を得られない可能性が高くなるからです。
また、業者選びに失敗すると最悪の場合、Googleからの評価を下げペナルティを受ける大きなリスクがあります。
わざわざ費用をかけてSEO対策をするのですから、しっかりと業者を見極めてしっかり成果が得られそうな選択をしましょう。