SEO施策や広告・SNS運用など専門領域が広く、覚えることが多いのがWebマーケティング業界です。
勉強のためにWebマーケティングに関する本が欲しいと思っても、「Webマーケティング初心者でも読める本って何だろう」「Webマーケティングの勉強におすすめな本が知りたい」といった悩みや疑問をもち、購入までに至っていないあなた。
今回はそんなあなたに「Webマーケティングの基礎」「SEO」「広告運用」「SNS広告」の分野ごとにおすすめする本をご紹介します。
最後まで読めば、あなたにピッタリな1冊が見つかるのでぜひ最後までご覧ください。
Webマーケティングの基礎を学べる本3選
WebマーケティングではSEOやSNS運用といった施策を行いますが、個々の施策を学ぶ前にWebマーケティングの全体像を把握することが大切です。
「Webマーケティングの基礎知識を身につけたい」「Webマーケティングの専門用語が苦手」と感じているあなたに読んでほしい3冊をご紹介します。
マンガでわかるWebマーケティング Webマーケッター瞳の挑戦!
本書は漫画と解説がセットになった、Webマーケティングの本質が分かる入門書です。
近年注目を浴びているデジタルマーケティングの専門用語もしっかり押さえているので、現場で役立つ知識が得られます。
また、筆者の実体験やインタビュー取材に基づいた実践的な内容がストーリーに盛り込まれているため、Webマーケターの仕事をしているような感覚で読み進められます。
「Webマーケティングの基本概念を学びたい」「活字が苦手なので漫画でサクサク読みたい」と思っているあなたに読んでほしい1冊です。
沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲
本書はSEOやSNS運用、SWOT分析を用いたWebマーケティング手法が書かれている実用書です。
SWOT分析とは、自社サービスの状況を強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)と脅威(Threats)の4項目から分析する手法です。
500ページからなる分厚い本なので躊躇してしまうかもしれませんが、対話形式のストーリーで読みやすく、頭に入ってきやすい構成になっています。
各章の最後に解説がまとまっているので、楽しく読みながらWebマーケティングの概念や本質を学べる1冊になります。
はじめてでもよくわかる!Webマーケティング集中講義
本書は初心者でも分かりやすいように、Webマーケティングの知識を噛み砕いて解説した1冊です。
Webマーケティングの理論を解説するだけではなく、例え話や事例を交えて紹介しているので「理屈は分かるけど具体的にイメージできない」と考えているあなたにおすすめです。
また、学んだ知識は穴埋めの確認問題ですぐにチェックできるようになっているので、基礎を固めながら学習が進められます。
Webマーケティングの主な施策
Webマーケティングでは具体的にどんな施策をするのでしょうか?下記の施策について具体的に解説します。
- SEO
- 広告運用
- SNS運用
SEO
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化を意味します。
ユーザーが自社の商品やサービスに関するキーワードで検索した時に、Webサイトの上位表示を目指す施策がSEOです。
2021年にseoClarityが公開したデータによると、検索順位1位記事のクリック率は13.94%、2位は7.52%、10位は1.32%まで数値が下がることが判明しました。
検索結果順位 | CTR(クリック率) |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
上記のデータより、検索順位11位以降(検索結果2ページ目)はほとんど見られていないと言っても過言ではありません。
ですので、商品やサービスを多くのユーザーに知ってもらうためにもSEO施策は必須になります。
広告運用
広告運用とはWebサイトやSNS、動画といったメディアの広告枠に自社商品やサービスの広告を配信し、認知拡大を狙う施策になります。
広告と一口に言っても種類はさまざまです。
各広告によってターゲット層との相性や、メリット・デメリットがあるので、特徴を理解した上で最適な配信方法を選択することが重要です。
ここでは5種類の広告について簡単にお伝えします。
広告の種類 | 概要 |
リスティング広告 | 検索キーワードに応じて、検索結果画面に表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトの広告枠に表示される広告 |
SNS広告 | SNS(Instagram、LINE、Twitter、TikTokなど)に表示される広告 |
アフィリエイト広告 | アフィリエイター(媒体主)が保有するWebサイトやSNSに設置されている広告 |
記事広告 | 第三者がユーザー視点で書いた記事形式の広告 |
SNS運用
SNS運用とはTwitterやLINE、Instagram、TikTokといったSNSを活用し、企業の情報発信や宣伝活動する施策です。
SNS投稿はもちろん、ユーザーへのコメント対応や広告出稿、アクセス解析といった作業をします。
もし、ユーザーの良い口コミやレビューが拡散すれば、企業のイメージアップや認知拡大による売上アップにつながるでしょう。
SEOを学ぶのにおすすめの本3選
Webサイトからの集客を図るためにSEO施策は必要不可欠です。
SEOに関する本は多数出版されており、どの本が良いのか迷ってしまうかもしれません。
そこで、SEOを学ぶのにおすすめの本を3冊厳選したのでご紹介します。
10年使えるSEOの基本
10年使えるSEOの基本
本書は、SEOの普遍的な考え方を解説した入門書です。
そもそも検索エンジンとは?SEOとは?といった基本的な内容が書かれており、初心者のみならず、SEOの根本をもう一度勉強したいあなたにも読んでほしい1冊です。
年々変わるようなSEO施策のテクニックではなく、10年後でも使えるようなSEOの考え方が網羅されています。
イラストや図を使いつつ対話形式で話が進んでいくので、「SEOについての知見が全く無い」「SEOって難しそう」と考えているあなたにおすすめです。
これからのSEO内部対策本格講座
これからのSEO内部対策本格講座
本書はSEOの内部対策を施し、集客できるWordPressサイトにするためのノウハウを解説した手引書です。
内部対策とは、検索結果で自社サイトの検索順位を上げる施策を指します。例えば、「ページタイトルにキーワードを含む」「画像の説明を記述する」「ディスクリプションの設定」などが挙げられます。
「内部対策の方法が知りたい」「自社サイトの検索順位が上がらなくて困っている」とお考えなら、ぜひ本書を手にとってみてはいかがでしょうか。
現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル
本書はSEO施策である内部対策、外部対策、コンテンツ対策について網羅的に解説されている技術書です。
内部対策は検索結果で自社サイトの検索順位を上げるための施策を指し、外部対策は外部リンクを獲得するための施策を指します。
また、コンテンツ対策とはユーザーの検索意図にあったコンテンツを発信し、集客増加を目指す施策です。
SEOの基礎から解説していますが、初心者には少し難しい内容になっています。
まずは、先ほど紹介した「10年つかえるSEOの基本」でSEOの基礎知識を固めてから本書を読むことをおすすめします。
広告運用を学ぶのにおすすめの本3選
WebサイトやSNS、ブログを見ていると必ずと言っていいほど目に入るWeb広告。
Web広告市場は年々拡大しており、出稿する企業も増加しています。
そこで、Web広告運用を学ぶのにおすすめの本を3冊厳選したのでご紹介します。
1時間でわかる ネット広告 超入門
本書はネット広告の基礎知識や種類、効果的な出稿方法がまとまった入門書です。
ネット広告全般に関する入門書なので、ネット広告の知識がまったく無くても読み進められる内容になっています。また、ネット広告用語一覧が付いているので辞書としても活用できます。
「そもそもネット広告がよく分からない」「ネット広告の目的や運用方法が知りたい」といった初心者に読んでほしい1冊です。
必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識
ネット広告の歴史やマーケティングの中での位置付けを学び、ネット広告の知見を深めたいあなたにおすすめしたい実用書です。
インターネット広告ビジネスの活動を支援する、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が執筆した本なので確かな情報が得られるでしょう。
広告の品質向上や、最新技術にあった効果指標の考え方を学びたい上級者に向けた1冊になります。
いちばんやさしいリスティング広告の教本 人気講師が教える自動化で利益を生むネット広告
本書は、リスティング広告に関する必要な知識がまとまった入門書です。
セミナー経験が豊富な講師陣が分かりやすく丁寧に解説しているので、初心者でも学びやすくなっています。図解や実際の画面が掲載されているので、本書を見つつ手を動かしながら学習できます。
また、リスティング広告運用で直面する問題の解決手順ではなく、解決するための考え方を教えてくれます。ですので、応用力が身につけられるのも本書の特徴です。
SNS運用を学ぶのにおすすめの本3選
TwitterやLINE、Instagram、TikTokといったSNSが世界中で普及し、Webマーケティング業界でも一般的になってきたSNS施策。
そこで、SNS運用を学ぶのにおすすめの本を3冊厳選したのでご紹介します。
SNSマーケティングのやさしい教科書
FaceBookやTwitter、InstagramといったSNSの特性や広告出稿方法など、SNSマーケティングに必要な知識を網羅的に解説した入門書です。
SNSを活用している企業は増えていますが、ビジネスとしてどういった情報発信をすればいいか悩んでいる企業も少なくありません。
本書ではSNS運用のノウハウやSNSの効果を最大限発揮する方法が載っているので、SNSマーケティングの初心者や手探り状態で困っているあなたにおすすめの1冊です。
僕らはSNSでモノを買う
本書は、SNSマーケティングの手法について解説している1冊です。
なかなか耳にしない「UGC」や「ULSSAS」といった単語が出てきて難しく感じるかもしれませんが、SNSマーケティングのプロと未経験者の質問形式で話が進んでいくので、初心者でも読みやすくなっています。
「SNSマーケティングの新法則が気になる」「企業でSNS運用しているがやり方が合っているか不安」と感じているあなたに読んでほしい1冊です。
SNSマーケティング100の法則
本書では、SNSマーケティングの基本的な仕組みから運用方法、マーケティング施策など実務ノウハウを具体的に紹介しています。
Twitter、Facebook、YouTubeといったSNSの特徴や使い方が網羅されているので、どのSNSを導入するか悩んでいるあなたにピッタリな1冊です。
また、すぐに実践できるSNSマーケティング手法が100項目掲載されているので、「SNS運用がうまくいっていない」「何から手をつければいいか分からない」と感じていたら、本書を手に取ってみてください。
Webマーケティングの理解を更に深めるなら
ここまで本を使った勉強方法をお伝えしてきました。
しかし、「文章だとイメージしづらい」「本だけの勉強だと物足りない」と感じていませんか?そんなあなたに、下記の勉強方法について具体的に解説します。
- 動画教材で学ぶ
- スクールで学ぶ
動画教材で学ぶ
動画教材を活用した勉強方法なら、目と耳の両方から情報を得られます。
また、本よりも最新の情報を手に入れやすいので、移り変わりの激しいWebマーケティング業界の知識を習得する手段として動画教材はおすすめです。
無料で使えるYouTubeや、有料サービスのUdemyやSchooなど動画配信サイトは多種多様です。
有料サービスのコンテンツは深掘りした内容を取り扱っている場合が多いため、「さらにWebマーケティングの知識を深めたい」と考えているのなら、ぜひ活用してみてください。
スクールで学ぶ
「1人でWebマーケティングの勉強をする自信がない」「転職や就職支援もしてほしい」「いつでもプロに相談できる環境がほしい」と考えているあなたは、Webマーケティングスクールに通うことをおすすめします。
特に未経験者の場合、聞いたことがない専門用語や業界独自のルールが覚えられず、挫折してしまうかもしれません。
スクールならプロ講師があなたに直接指導してくれたり、独自のカリキュラムを用意してくれたりと、あなたの学びをサポートしてくれます。
WANNABE Academyやデジプロ、マケキャンといったWebマーケティングスクールがあるので、あなたに合ったスクールを探してみてください。
学んだら自分で実践してみよう!
Webマーケティングの学習において大切なのは、実務経験です。
たとえWebマーケティングの知識だけ習得しても、実際の現場で活用できなければ意味がありません。
ご自身でブログ運営や広告運用をやってみましょう。SEO施策やアクセス解析、PDCAサイクルを回すといったWebマーケティングに必要な業務を体験できます。
「さらに実践スキルを伸ばしたい」と考えているのなら、SNSやクラウドソーシングでWebマーケターの仕事を受注してみるのも1つの手段です。
まとめ
Webマーケティングが学べるおすすめの本を「Webマーケティング」「SEO」「広告運用」「SNS運用」の分野別にご紹介しました。
本は知りたい内容が1冊にまとまっているので、Webマーケティングの知識を効率よく体系的に学べます。
ネット上にある情報よりも古い場合もありますが、基本となる知識や考えがまとまっているのが本のメリットと言えるでしょう。
また、基本知識を習得しなければ、ネット上の情報が正しいのか間違っているのか判断できません。
Webマーケティング業界で活躍できる人材になるためにも、気になる本があればぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。